2009年9月8日火曜日

[diary]日本大使館とジプチ大使館へ

日本大使館とジプチ大使館へ

08/10/07(火) 晴れ
[Addis Ababa:Ethiopia]
レート:1米ドル=9.7ブル=100円

・走る人々
・レターの申請のため日本大使館へ行く
・ジブチ大使館の下見へ
・宿移動
・郵便局へ
・インターネットカフェとカフェ

今朝は久しぶりにのんびり起きる。ケニアのナイロビを出てからバスで2泊、国境の町では4時半起き、そして昨日は4時起きと連日不自由な朝を迎えていた。夜は寒いというほどでもなく、またまったく暑くもなく、ちょうどいい塩梅。エチオピアの宿は虫刺され(ダニ、南京虫など)が多いから気をつけろという事前情報から、心配していた虫刺されも大丈夫だったよう。

のんびりと目覚めはしたけれど、早くに動き出さなければならない。ここアジスではやることがいっぱいある。次の移動先であるジブチのビザ取り、それからその次のイエメンのビザ取りをしなければならない。面倒なのは、双方ともビザを申請するには日本大使館のサポーティングレター(添え状)が必要なこと。サポーティングレターは入手するには通常申請してから2~5日(大使館の都合による)くらいかかるらしい。しかし、情報ノートによれば申請した翌日に取れることもあると言う。つまりは最短で2日かかり、他のビザも即日発給はないからこれらを済ますだけで最短でも4~5日はみておかないといけない。

となると、今泊まっている高い宿(1泊約1200円!)には泊まってられないので、宿替えをしないといけない。それから、アフリカをまわってきてあちこちで買い込んだ新聞や雑誌、冊子や本などがたまってきたので、それを日本に送る作業もしたい。

そういうわけで始動は早かった。地図で日本大使館の位置を確認する。大使館は9時ごろ開くだろうからそれに合わせて着きたい。地図で見ると歩いていくにはちょっと遠そうだったので、ライトバン型のミニバスに乗っていくことにする。そうするとその乗り場も探さないといけないから間違えた場合も考慮して1時間半前くらいに出たほうがいい。

というわけで7時半ごろ、宿を出る。外はひんやりしている。町を歩く人々はカーディガンやトレーナー、ジャンパーを羽織っている。ぼくは半袖シャツの上に長袖のシャツを重ね着。半袖では肌寒いが、こうすると涼しい程度になる。

地図を見ながらミニバス乗り場を探す。これはわかりやすいところだったので、すんなりたどり着く。ミニバス乗り場のまわりにはチャイを売る人やパンを売る人などが集まっていて、バス待ちをしている人たちがそこで朝食をとっていたりする。ミニバスが5台ほど止まっていたので、英語で近くの人に行きたい通りを告げ、このバスでいいか確認。バスに乗り込む。ミニバスは後部座席は4列になっており、全部で12人ほど乗れる。スーツ姿の人などが次々に乗り込んできて、バスはさっさと発車。500mほど下り坂を走る。沿道には郵便局や20階くらいはある高いビルが見える。建物はどれもやや老朽化した概観をしている。

下り坂を下り終えた正面にはなんとか広場があり、そこにはジャージ姿の人々がたくさん集まっていた。みなランニングをしているよう。

そこを正面に左に曲がって100mほど行ったところでバスを降りる。バス代は1.4ブル(約15円)。まだ9時前だったので、日本大使館が入っているビルを確認だけしてあたりをうろちょろ。9時近くになった頃にビルに入る。入り口には警備員の人がいたが、外見で日本人とわかったようですんなりビル内に入れる。エレベーターで日本大使館がある階まであがる。入り口にはまた警備員のおじさんがいた。ここで来館目的を聞かれ、手荷物チェックを受ける。そして中に通される。まだ開いたばかりなのでしばらく待つ。館内には日本の新聞があったので、それを読みながら待つ。

