ケープタウン到着、ぶらぶら
08/08/26(火) 曇り、晴れ、ときどき小雨
[Cape Town:South Africa]
・整然とした町並み
・充実したインフォメーション
・ロビン島ツアー予約
・チェーン店ばかり
朝5時過ぎ。ケープタウンに向かうバスの中。うっすらと目が覚める。まだ外は暗い。
6時頃、ようやく空が明るくなり、周りの様子がわかる。チリやアルゼンチンと比べるとこのバスの寝心地はよくなかった。日は昇ったものの曇天模様。片道2車線の、日本で言えば高速道路の作りに似た通りを快調にバスは走る。
そのうち前方に高層ビル街が、右手に港とカーブのきつい海岸線が見える。高層ビル街が見え始めた頃から、渋滞のためバスはスピードを落とす。
南米であった日本人旅行者の人は、アフリカを来たから南下して南アフリカに行くと、それまでのアフリカとのギャップにびっくりすると言っていた。つまり、ケープタウンをはじめ南アフリカの都市はヨーロッパ並に整備されているから、それまでに想像していたアフリカ像や経験したアフリカとはまったく違って感じると。ここはアフリカなのか?!と思ってしまうと。近づいてくるケープタウンのまちはまさにそう感じさせるものだった。
日本系の企業や韓国系企業の大きな商業看板が見える。道行く人はスーツにコートを羽織っている人が多い。ヨハネス同様、走っている車の中に窓ガラスが割れているものやドアがへこんでいるものなどは見えない。信号がきちんと機能し、クラクションの音はほとんどせず、道ばたで物を売っている人や飯を食べさせる屋台もない。
右に港湾を見ながら幹線道路から左に入ってすぐ左手がバスターミナルだった。
バスから降り、リュックを受け取り、ガイドブックの地図で位置を確認。外はヨハネスよりもやや冷える。まだ朝だからかあたりはわりと静かだった。客引きしにきているタクシーの運転手もいない。
地図を見ながら宿に向けて歩く。どの建物も新しいのか、それともきちんと手入れされているのか、とてもきれい。道ばたにツーリストインフォメーションを示す看板があったので、とりあえずそれに従ってインフォメーションを目指して歩く。
10分足らずでインフォメーションに到着。ちょうど開いたばかり。マンデラ等が収容されていたロビン島へはツアーでしか行けず、かつ人気が高いので予約しておいた方がいいとのことだったため、インフォメーションで予約しようとするが、まだそうしたインフォメーションの予約業務とかは始まっていなかった。
9時くらいから始まるというので、そこではケープタウンの地図だけもらって、宿探しに行く。
バックパッカー向けの宿が集まっているLONGストリートは、英国的なカフェやゲバラカフェ、旅行代理店、本屋などが並ぶ商店街。チップス&フィッシュなどと書かれた看板も目に付く。
Cats&Mooseという日本語情報のある宿は300mほど内陸側で歩いていったところだった。途中、数軒の宿があり、宿泊費を書いた看板を出しているところもあった。だいたいどこも80ランド(約1200円)程度。
宿に着いて一泊いくらか聞くと、ガイドブックを持っているかと聞かれる。適当に持っていると答える。宿代がほんのちょっとだけ安くなる。
ドミとリーを案内してもらい、荷物をおいたらまたインフォメーションに向かう。途中、歩行者天国の通りでジュウジュウと焼き音を立てながらハンバーガーを売っているおばちゃんがいたので、そこで朝飯代わりにハンバーガーでも買うことにする。ハンバーグはパテを焼くだけだったようなので、ビーフというのを頼むとこっちも似たようなようなものだった。残念。西アフリカでは生の材料を調理したものばかり(調味料は市販品っぽかったけど)だったので、なんだかこうした食い物がグロテスクに見える。
それからインフォメーションに行ったが、担当セクションの人はまだ来ていなかった。しばらく待てば来るというので、しばらくインフォメーション内をぶらぶらする。
