2008年9月22日月曜日

[Tangier→Fez:Morocco]タンジールからフェズへ

08/07/10
[Tangier→Fez:Morocco]

・タンジールからバスでフェズへ
・フェズのメディナ
・なめし革

モロッコ1泊目。タンジール。7時頃に起床。やはり朝方は涼しい。扇風機も何もない部屋だったが、それなりに眠ることができる。蚊がいないのもすばらしい。

一口、水を飲み、荷造りをする。予定ではここに2泊位しようと思っていたが、宿代が高いからさっさと移動することにする。

8時頃チェックアウトしようと1階に降りると、受付のおじさんは廊下のソファーで睡眠中だった。先に宿を出た人たちは受付の台に鍵を置いていってたので、それに倣っておじさんを起こすことなく、静かにチェックアウトする。

昨晩ほどではないが、すでにレストランなどは開いていた。この時間からカフェで一服している人もいる。

すぐ近くの国営のバス会社CTMのオフィスに行って、フェズとだけ伝えると、チケットを発券してくれる。運賃は115ディラム(約1700円)。運賃を払うとバガージと行って、リュックを荷物預けに持っていくように言われる。そこにはおじさんが一人いて、リュックを渡すと大きな計りで計量し、重さをさっきもらったチケットの裏にボールペンで記入する。そして、これをまたさっきの窓口に持って行けとジェスチュアで言う。

23kgと書かれたチケットを持ってまた窓口に行くと、さらに7ディラム(約100円)請求された。これが荷物代らしい。こちらでは乗り物に乗るときに重さに合わせて荷物代を取られると聞いていたが、モロッコでもそうだとは知らなかった。

バスは約40分後の9時15分発。オフィスのベンチで待つ。9時前にオフィスの前にバスが止まったので、見に行く。フロントにはローマ字で"Fez"とあった。自分のリュックが積み込まれるのを確認して、バスに乗り込む。

バスは9時半頃出発。道路はよく整備されており、バスは快調に走る。天気もよく、窓際に座っているとぽかぽかと暖かくなって寝てしまう。が、そのうちじっとりと汗をかき始め、その不快さに目が覚める。

意外と森が多い。マドリッド・セビージャ間よりも緑が多い印象を受ける。しかし、木を見ていると樹種は少ないよう。みかんやオリーブ、すいか、メロン畑に加え、落花生らしき畑も見える。どの畑も大きい。スプリンクラーで水がまかれ、一部ではビニールハウスも使われていた。だいぶビニールが痛んでいるようだったが。農業機械の類は見ることはなかった。草取りや鍬で畑を耕している人の姿はちらほら見る。

12時過ぎにレストランなどがあるパーキングエリアのようなところで休憩。売店で昼飯代わりにウエハースとクッキーを買う。合わせて7ディラム(約100円)。お菓子を隣の席に座っていた子どもにあげようと思っていたのだが、ぼくの前に座っている女の人が先にあげようとして母親に断られていたため断念。

その母親はイスラム式の格好をしているが、子どもたち3人は洋服。東洋人は珍しいのか、しばしばらこちらを眺めていた。

いくつかのまちで停車後、16時半頃、フェズに到着。まだまだ日は高い。地図で現在地を確認するもロンプラの地図の範囲外にいるようで、まったく現在地がわからない。ただ地図の端に矢印でCTMのターミナルとあったのを頼りに適当に歩いていく。困るのが通りの名前が書かれていないこと。もしかしたら書かれているのかもしれないが、アラビア文字のためそれかどうかもわからず。

空港方面を示す看板はあったのでそれらから方向を判断して、歩く。その判断は間違っていなかったらしく、だんだん地図上の道路の姿と目の前に見えている景色が一致してくる。

日本語にすれば新市街とでもいうべきこの一帯は、まったく近代的なつくりのまちで10階建てくらいのぼろいコンクリートづくりの建物が並び、1階部分が店だったりオフィスだったりする。地図を頼りに行くと無事宿の近くまでたどり着き、その宿の前で商売している人が、ぼくを見てここだと指さして教えてくれる。

その宿の前に行くと確かにユースホステルのマークが出ていた。頑丈な木製の扉が閉まっており、中はうかがえない。呼び出しベルを鳴らすと、中から年輩の女性が出てきた。頭の中で言葉を準備していなかったため、スペイン語と英語とフランス語がごっちゃになり、部屋が空いているかと簡単なことを聞くのに言葉に詰まる。

ただ、聞きたいことは伝わったらしく、英語で返答あり。それによると満室とのこと。タンジェといい、フェズといいユースとは縁がないらしい。がっくり。

女性はメディナに行くよう言う。メディナのBab Bou Jeloudに行けば安い宿がいくつかあると教えてくれる。地図を見せてその位置を教えてもらい、そこまでの行き方も教えてもらう。一本向こうの通りからタクシーに乗るように言われたが、カネがもったいないので近くでバス待ちしているらしい人たちの中で待つ。

すぐにバスはくる。入り口付近にいたおじさんが英語でどこに行きたいのか聞いてくるので、さっき教えてもらった名前を伝えると乗るように言われる。料金は3ディラム(約40円)。前払い。

乗客はそこそこ多かったが、たいして混雑はしていなかったためあまり気を使う必要はなかった。バスに乗り込んでから10分ほどで、みなバスから降り始める。てっきり目的地であるメディナの入り口まで行くものと思っていたのに、ここで降りるよう言われる。しかも、乗るときに声をかけてくれたおじさんはどっかに行ってしまってすでにいなかった。

