2009年2月10日火曜日

[diary]ザンビア入国、ルサカのまち

[diary]ザンビア入国、ルサカのまち

08/09/10(水)
[Harare:Zimbabwe→Lusaka:Zambia]
※レート
1米ドル=3400~3500クワチャ(国境及びルサカにて)
1米ドル=345ジンバブエドル(国境にて)

・国境で待つ
・ビザを簡単にゲット
・ルサカ着
・市場
・ショッピングセンター

バスが止まったのを感じ、目を覚ます。客が何人か外に降りているので国境かと思い、起き出し、ぼくも外に出てみる。あたりは真っ暗。時計を見ると夜中の1時。

バスの前には別のバスが、その前にはトラックが止まっていた。まったく動く気配がないからなんだろうと思っていたら、そもそも国境が閉まっていた。つまり、国境があくまでここで待つらしい。

なので、バスに戻り、また寝る。

うっすらと明るくなり始めた6時頃、バスが動き出す。国境の門が開いたよう。前に並んでいたトラックやバスなどが開いた入り口からどんどんと中に入っていく。

入ったらすぐに右手に立派な建物があって、そこにバスは停車する。乗客はバスから降り、建物内にあるイミグレの窓口に向かう。

が、建物入り口自体がまだ開いておらず、ドアの前に行列ができる。入り口前はちょっとした広場みたいになっていて、一角に水道があった。一部の人たちはそこに行き、顔を洗ったりしている。そこへ体長1mはある猿たちがやってくる。子連れもいる。全部で7~10頭ほど。人間からえさをもらえることを期待しているのか、それともただの通り道なのかはわからない。人間に近づく様子はほとんどなかったけれども、ずいぶん意識しているようではあった。誰も食い物をやったりはしない。

30分ほど待ってやっと入り口のドアが開く。出国の手続きはスムースでポンとスタンプが押されただけ。

バスに戻り、乗客全員がそろうまでしばらく待つ。

全員の出国手続きが終わってからまたバスで移動。国境地帯を移動し、今度はザンビアの入国手続き。

こちらの手続きもスムース。ザンビア入国にもビザが必要なのだが、通常ビザを申請するために書く書類もここではなく、窓口でビザが欲しいというと”50米ドル”と言われ、それを払うとポンとスタンプが押されておしまい。ここまで簡単なところは初めて。荷物のチェックもなし。

朝早いのに国境地帯にはすでにジュースなどの飲み物売りやお菓子売り、両替屋などの人たちが来ていた。水が欲しかったので水を買うのに必要なぶんだけ両替し、500mlの水を買う。1本2500クワチャ(約80円)。ハラレではそもそも水がほとんど売られていなく、しかもあっても高かったりして、ここ数日は水を買うのに苦労していたが、国境を越えるとこうして簡単に手に入る。なんだか少しほっとする。そして不思議に思う。さっきまでいた向こう側では、ハイパーインフレでオカネはあっと言う間に紙切れになり(硬貨はもはや流通していないと言っていいような状態だった)、食べ物なども十分な量が流通していないというのに、こちらに来たら水も食べ物も少なくとも見た目では十分にあるように見える。しかも安く(外国人にとっては)買える。

乗客全員の入国手続きが終わるとまたバスは走り出す。舗装された片道1車線の道路。下り坂。緑が多いように感じる。

しばし眠りこんで、気がついたら平坦な土地をバスは走っていた。そのうち正面にビル群が見え、ルサカが近いことを知る。

ルサカは予想していたよりも大きかった。ハラレほどではないが、近代的なビルも数えられるほどだがあるし、道路もよく整備されている。

10時頃、線路近くにあるバスターミナルにバスは到着。立派な屋根付きのターミナルでバスが所狭しと並び、客引きが鬱陶しいくらいにあふれている。バスからリュックをおろし、とりあえず喧噪から離れ、バスのチケット売場の方に移動する。ここの後はマラウイに行くつもりだったので、マラウイ行きのバスについて聞くと、明日マラウイ行きのバスがあるという。ただ毎日はなく、明日を逃すと3日後くらいになるらしい。ここには2泊くらいしようかと思っていたので、即決できず、とりあえず情報だけもらって窓口を離れる。

ガイドブックで現在地と宿の位置を確認してターミナルを出る。ターミナルを出るとタクシーの運転手が数人声をかけてくるが、適当にいらないと答えてそのまま歩く。

ターミナルを10mも離れると人通りは少なく、店もない閑散とした雰囲気になる。線路に並行して走る道を北にしばらく行き、広いとおりにぶつかったところで右に行き、100mほど歩いたところで、左に曲がる。その道を100mほど行くと右に入る袋小路があり、その行き止まりのところに宿はあった。

門をくぐるとそこが屋外のカフェになっており、建物はなかなかきれいでこじゃれている。フロントのスタッフに声をかけ、チェックイン。部屋を案内してもらう。

ドミトリーは2段ベッドが4つある部屋で鍵がかけられないタイプ。荷物だけおいて貴重品はフロントに言って預かってもらう。

まずは両替をしに行く。歩いて銀行などが並ぶメインストリートに向かう。メインストリートは予想外に店が多かった。道ばたで新聞を売ったり、ピーナッツを売ったりしている人もいる。

