2009年10月6日火曜日

[diary]パーミットを取得、ブックフェア

パーミットを取得、ブックフェア

08/10/20(月) 晴れ 涼しい 17~25度
[Sana'a:Yemen]
※レート:1米ドル=200イエメンレアル、1ユーロ=270イエメンレアル

・パーミットを取りに
・国際ブックフェアへ
・ホデイダ行きタクシー乗り場確認
・オールドサナア再び

イエメンについて2回目の朝。ジブチとはうってかわって毎日が涼しい。半袖では朝は肌寒いほど。乾燥しているから洗濯してもすぐに乾くのがうれしい。

今日はパーミットを取りにツーリストポリスに行かないといけない。パーミットとはサナア以外のまちに行くための通行許可証のことで、外国人はこれを持っていないとサナアから出るときなどに検問でひっかかってしまうらしい。明日にはサナアを離れて南の方のまちに行くので今日のうちに取りに行こうというわけだ。

ツーリストポリスは宿の近所にはなく、ミニバスを乗り継いで行ったところにあるらしい。宿にあった情報ノートでその場所や手続きの方法などに関する情報を確認してから宿を出る。情報によれば10時にツーリストポリスは開くというので、9時前に宿を出た。

まずは宿から100mほどのところにあるミニバス乗り場に歩いて行く。ミニバス乗り場にはパン屋やチャイ屋などの屋台が出ていた。朝飯はまだ食べていなかったので、ここで朝食。サンドイッチとゆで卵を立ち食いする。両方あわせて70レアル(約30円)。
送信者 yemen


腹を少し膨らましてからミニバスに乗る。目的地はこの間飛行場から来るときにミニバスを乗り換えたところ。それらしきバスの運転手に行きたい場所の名前を告げ、確認。運賃は40レアル(約20円)。

例のごとくミニバスはドアを開けたまま走る。こうして改めて乗ってみると飛行場から来るときとは違う景色のように感じる。意外に住宅街が広く、延々と沿道に住宅や商店が続く。

30分程度で目的地に到着。そこから歩いてツーリストポリスへ。200mほどある大きな橋を渡ると右手に5階建てほどのいかにも官庁風情の建物が見える。敷地の入り口には警備員あり。ここがそうなのかと思い、その警備員に聞くと、わかってかわからずか中に入れととりあえず言うので中に入る。建物の入り口にはまた別の警備員がいて、ここで荷物チェック。そして中に入る。スーツ姿の男性などとすれ違いながら適当に建物内をぶらつく。しかし、それらしき部署は見つからず。しょうがないので近くにいた人に片言アラビア語で聞いてみるとここではないと教えてくれる。どうやら道路を挟んで反対側らしい。

それで建物を出て片道2車線の広い道路を足早に横切る。路肩や歩道は工事中だったが、適当に横切ってそれらしき建物の近くまで行ったが入り口がない。するとぼくの様子を見ていたらしい近くにいた人があっちだと仕草で教えてくれる。ぐるっとまわってようやく入り口を発見。10時に少し早い時間だったが、とりあえず行ってみる。

敷地内には5階建てほどのビルとその裏手にプレハブみたいな建物があって、ツーリストポリスはプレハブの方だった。やや緊張気味にプレハブに入ってみると中に男性職員がいた。英語でパーミットが欲しいのだがと伝えると部屋に案内してくれる。部屋に入ると担当の職員が出てきてすぐに対応してくれる。申請用紙をもらい、そこにこれから行く予定であるまちの名前などを記入する。記入した申請用紙に事前に用意しておいたパスポートのコピーを添付して提出。しばらくしてアラビア語でなにやら書かれた文書をもらう。これがパーミットとなる紙らしい。ちなみに手続きは無料。所要時間は20分足らず。

すんなりパーミットが入手でき、ほっと一安心。のんびりとさっきのミニバス乗り場まで戻るとする。さっきは急いでいたから素通りした市場にまずは立ち寄る。ここは公設市場らしく、コンクリートで舗装された敷地の上に簡単なつくりの鉄製らしき屋根が整備されている。野菜や果物がごろごろ並べ置かれ、そうした食べ物以外にも日用品などが販売されていた。

野菜などの写真を撮っていたら販売者であるおじさん、にいちゃんらが声をかけてきて次々と写真撮影をねだってくる。なので、リクエストに応えてパシャパシャと写真を撮る。撮った写真をカメラの画面で見せてあげるとみな顔をほころばせる。
送信者 yemen


送信者 yemen


その市場の敷地を出ても屋台や露店が連なっていたので見物しながらミニバス乗り場方面に向かって歩く。売られているのはみかん、スイカ、ブドウ、パン、エチオピアのインジェラによく似たクレープ、パン、鶏モツの焼いたものなどなど。人通りは少なく、客の数よりも店の数が多い。
送信者 yemen


スイカは切り売りしていたのでひとかけら買って食べてみる。日本のものと味は変わらない。ひとかけら10レアル(約5円)。それから歯ごたえのありそうな手のひらサイズの丸パンを2つ買う。1個20レアル(約10円)。それから鶏モツも立ち食いする。鶏モツの売り方は非常にシンプルで、焼いた心臓、砂肝、レバーなどがプレートに選り分けられて乗っけられており、それを勝手に手でつまんで食べる。食べる際には店で用意している塩コショウや唐辛子が入ったピリ辛の赤い粉をつけて食べる。これがなかなかうまい。4粒ほどぼくは食べたのだが、どういう計算なのか4粒で御代は50レアル(約25円)だった。どうも部位によって値段が違うらしい。
送信者 yemen


