2011年2月1日火曜日

[diary]テヘランの休日

テヘランの休日

2009/01/02(金)
[Teheran:Iran]
レート(テヘランの銀行にて):1米ドル=9830リアル

・午前中は宿で
・まちをぶらり
・銀行などは休み
・イスタンブールバザール
・靴屋のおじさん
・電気屋街、靴屋街
・反イスラエルデモ
・アメリカ大使館跡地

7時過ぎに起床。外は明るくなったばかり。休日ということだけあって、外はわりと静か。

今日は金曜日で休日だし、当然大使館なども開いていないので、午前中は部屋で書き物をしたり、おしゃべりをしたり。
送信者 iran


同室のスウェーデン人男性(見た目20代後半)は、学校の教師をしており、今はクリスマス休暇でイランに来ているらしい。休みは1週間程度。スノーボードを持参していて、テヘラン近郊の山でこれからスノーボードをしに行くと言う。

同室の日本人男性は学生で、単位を取り終わって暇だから旅行していると言う。これまで東南アジアなど物価の低いところしか行ってなかったので、トルコやイランの物価高には驚いているらしい。

彼はオーストラリアの農場でしばらく働いていた(たぶんワーホリ)こともあるらしい。仕事はトマトの収穫などのもぎ取る作業をしていたらしい。給料は歩合制でどれだけの量を収穫したかによって決まっていたらしい。作業が早い人は1日100ドルも稼いでいたという(当時は米ドルとオーストラリアドルはたいして変わらなかったらしい)。農場は個人の農場だったが収穫時期には50人とかのアルバイトを雇っていたという。もちろん農地は広大で、農薬などは飛行機で散布していたりしたという。

その後、ちょっと農業話。

昼前に宿のネットをちょっと使ってみる。ここもダイアルアップ50bps。メールを送信するのにいちいち固まったりして1分近くかかる。日本語は打てる。

午後から外に出る。銀行に用事があったのだが、やはりどこも開いていなかった。
送信者 iran


町中はまだ見ていなかったので、ふらふら歩いてみる。建物はおそらくここ20~30年に建てられたものばかりで、四角い建物が多い。更新されていないから中途半端に古い。シリアのダマスカスやアレッポのような古さではなく、経済成長期にどかどかと作られた近代建築が古びてしまったという感じ。まったく面白味はない。

ある通りはひたすら靴屋街になっていた。ショーウィンドウのブーツを見ながら歩く。やっぱり最低4000円くらいはする。

ある一軒の靴屋のショーウィンドウをのぞいて、その場から立ち去ったとき、後からなにやら呼ぶ声があり、振り返るとその靴の店主が店の前に出て来ていて手招きする。

なんだろうと思い、戻るとショーウィンドウを指さし、イラン語でなにやら言いながら写真を撮るしぐさをする。どうもここに展示している靴の写真を撮れということらしい。一応、撮ってみるがガラスの反射でうまく撮れない。
送信者 iran


店内にも案内され、中に入る。中に入ってわかったが、このおじさんは自分で靴を作っているらしい。店内中央部には背もたれの高い2脚の椅子が置かれ、その背もたれにはなめされた牛か何かの皮がひっかけられている。店内奥の作業机には靴底となるゴム板が置かれ、その周りに専用のカットナイフなどの道具が置かれている。

おじさんはなにやら言って、また写真を撮ってというような仕草をする。で、カメラを向けるとおじさんは机の上で靴底をカットするような格好をする。が、実際には格好だけなので、ちょっと不自然。撮った写真を見せるとおじさんはうんうんうなづき、さらに紙に自分の名前と電話番号をアラビア文字で書き、さらになにやら言いながら家の絵を書き加える。まったく言葉がわからないのでなんとも言えないが、これは自宅の電話番号だとでも言っているのだろうか。とにかく適当に相づちを打ちながら店を出る。話されることを想定しやすい状況にないときは、やっぱり言葉がわからないとコミュニケーションは難しい。
送信者 iran


店を出てしばらく歩くと、左手に立体駐車場の入り口が現れ、そこからぞくぞくと人が降りてきていた。これから入っていく人も少なくない。何があるのだろうかと思い、立体駐車場の坂道を上っていくと、上っていった先の駐車場ではのみの市(フリーマーケット)のようなものが開かれていた。駐車場には車は一切なく、すべてのみの市の売場として使われている。

客は多い。アラビア風のランプやスプーン、ナイフ、陶器やガラスの食器、刀剣、腕時計、手編みらしい手袋や靴下、蓄音機、明治の頃に使われていたような写真機、古いカメラ、レコード、古い手紙、切手、写真、ブローチ、数珠、ネックレス、アーミーグッズなどなど。とにかくいろんなものがごたごたとある。
送信者 iran


その階だけかと思いきや、まだ上の階でも同じような市が開かれていて、上の階ではタンスや椅子などの家具、じゅうたん、絨毯生地で作ったバッグ、伝統的な服、弓矢、古い銃などが売られていた。みな熱心に捜し物をしているので、こんな古めかしいものを好きなんだと感心する。あとでガイドブックを見たらここはイスタンブールバザールという名の場所だった。
送信者 iran


そこを出て前の通り沿いをまっすぐ歩く。金曜ということで沿道の店は多くが休んでいるが、ファストフード店や電化製品屋などは開いていた。イスタンブールバザールから10分歩くと電化製品屋ばかりが並ぶ通りに出る。大型の薄型テレビがショーウィンドウに並べられている。この通りの店はほとんどが携帯電話屋とカメラ、ビデオ屋、テレビや洗濯機などの大型家電屋。PanasonicやToshiba、LG、Sumsungなどのロゴが目立つ。デジタルカメラは日本で言うと1年前の最新モデルのものが売られている。その後は知らないので、ここ半年くらいに出されたものも売られているのかもしれない。

さっきのバザールほどではないが、ここも客は来ている。300mほど電気屋街が続いた先は店は途絶えてしまった。

腹が減ったので食堂を探していたのだが、見あたらない。適当に歩いていたらカレー風味の匂いがしたので、その匂いの方へ行くと食堂があった。入ると店員の若い兄ちゃんはハイテンションになって、嬉しそうにメニューを見せてくれるのだが、当然読めない。メニューを彼が読み上げたので、適当な名前を繰り返し、注文する。

1階はテイクアウト専用カウンターだったので、2階にあがって料理を待つ。出て来たのはケバブだった。牛らしいミンチ肉のケバブ(つまりはハンバーグとほぼ同じ)。平皿にご飯もついてきて、このご飯の量がすばらしい。茶碗3杯ぶんくらいある。
送信者 iran


送信者 iran


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送信者 iran


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