しばらくして職員の人(日本人)が現れる。30代後半くらいの男性でさっぱりした雰囲気の人。用件はさっき伝えていたからそれ用の書類を持ってテーブルにつく。そして用件の確認があり、どこの国のビザを取るためにレターが必要なのか、これまでどこに行ってきたのかなど雑談交じりでしばらく話をする。イエメンについてもジブチについてもレターを出すのは可能とのことだったが、ジブチからイエメンには船で行くことは海賊が最近活発に動いているので避けたほうがいいとアドバイスされる。ぼくは船で行くことを考えていたのだが、一応了解する。

それから申請用紙に必要事項を記入。申請用紙は2種類で、日本語と英語のものが1枚ずつ。これをその場で記入し、この人に手渡す。レターの発給には通常数日かかるが、明日出すことも可能かもしれないので、明日の朝に一度電話をくれと言われる。これで申請手続きは終了。

日本大使館を後にし、今度はジブチ大使館に向かう。地図に寄ればここからはそんなに遠くない。またミニバスに乗って大使館近くで降りる。バス代は1.4ブル(約15円)。ジブチ大使館はミニバスが通っている幹線道路からちょっと奥まったところにあった。一応、看板が出ていたのでそれで大使館がある通りはわかる。上り坂を200mほど歩いていくと左手に大使館を発見。まだ開館時間ではないのか入り口の門は開いていない。門を叩いても中の守衛がちょっと顔を出すだけで中に入れてくれない。もしかしたらレターなしでビザの申請ができるようになっていたりして、と勝手な想像をして、そうなっていれば今日申請してしまおうと思ったのだが、しばらく待っても入り口が開かないので、明日でいいやと諦める。もっとも早くに諦めたのは理由があった。宿替えだ。今、泊まっている宿はチェックアウトが12時だからそれまでに替わりの宿を決めて、荷物を移動させなければいけない。そういうわけで、またミニバスに乗って宿があるピアッさ地区へ移動。今回は少し乗った距離が長かったからかバス代は2ブル(約23円)だった。

ガイドブックによれば、近くにけっこう古くに立てられた洋風の安ホテルがあるようなので、その位置をまず確認。敷地の入り口からホテルの建物まで少し距離があるが、確かに概観はなんだか古い洋館という感じ。受付に行って空きがあるか確認する。それからまた近くにある別の安宿もあたってみるが、こちらは満室とのことだったので、結局さっきの洋館に移ることにする。

部屋に戻って荷物をまとめる。それから自分が持っていた本と宿の本棚にある本を2冊ほど交換し、受付に行ってチェックアウト。歩いて新しい宿に移動する。

目的のタイトゥホテルに行き、受付でチェックイン。部屋は一番安いものを頼んだがそれでも63ブル(約720円)もした。予定では300円程度のところに泊まるつもりだったのだが、まったく予定が外れてしまったけど、あまり宿探しをする気もないので、今回はここで妥協する。

建物は木造2階建てで廊下を挟んで両側に部屋が並んでいる。従業員に案内された部屋は6畳ほどの広さでベッドが2つと机があるだけ。入るとカビの臭いがツンと鼻につく。ヨーロッパ調の作りであることはそれとなくわかるが、それよりも老朽化がかなり進んでいる印象のほうが強い。これで人がいなければ新品の廃墟のような雰囲気になるだろう。なんだか値段と部屋が釣り合わないなぁと思いながらも、これ以上宿探しをする気もないため、ここではもうあきらめる。

さて、部屋に荷物を置いたら昼飯である。情報ノートで他の旅行者が一押ししていた近くのレストランにセカンドミストという料理を食べに行く。レストランは純洋風で、ウェイターは制服を着ていて、客もスーツ姿の人が多い。メニューは英語のメニューもあり、それでセカンドミストがあることを確認し、注文する。

名前を聞いただけじゃどんな料理か想像できなかったのだが、これがなかなか豪華な料理だった。野菜、肉、ご飯料理がもりもりと一枚の皿に盛り付けられていて、これを別皿のパンで食べるらしい。どの料理も日本の洋風料理的な味でなんだか舌に馴染む。これで御代は20ブル(約230円)。いやいや満足。