両替のレートを表に張り出している銀行や両替を見てから適当なところで両替する。

それからぶらぶらとメインストリートを見て回る。日本の肉屋と同じようなスタイルの肉屋やハンバーガーなどのファストフード店、インド料理屋、インターネットカフェ、文具店、服屋、銀行などが空き店舗なしでずらずらと並んでいる。ファストフード店には客が大勢入ってにぎわっている。

新聞も英語と地元の言葉のものとが売られており、雑誌も英語の雑誌が複数売られている。

ぼくは久々に牛乳でも飲んでみようと肉屋でビニールパックの牛乳500mlを買う。お値段は2300クワチャ(約70円)。久々に飲んだからか、それとも本当に味がいいからか、これがかなりおいしい。正直、驚く。牛乳ってこんな味だったっけ?って思うほど。

メインストリートはだいたい300mほどあり、その他にも市場がある。昼飯がてらその市場に行ってみる。

最近立て直されたのかコンクリートの倉庫群のようなところが市場で店舗だけでなく、道ばたで物売りしているたちも多数いた。アイスをクーラーボックスに入れて売っているおじさんがいたので、アイスを一本買う。値段は3000クワチャ(約90円)なかなか高い。

アイスを食べながら歩いていたら、ぼく見てこそこそ言い笑う若い男が2名ほどいた。なので、向きを変えそっちの方に歩いていこうとすると、彼らは逃げる。やっぱり良からぬことを言っていたようだ。

市場の中に入ると細い道が入り組むごちゃごちゃした作りになっていてなかなかおもしろい。野菜や果物は丁寧に積み上げられ、服などもきれいに陳列されている。

服屋の隣にあった食堂に入る。おばちゃんが一人でやっているようで、英語で注文を取りにくる。メニューがないので、何があるか聞くとジンバブエと同じようにサザ(ザンビアでは別の言葉だったが忘れた)と肉や魚のシチューというのが定番のよう。なので、サザとビーフシチューを頼む。

ジンバブエのサザ(トウモロコシの粉をお湯で練ったもの)は、どこで食べても手が火傷するんじゃないかというくらい熱かったが、ここのはそうでもなかった。なので、安心して手で食べられる。シチューの具は少ない。肉は固い。どちらかというとジンバブエのサザの方が甘みがあっておいしかったように思う。このセットでお値段8000クワチャ(約250円)。ちと高い。

それから市場をまたふらつき、レモンを買う。5個くらいのつもりだったが、その店に残っていたレモンは11個で全部で5500クワチャ(約180円)というので、まとめて買う。

それからネット屋に寄って、1時間ほどネットをする。ここの値段のシステムは1分100クワチャ。なので、1時間は約190円程度になる。

今後のルートについてしばし考えた結果、明日のマラウイ行きのバスに乗ってしまおうと思い、再びバスターミナルに行く。途中、道ばたピーナッツを売っていたおばちゃんからピーナッツを買う。500クワチャ(約15円)。またオレンジも1個500クワチャで買う。

てくてく歩いてバスターミナルに行ったところマラウイ行きのバスチケットを売っている窓口の人は、さっきと変わっていた。さっき聞いたときは窓口の人はおじさんだったが、今は若い女性になっている。彼女に明日のマラウイ行きのチケットを買いたいんだけどと英語で伝えると、今日は売っていないから明日買いに来てとぶっきらぼうに言う。おじさんのときはすぐにでも売ってくれそうだったので、おかしいなぁ、と思うが、聞き返しても明日来いと言うばかりなので何時に来ればいいかを聞いてから、そこを後にする。

地図にはちょっと離れたところにショッピングセンターがあるとあった。もう夕方だったが、絵はがきが欲しかったこともあり、マイクロバスタイプのルートバスに乗ってショッピングセンターに向かう。

ほかの国でも見たように、交差点には物売りの人たちが10人ほど集まっていて、赤信号で止まった車の間を売り歩いている。売っているのはパパイヤや子どものおもちゃ、車関係の道具など。

15分ほどでショッピングセンターに到着。これまたぼくが予想していたよりもでかいところだった。日本でも郊外によくあるタイプのショッピングセンターで、ファストフード店やバー、本屋、服屋などの専門店などと南アフリカ資本のスーパーが一つの敷地内に集まっている。

本屋で絵はがきを買う。それからスーパーを見る。お隣のジンバブエの状況とはまったく違って物がこれでもかというくらいあふれている。店内の様子は日本のスーパーと同じ。ジンバブエの後に来ると、こうした景色がなんだか不思議に思える。

水が2リットル2850クワチャ(約80円)と安かったので、1本買う。

そうこうしているうちに店は閉店の時間になった。まだ19時なのに。

外はすっかり暗くなっていた。またマイクロバスに乗って戻る。宿近くでおり、その近くのガソリンスタンドに併設されているコンビニで夜食用にスナック菓子などを買う。

買い物をして店を出ると13~15歳くらいの少年が寄ってきて、カネを乞う。なので、小銭だがいくばくかのカンパをする。

暗い道をてくてく歩き、宿に戻る。

宿に戻って屋外のテーブルに座って夜食。また買ってきたレモンを搾ってレモン100%のジュースを作り、飲み干す。これがなかなかよろしい。あとはガイドブックを眺めながら今後のルートを考える。

シャワーは水のみ。夜は寒くもなく、暑くもなくそこそこ快適だった。

Fin

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