センター内にはカフェとネットができるパソコン数台も併設されており、全体的なレイアウトもそれなりにしゃれている。南アフリカ各地の多種多様な観光パンフが大量に整然と並べられており、それを見て回るだけでも面白い。レジカウンターのところにはイベント情報などを載せた無料の小さな冊子が置かれていて、最新号ではゲイ・レズビアンのことが大きく取り上げられていた。
しばらく待った後、ようやく担当者が到着。かばんひとつで客と同じように店内に入ってきて、そのままカウンターに座り、仕事を始める。
担当の女性にロビン島のツアーについて聞く。いつ行きたいのかというので、できれば今日か明日と伝える。調べてもらったところ今日はすでに予約がいっぱいでダメ。明日ならOKというわけで明日の午後のツアーを予約。
これで今日は一日空くことになる。まだケープの後のルートが確定していなかったので、バスの値段や所要時間などでルートを考えようとまずは中央バスターミナルに行って、バス会社数社をまわり、ヨハネスやダーバンなどに行くバスの運賃と発車時刻を調べて回る。それから同じ敷地内にある鉄道駅に行って時刻表と運賃を教えてもらう。鉄道は安いものの本数が少ないのがネック。
それからとにかくふらふらと歩く。バスターミナルの近くには地下街があり、たいした規模ではないものの服屋や時計屋などいろんな商店が並んでいる。こうした地下街なんて見るのはいつ以来か? ブエノス以来? ブエノスもたいしたことなかったけども。
テーブルマウンテンを正面にゆるやかな坂道を上っていく。小さな間口の商店がずっと並んでおり、その中にインド料理屋を発見。昼も近かったので、ここで食事。本当にシンプルなカレー。400円ほど。テイクアウトする客も多い。
そのうち右手にユダヤ博物館が現れ、すぐ近くにはユダヤ教と向け(?)らしい学校もあった。生徒を見る限りでは小・中学校っぽい。
そこを右に曲がると自然博物館(だったと思う)の方に出る。博物館の建物の周りは公園になっていて並木道があり、ベンチがあったりしてのんびり過ごせるようになっている。並木道を歩いているとリスを発見。おおっ!と思って近づくと逃げない。かなり人間慣れしているよう。視線を先の方にやるとリスは1~2匹ではなく、うじゃうじゃいる。木の根本や枝の付け根、路上などパッと見ただけでも10匹はいる。
市街地に戻り、歩行者天国などをふらついてみる。カフェはいくらでもあり、どれも内装がきれい。ハンバーガーやコーヒーショップ、チキン屋、ピザ屋などについては名の知れたチェーン店が一通りそろっている。充実した古本屋も2~3軒ある。歩行者天国の一部を除けば路上で物売りをしている人はいない。当然、飯が食える屋台もない。
観光客は多く、カメラをぶら下げてあるいている人もいる。観光客が多い通りのあちこちには警官と民間人なのかどうなのかよくわからないセキュリティの人間が立っている。
日本やヨーロッパのまちと同じように、総じて整然としており、まちを歩いていてもあまり刺激がない。
天気はころころと変わり、青空が見えたかと思えば曇って雨が降り出すというのを数度繰り返す。南アフリカの中でもケープタウンは、他の地域と天気が違うと聞いていたが、確かにその通りのよう。
中心街の規模もたいして広くなく、数時間で歩いて回れる程度。もう少し大きいかと思っていたが、高層ビルで縦に長いぶん面としての広がりはたいしたことないよう。
日が暮れる前に宿に戻ってからは宿にある日本語情報ノートを読んだり、今後のルートを考えたりなどしながら部屋で過ごす。本棚にアラビア語会話帳があったので自分の本と交換。西アフリカでは日本人にはほんの数人しかあわなかったが、ここには今晩だけでも10人ほど泊まっている模様。
Fin
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