送信者 ethiopiq

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腹が膨れたところで、歩いて郵便局へ向かう。朝もミニバスで通った大通りをてくてく下る。道の端の草地には横になっている寝ている男たちがいた。造りかけのコンクリート製の建物の足場は細い丸太材で作られていた。

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宿から歩くこと20分ほどで郵便局に到着。郵便局はなかなか立派な建物で、日本で言えば大きな市の中央郵便局並みにでかい。国際郵便を扱っている窓口に行き、日本までの船便の料金表を見せてもらう。それから葉書用の切手などを買う。驚いたのが日本への切手代。絵葉書サイズのもの1枚につき切手代は2ブル(約20円)だった。最初は窓口の人が間違っているんじゃないかと思い、一度日本までだけどと確認したらやはりそうだった。あちこちで切手を買ったが、ここまで安いのはエチオピアを措いて他にない。それから絵葉書を探して歩く。もうちょっとまともな絵葉書が売っているかと思いきや、これが“何年前に作られたんだ?”と突っ込みたくなるくらいしょうもないものしかない。本屋などにも行ってみたがいいものがなく、しょうがないのでしょうもない絵葉書を買う。

郵便局で一用事を済ませたところで、ちょっと休憩。近くにあったカフェでコーヒーとパイナップルケーキを食べながら午後のひとときを過ごす。今日も天気がよい。気温は30度もいっていないが、日にあたっているとやっぱり暑い。カフェではマキアートという飲み物も飲み、全部で11ブル(約125円)払う。なんたってコーヒーが一杯10円とか20円だから安く一服できる。

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それから歩いて官庁街のような地区に行ってみる。洋風の建物が立ち並んでいて、エチオピアの象徴であるライオンをかたどった彫刻もどどんと置かれていた。
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カフェや食料品店、本屋、土産物屋などが並んでいたので本屋に寄ってみる。昨日行った本屋よりもちょっと小さい本屋だったがアムハラ文字の一覧表を売っていたので、これを購入。お値段は1枚1ブル(約10円)。それから通りがかかったネット屋に行くが、このあたりのネット屋はどこに行っても日本語が読めなかったので、5分もいずに店を出ることを3回ほど繰り返す。

夕方暗くなる前に宿のある地区に戻る。宿の前の通りには路上生活をしているらしいおじさんやおばさん、子どもたちがちょこちょこいる。一方でスターバックスのようなきれいな店構えのカフェが、ぼくが見ただけでも10軒ほどあって、どこも盛況だったりする。それにしてもアジスアベバのカフェがこんなにきれいなんて、予想外だった。

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暗くなった18時半ごろ、適当な店で夕食。食べたことのないもので安いものをと思い、適当に注文したらパンとトマト味のキャベツのスープだった。お値段7ブル(約80円)。これでは腹の足しにならないのでもう一軒。
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別の店に行き、メニューを見たらYebeg Kikelという名前の料理があり、これは食べたことがなさそうだったので、これを注文する。すると出てきたのはインジェラと2種類の汁物だった。1つはスパイスの効いたレッドカレーのような汁で、もう1つはあっさりめの味のスープ。どちらも肉が入っている。インジェラは相変わらず酸っぱい。これはお値段16ブル(約180円)。具が少ないのが難点だが味はよし。

送信者 ethiopiq


それから賑わっているカフェに行き、マンゴージュースを飲む。これが意外と高く7ブル(約80円)もした。きっと輸入品か何かなのだろう。カフェに来ているお客は若い女性が多い。中にはカップルで来ているのもいるが、多くは女性の友達連れ。店は22時くらいまで開いているようで、21時ごろ宿に戻るときにも途中前を通ったカフェはまだまだ賑わっていた。

宿に帰ってからは本を読んだりなんたり。適当に就寝。

Fin

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