またミニバスに乗って宿近くに戻る。宿の入り口にはパンツとか靴下とかを売っている店があったので、そこでパンツを調達する。1着200レアル(約100円)。

部屋にいったん戻り、持ち歩いていた荷物を置いて昼飯へ。近くにビリヤニを食べさせる食堂があったので、そこへ行く。そこそこ清潔な店内の床はタイル張りで、店に入ると店主らしき人が席を案内してくれ、すぐに注文を取りに来る。料理名をアラビア語でなんと言うのかわからないので、適当に他の人が食べているものを指差して注文する。ビリアニはかなり薄味だった。ご飯の量は多い。ちなみに米粒は長粒米だった。お値段は350レアル(約170円)。

腹が膨れたところで現在行われているという国際ブックフェアに行く。会場は昨日ネットで調べていたので、それを当てにして行くのだがけっこう宿からは離れている。歩いていくと1時間は軽くかかりそう。ただ、どのバスに乗れば近くに行けるかもわからないので歩いていく。途中、スーパーに立ち寄り1.5リットルのペットボトルの水(60レアル≒35円)を購入。

商店や事務所、トラベルエージェンシーが並ぶ通りの歩道を歩く。車道はミニバスや自家用車がバンバン走っている。

1時間ほど歩いて近くまで来たはずなのだが、いろいろ似たような建物ばかりでどれがそれなのかがわからない。ショッピングセンターの守衛やオフィスビルの受付の人に聞いてみたりするが、知らない模様。汗をかきかき聞いて回ってなんとか会場となっているエクスポセンターに到着。やっと着いた。しかし、どうも様子がおかしい。人が少なすぎる。会場入り口にいるのは小学生くらいの男の子と女の子を連れた女性がいるだけ。会場入り口付近には業者らしき男性たちがいたので、そちらへ行き中へ入ろうとすると止められる。なんだ? と思って聞いてみるともう終わったというような仕草をする。えっ? どうも午前の部が終わったらしい。無理やり英語で午後は何時からか聞くと、こちらの聞きたいことを察したのか15時とか16時からまた開くというようなことを言う。これにはがっくり。周りには見るべきところもないからここで3時間ほど暇潰しするのは正直つらい。ため息をついて、しばし呆然としつつどうするか思案する。また歩いてくるほどの気力はないので、結局はあきらめることにする。

また歩いて宿方面に向かう。途中、スーパーに寄る。商品棚を見ていたらマレーシア産というチョコレートがあったので買ってみる。お値段は80レアル(約40円)。

歩いていたら宿近くに行くらしいミニバスを発見したのでそれに乗り込む。ミニバス代は20レアル(約10円)。ミニバス網が細かく整備されているからぼくみたいに歩道を歩いている人は非常に少ない。交差点などでは今日もCDや子ども用のおもちゃを売る子どもたちが信号待ちの車を狙って商売をしている。

宿近くに戻ってから近くのネット屋に行く。サナアを明日離れるのでこれから行くオマーンやUAEのドバイなどの情報を集めたりする。ネット屋には長居してしまい2時間ちょっといる。ネット代は合計で240レアル(約120円)。安いなぁ。

夕方、暗くなる前に明日向かう予定のホデイダ行きの相乗りタクシー乗り場を探しに行く。これもガイドブックと情報ノートを参考に探す。それほど苦労せずに見つかり、下調べに運賃も何人かに聞いてみたりした。

ホデイダ行きのタクシー乗り場は旧市街の入り口近くにあったので、帰りは旧市街を通って帰る。夕方、暗くなると電灯がつく。相変わらず旧市街内は人通りが多い。店の数もずいぶん多い。結婚式のためらしい電飾がなされている通りもいくつかあった。道は迷路みたいだから歩いている先が見通せず、次に何が出てくるのかという期待が生まれる。そうした期待にひきづられて適当にあっちこっちと歩いていると、そのうち自分が行きたいところに向かってちゃんと進んでいるのかわからなくなってくる。このときもけっこう自信を持って歩いていたのだが、いつの間にやら迷ってしまい、結局、元来た道を戻り、以前と追ったことのある道をたどって宿まで戻る。

宿に戻って今日もらったパーミットを持ち出し、近くのコピー屋でコピーをする。コピーは1枚30レアル(約15円)。

晩飯はヒヨコマメの酸っぱいスープ(50レアル≒25円)とサルタ(150レアル≒75円)。

夜は部屋で荷物の整理をして就寝。

Fin

1 件のコメント:

アンネのバラ友 さんのコメント...

ふうさん、アンネのバラ友です。

パーミットを取得、ブックフェア

08/10/20(月) [Sana'a:Yemen]
・パーミットを取りに
・国際ブックフェアへ
パーミットを取りにツーリストポリスに、を拝読しました。

朝飯はサンドイッチとゆで卵を立ち食い。両方あわせて70レアル(約30円)。

食事に写真は貴重ですね。今後も期待しています。

野菜などの写真を撮っていたら販売者であるおじさん、にいちゃんらが声をかけてきて次々と写真撮影をねだってくる。リクエストに応えてパシャパシャと写真を撮る。撮った写真をカメラの画面で見せてあげるとみな顔をほころばせる。

一連の写真はいいですね。

[Photo]送信者 yemen