2009年8月3日月曜日

[diary]ナイロビからモヤレへ(1日目)

ナイロビからモヤレへ(1日目)

08/10/02(木) 晴れ
[Nailobi:Kenya→Moyale:Ethiopia]

・バスの予約
・トラックに乗っていざ出発
・葉っぱを噛む運転手
・ノーストップ

昨日、やや調子の悪かった腹は復調。今日、予定通りナイロビを出ることにする。朝起きて、ロビーのソファでチャイを飲む。今日から一緒にエチオピアに向かう同宿のA君と今日の動きを打ち合わせ。エチオピア国境に行くトラックは午後発だから午前中は時間があいている。彼は郵便物を送るなどやることがあるようなので、午前中は別行動。ぼくは念のためトラック乗り場に行って予約してくることにする。

9時ごろ、宿を出てこの間と同じルートでイシリー地区に行く。例のごとく渋滞で、派手なデザインが施されたバスはなかなか進まない。

40分ほどかけてイシリー地区のある通りに到着。バスを降りる。今日もこの間と同じように沿道にはさまざまな露店が出ている。大きい砂利がごろごろした道を歩いてバス乗り場に向かう。

送信者 kenya


これまたこの間と同じようにトラックが止まっていた。近くにいたおじさんたちに聞くとこれは今日出るトラックらしい。バスもあったのだが、バスよりもトラックのほうが運転手が気をつけて運転するだろうという見込みからトラックを選んだ。つまり、バスは乗せているのは人ばっかりだからたとえひっくり返ったって自分の生き死には別として運転手にしてみればたいした損害はない。しかし、荷物を運ぶとなればきちんと荷物を最後まで運ばなければ給料も入ってこないし、次の仕事もないということになる。なんて適当な論理とあとはトラックの方が転倒したりしないだろうとの見込みからトラックを選んだのだった。ちなみに運賃はどっちも2000ケニアシリング(約3000円)程度。

トラックの運転手だという男はこの間とは別の男。彼に今日、2人乗りたいと伝える。すると荷台か助手席かと聞かれる。荷台のほうが安いのだが、安全を優先して助手席を予約する。運転手は午後3時ごろに来いと言い、さらに前金として1人ぶんのカネを払っていけという。前金なんて、この人たち信用できないんだけどなぁ、と思いつつ、払わないなら払わないで先着順とかになりそうだから、1人ぶんだけ払う。

こうしてバスは確保。いったん宿に戻る。

宿に帰って荷物の整理をし、しばらく休憩。それから宿代を精算。14時前にA君と一緒に宿を出る。天気はよし。

朝と同じようにバスに乗ってトラック乗り場へ行く。そこには朝と同じトラックが止まっていたが、周りにいる人間の数がちがった。指定時間よりちょっと前だったのだが、相手は遅いと感じていたようで、なんでそんな遅いんだとでも言いたげな態度で迎えられる。トラック代の残りを払おうとしたら、朝は1人2000ケニアシリングと言っていたのにいきなり2500ケニアシリング(約4000円)にあがる。出た! アフリカ得意のあと出しじゃんけん! なんて思いながら、朝は2000と言ったろと返すと、別の男が出てきて2500だと譲らない。どうもこいつが元締めか何かのよう。朝、直接話した運転手はそいつの前では黙る。あ~やだやだとしばらく無視していたのだが、向こうは2500を譲るつもりはないらしく、値切っても一切ひかず。しかも別に乗りたい人が来ているからぼくらを乗せなくても彼らは損しない模様。まったくがめつい奴だといらいらしながら追加料金(?)を払う。

トラックだから助手席にはゆったり2人座れる。しかし、そこへ男女2人がさらに乗ってこようとする。え? なんで? と思っていたら彼らは座席の背後のスペース(日本の大型トラックにもよくある)に靴を脱いであがった。聞くと二人はきょうだい(兄と妹)。エチオピア人でナイロビの親戚の家に遊びに来ていたという。エチオピアから来るときは飛行機を使ったのだが、帰りの飛行機が取れなかったためこれを使うことにしたらしい。2人とも大学生ということで英語もできる。

ぼくらの荷物は荷台の上に乗っけられ、その上からカバーをかけられる。荷台に乗る人たちは荷物に座るような格好で運転ボックス(?)のすぐ後ろの部分に座る。トラックは4トン車程度だから彼らのいる場所は地面から3mくらいのところになる。もちろん屋根も何もなし。吹きっさらしだ。ちなみにフロントガラスには石でも当たったのかピキピキと派手にひびが入っている。

結局、荷造りだのなんだのが終わってトラックが走り出したのは17時くらいだった。

送信者 kenya


しばらく市街地を走るとやがて、まわりには小さな民家以外の建物は何もなくなる。18時を過ぎると日が暮れ始め、あたりは真っ暗になる。道は舗装されているからそこまで揺れたりしないが、しかしそれは助手席にいるからそう感じるのであって、上に乗っている人は案外飛び跳ねていたりしたかもしれない。

20時ごろガソリンスタンドで給油休憩。そこでパンを買う。100ケニアシリング(約150円)。

暗くなるとあたりは真っ暗で何も見えない。車は多いからテールランプなどは見えるが、その他は何も見えない。さっきガソリンを入れるために止まったあとは、一度も止まらず、運転手はアクセルを踏み続ける。そのうちなんの葉っぱなのか木の葉を噛みだす。どうもボリビアでみんなが噛んでいたコカのような作用のあるものらしい。葉の筋なんかは噛まず、それらは足元に捨てる。だから運転手の足元は見る見る緑色に染まっていく。

そんなのを見ているうちにぼくらは眠くなり、助手席で寝てしまう。

FIN

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