2009年6月29日月曜日

[diary]ダルエスサラームからモシへ移動

ダルエスサラームからモシへ移動

08/09/19(金) 晴れ
[Dar es Salaam→Moshi:Tanzania]
※レート:1米ドル=1150タンザニアシリング

・朝のスープ
・豪華バスースカンジナビア
・嘘つき客引きおじさん
・日本人に遭遇

ザンジバルからダルエスサラームに向かう船の中。天気が良かったのか、聞いていたよりも揺れはなかった。夜中に目が覚めたときに、船が動いているような音がしなかったのは朝にダルエスサラームに着くよう時間を調整しているのかもしれなかった。

6時前、ダルエスサラームが近くに見える。みな降りる支度をはじめ、早い人は船の降り口にもう並んでいる。

6時半ごろ船はダルエスサラームの港に接岸。下船する。ちょうど日が昇ろうとして、東の空をオレンジ色に染めていた。

当初の予定ではダルエスサラームに1泊する予定だったが、一緒に動いているA君はすぐに移動するというし、また宿が開くのをしばらく待つのも面倒だし、宿代もここは高かったのでぼくも一気に移動する。移動先はモシというキリマンジャロ山に近いまち。A君も同じところへ行くというのでまた一緒に移動することにする。

ガイドブックの地図を見ながらモシへ行くバスが出ているバスターミナルまで歩く。さすがに早い時間帯だからか人通りは少ない。

途中、テント式の屋台が並んでいる傍を通りがかる。昨日の晩は船で酔うことを案じてあまり飯を食っていなかったので、ここで朝飯を食っていくことにする。5軒ほど並ぶ屋台はどこも同じようなものを出しているようで、それぞれ店の前や裏で肉の塊やジャガイモが入った鍋を煮立たせていたり、フライパンでチャパティを焼いていたりする。適当に店を選び、狭い店内に入る。肉の塊のスープ(1000シリング≒100円)とチャパティ2枚(計400シリング≒40円)、チャイ(100シリング≒10円)を注文。スープはほんとに肉だけという感じで味も塩で味付けしただけのシンプルなスープだった。気温が肌寒い程度だったのでスープのおかげでずいぶん温まる。店の人にバスターミナルの位置を教えてもらい、またバスターミナルに向けて歩く。

10分ほど歩いたところでバスターミナルを発見。なぜかスカンジナビアという名のバス会社のバスターミナルで、これがかなりきれい。待合室もきちんとあり、チケットの窓口もちゃんとしている。そこでモシ行きのバスのチケットを買う。値段は24000シリング(約2400円)。思っていたよりもかなり高い。1500円くらいであるかと思っていたが、これが一番安いやつらしい。バスは9時発。まだ1時間ほど時間がある。時間があるので、まだ見ていなかったダルエスサラームの魚市場に行こうとバスターミナルの人に聞いてみたが、1時間で往復するのは厳しいと諭されあきらめる。本をちらちら見たり、売店をふらついたりして時間を潰す。

9時前、バスがターミナルに入ってくる。荷物を持ってバスまで行き、荷台にリュックを預ける。車内はエアコンが効いていて、座席もきれい。もっとぼろいバスかと予想していたので、これは意外だった。ちなみにバス車両はMarcopolo。

車内は満席。予定通り発車する。走り出すと添乗員が客の間をまわり、飲み物とちょっとしたお菓子を配って回る。こうしたサービスはアフリカでは初めて。なかなか豪華だ。

バスは舗装された道を快調に走る。片道1車線程度の幅がある道路だが、路面には車線などはない。辺りはぽこぽこと裾野の広い小高い山が見えるが全体としては平たいサバンナ的な風景が続く。ただサバンナにしては林が多いように思う。

車窓から見える家々はコンクリートづくりのものもあれば、壁だけコンクリートで屋根は草葺きとか、土壁に草葺きとかいろいろ。外を眺めながら寝る。

14時過ぎ、バスはドライブインのようなところで停車。ここで昼飯休憩らしい。添乗員らしい人が大きな声で何かを告げるがよく聞こえず。ドライブインの駐車場には同じような大型バスが10台ほど停まっていた。レストランは開けっ広げでなかなか広いが、客が多いから混雑している。これまで食べたことないものを食べようとなじみのない料理名をメニューから探し出し注文するがないとのこと。結局あるのはどこにでもあるライス&ビーフなどだけ。しょうがないのでそれを注文。休憩時間は30分くらいはあるだろうと思い、のんびり食った後レストランの周りで野菜を売っている人たちにところに行き野菜を見てたらA君が“もうバスが出るみたい“と教えてくれる。バスの方を見ると、さっきまで止まっていた場所に車両がない。A君に促されてバスを探しているとすぐに発見。添乗員の男は怒った顔をしていて、英語でなんとかとまくしたける。遅いのを咎めているらしい。バスに乗り込んでみると確かにぼくら以外の客は全員そろっていた。みんなきっちりしているなぁ。とりあえずは取り残されなくて良かった。

車窓からはアロエのようなものが一面に植わっている広大な畑が見えたりする。

モシにはまだ明るい17時過ぎに到着。スカンジナビア専用のバスターミナルのようでとても小さい。まぁ、ターミナルと言ってもバスが1台止まることができる程度のスペースがあるだけのもの。あたりには民家が並ぶ。バスターミナルには怪しげなおじさんが来ていてホテルを案内するというようなことを英語で言ってくる。行きたい宿の名前を伝えると、そのホテルはなくなったと言うのでとりあえず無視。ガイドブックの地図を参考に目的の宿に向かう。