着いたところは袋小路のようなところで、周りの建物もそこそこ高いためどっちに行けばどこに出るのかまったく検討がつかない。さてどうしたものかときょろきょろしていたら、若い男性が英語で話しかけてくる。Bab Bou Jeloudに行きたいというと、案内してくれるというような仕草をするので信じてついて行ってみる。

服装などからすると学生か勤め人っぽかったが、どうせ最後にはカネを要求してくるのだろうと思いながら一緒に歩く。途中、どこから来たのか、フランス語はしゃべれるのかといったことを聞かれる。

歩いて10分ほどでメディナの入り口に到着。ここがBab Bou Jeloudだと彼は言う。そして、"Welcome”と握手を求めてきたので握手をすると、そのままメディナの中に消えていった。カネは要求されず。良い人だ。

辺りにはいくつかホテルの看板があり、ヨーロピアンらしい旅行者の集団もいくつか見える。とりあえず看板が出ているところに行って宿代を聞いて回ろうと歩き出すと、10代くらいの男の子が寄ってきて、英語でチープホテルがあるといって案内を始める。適当に無視しながら、近くの宿に寄り、値段を聞く。1軒目は80ディラム(約1200円)。ちと高い。2軒目は案内された宿に行ったが部屋は満室。屋上で雑魚寝もできると行って案内してくれたが、屋上はヨーロピアンでいっぱい。却下。次に同じ男が、メディナの中に70ディラムほどの宿があると言って案内してくれるが、これも一足先にいっぱいになっていた。

なのでメディナの入り口に戻り、ホテルと看板が出ていたところに行ってみる。喫茶店の上にある宿で入り口にいた細身のおじさんに聞くと1泊70ディラム(約1000円)。というので、ここにすることにする。パスポートを見せてチェックイン。

部屋は3階の表通りに面した部屋で、昨日の宿と同じようにベッドと机と洗面所があるだけ。

荷物を置いてさっそくメディナの中を散策。城壁のようなもので囲まれたメディナの中はよく形容されるように迷路のように道がくねくねと曲がっている。アーケード街のように狭い通路の両脇に店が並び、野菜や果物、肉、革製品、銀のようなブリキのような金属製品、服、生地屋などが売られている。店舗を持っていない人も通路で座り込んで売っていたりする。中には羊の頭を売っている人もあり。

これまで中南米で回ってきたまちとは全然違うつくりになっているから、なかなかおもしろい。

その場で絞ってくれるジュース屋があったのでコップ一杯のジュースを頼む。4ディラム(約50円)。チーズやヨーグルトを売っている店もあったので、そこで甘くないヨーグルトを食。ヨーグルトはコップに詰められており、店の前で食べることができる。塩気もすっぱみものない水気の多い豆腐のようなヨーグルトだった。ヨーグルトまたはチーズの上澄み液だけでも売っており、それを飲んでいる人もいる。2ディラム(約25円)。

夕飯代わりにパンに肉などを挟んだサンドを買う。名前はわからない。肉屋の店先で売られていて、他の人が買っていたのを指さして同じものを注文する。注文すると鉄板の上にレバーやもも肉、ソーセージなどとタマネギ、トマトなどを盛り、へらのようなものを使って炒める。そして、それを縁から切り込みを入れてポケットのようにした丸く平べったいパンに詰める。値段は10ディラム(約150円)。パン自体が直径20cmほどあり、その中にぎっしり肉などが詰まっているので、1つ食べると腹いっぱいになる。味も香辛料が効いていて、なかなかおいしい。

メディナを歩いていて辟易するのは、とにかく日本語で話しかけられること。コンニチハ、サヨナラ、ジャッキーチェン、ナメシガワ、テヌリ、ハッパ、クサ(どうもマリファナも簡単に手にはいるよう)などなど。3時間ほど歩いただけでおそらく20人以上に声をかけられた。特に皮をなめしている工場(こうば:あるいは工房)はここの観光スポットになっているため、近くを通ると子どもまでが寄ってきて見ていかないかと言ってくる。中には”Give me money."と言ってくる7~10歳くらいの女の子もあり(ストリートチルドレンではない)。とりあえず今日はパス。

一通りメディナの中を歩く。地図と歩いた感覚とが一致しないのが不思議。宿近くの広場は、道路からメディナ側の部分は洋服の青空市場になっていて、おそらく中古品なのだろう、シャツやズボンが山のように積まれ、それを品定めする人たちであふれていた。

道路を挟んで反対側の広場にはいくつか屋台があり、また猿回しをしているおじさんもいた。そうした芸をやっている周りには人だかりができているのだが、よく見ると集まっているのは男の人ばかり。女の人もふつうに出歩いてはいるし、広場にすわっておしゃべりしていたりするのだが、こういう場には混ざらないことになっている模様。

宿近くのカフェを眺めてみても、カフェでのんびりしているのは男ばかり。女性がいても明らかに旅行者とわかるような人ばかりだった。

20時半ごろ宿に戻る。水シャワーを浴びて休息。外はまだ明るく、あたりからはおしゃべりする声が聞こえてくる。これくらいになると涼しくなるから、こうした時間帯に出かける人が多いようだった。

Fin

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