しかし、これが道を間違えたようで見つからない。地図で確認しようとしても小さな通りの名前が地図上には書かれていないから確認できない。しょうがないので、通りがかった女性に尋ねてみる。

だいたいの方角を教えてもらったので、それを信じて歩いてみる。そしたらさっきの怪しげなおじさんとまた会う。そしてホテルを案内するからと言い始める。もう30分近く歩いていることだし、まぁ、試しについていってみるかと思いついていってみる。最初に案内されたホテルは1階が飲み屋兼食堂で2階から上が宿。部屋はきれいではないが、めちゃくちゃひどいってこともない。ただ値段が10米ドル近くと高い。なので、ここは却下。その次に連れて行かれたホテルは見るからに高そうなところだった。ガイドブックにも載っている宿でそこに書かれている通りであればそんなに高くないようだったが、やはり値段があがっているようでさっきよりも高い。あいにく適当な部屋の空きもなく、却下。

そういうわけでおじさんはあまり使えなかったので、ここで別れる。二人で最初に予定していた宿を探して歩く。すると日本人らしい女性が1人で歩いているのを発見。荷物も何も持っていないから旅行者ではなく、ここに暮らしている人っぽい。話しかけて宿について聞くと、目的の宿はリニューアルして名前が変わったらしい。さっきのおじさんは“なくなった”と言っていたが、まぁ、完全な嘘ではなかったよう。場所は変わっていないらしく、そこまで案内してくれると言う。お言葉に甘えて彼女の後をついていく。

無事、宿を発見。フロントで値段を聞くとドミトリー(相部屋)だと5米ドル、2人部屋は1人6米ドルだった。荷物の管理のこともあるので1米ドル高いが、2人部屋に泊まることにする。部屋を見せてもらったらきれいでなかなかいい。支払いは米ドル払いが基本でシリング払いもできると言ったが、シリング払いではあまり計算レートが良くないので米ドルで払う。それからフロントの男性にルワンダ行きのバスについて何か知っているかと尋ねると、知り合いがバスの手配をやっているらしく、その人に連絡取るからちょっと待っててと言われる。

荷物を部屋に置いた後、案内してくれた女性(以下Bさん)と3人でちょっとおしゃべりする。Bさんはここで麻薬などいわゆる問題行為を起こす若者の更生を支援する活動をしているらしい。その活動の話をあれこれ聞かせてもらう。そこへフロントの男性から連絡が入り、例の知り合いがやってきたと言う。なのでぼくだけ話から外れ、フロントに行ってみると20代半ばくらいの男性が来ていた。彼がバス会社の人間らしい。彼にルワンダ行きのバスについて聞いてみるとルワンダ直行のバスはやはりないようで、西のビクトリア湖畔のまちムワンザまで行ってそこで乗り換えになるらしい。そのムワンザ行きのバスは週に3本程度しかないらしく、明日はあるがそれを逃すともう3日ほど待たねばならないらしい。ケニアを経由して行くバスは早くて快適らしいが、ちょっと高いし、ケニアのビザの問題もある。結局、即決できるような条件がそろわず、結論は持ち越すことにした。一応、彼の事務所の場所だけ教えてもらってわかれる。

宿に戻ると2人はまだ話を続けていた。だが、Bさんは用事があるらしくもう帰るらしい。外は暗くなり始めていたので、Bさんに夕食にいい場所を教えてもらい、そのレストラン前でお別れ。レストラン前でカネをくれと言って寄ってきた男がいたがBさんが説いて諭し、あきらめさせる。なかなか肝が据わっている人だ。

そのレストランで昼と同じようなビーフシチューとしろご飯のセットものを注文。お値段1500シリング(約150円)。2人で食べながらしゃべっていたら店に来た地元の女の子が話しかけてくる。定番のいくつかの質問を受けた後、彼女が自分のお姉さんはとてもきれいで、すぐ近くで店をやっているから見に来ないかと言う。なので食事後、彼女についていったら本当に近くだった。レストランの2軒隣。女性向けの服を売っている店で土産品になりそうなものも売っていた。ここでお茶をいただき、ちょっとおしゃべり。なんかいいものがあれば買ってもいいかと思っていたが、どれも決定力不足。お姉さんも売りつけるような態度はまったくなく、気持ちのいい雰囲気だった。とは言え長居はできないので適当なところで切り上げる。

まっすぐ宿には戻らず、ちょっと辺りをぶらぶら。ダルエスサラームでも見たが、ここでもマサイの男性がホテルなどの警備をしている。いわゆる警備員のような格好はしておらず伝統的な彼ら独自の格好をして、ホテルの前に立っていたり、椅子を持ってきて座っていたりする。聞くとマサイの人は勇敢だということでこういう仕事を任されているらしい。

さっきの夕食では腹がたいして膨れなかったので、まだ空いていた食堂による。ピザとチャイを注文。ピザはいわゆるイタリア式のピザではなく、独特のピザ。新しい! ただ食べてみると腐っているような味がする。それでA君が取り替えてくれるよう交渉するが、どうもこちらの言っていることが通じない。言葉の問題というよりもそういうことがあることを想定していないかのようで、うまく話が通じない。最後にはなんとかわかったようだったが、店主はちょっと不機嫌そうだった。

21時半ともなると街の光は街灯のみになり、人通りもほとんど絶えてしまう。ピザを食べたらまっすぐ宿へ。宿で温かいシャワーを浴びてから就寝。

FIN

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