2008年8月2日土曜日

フロリアノポリスの高級住宅街、etc

08/06/25(水)くもり

7時前に起床。

今朝は近くの浜に魚の水揚げ現場を見に行くことになっていたが、この天気では魚はあがっていないだろうと予定より遅れて8時すぎに車に乗せてもらい、家を出る。

Ingeleses(イングレーゼス)という地域にある浜辺に行く。この地の名前はイギリス軍がたどり着いたことに由来するらしい。浜から200mあたりのところに小さな漁船(ボート)が浮かんでいたが、魚を水揚げしている様子は見えなかった。魚がある日は、漁船は浜に乗りあげられないために海の中に停泊したまま、小さな手漕ぎのボートに魚を移してから、浜まで魚を運んでくるらしい。そして、その魚を求めて地元の人が浜に集まってくるという。いろんな魚が見られるかもと楽しみにしていたが、お天道さまが相手じゃしょうがない。

それからF1レーサーも遊びに来るというゴーカート場を見に行く。ここに住む日系人の人がやっているというアイスクリーム屋のところからあがった高台から眺める。この時間だから当然、何も走っていない。あのアイルトン・セナがブラジル人だったなんて、この旅行でガイドブックにあったのを読んで初めて知ったし、現在のF1界のトップレーサーにブラジル人がけっこういるということはKさんの話で初めて知った。

サーキット場を眺めながら、ブラジルという国はまったく不思議な国だと改めて思う。アマゾンでは、昔ながらの狩猟採集の生活を続けている人がいる一方で、F1という自動車技術のある面での先端を集めたスポーツ(?)のトッププロがいる。この人らはお互い同じ国の人間だと思っているのだろうか。もっとも、アマゾンの人たちの中にはブラジルという国の一員にされることを迷惑に思っている人もいるだろうし、ブラジル国民だなんて呼ばれたくもないかもしれない。ただ、国という単位で見たときにはそんな疑問を抱いてしまう。

この後、フロリアノポリスでも高級住宅が並ぶ地域に連れていってもらう。バカみたいにどでかい屋敷などはなかったが、それでも、いやはやご立派なお宅が多いこと。数億円はするらしい。不思議なのは外壁がなく、あまり警備がきつそうではないこと。まあ、ここでなら怪しい人は着ている服や乗っている車でわかるかもしれないけど。

こうした豪邸の中にはコロンビアの麻薬王の家もあったらしい。ちょっと前に捕まったために、その家は接収さが住んでいたたらしいが、その際には壁から札束が出てきたというニュースが流れたらしい。

その後、高級住宅街近くにある要塞へ。大陸側と向かい合う形で要塞は作られており、ここの他にも向かいあっている大陸側や間に浮かぶ島にも要塞はあるらしい。スペイン軍などが侵入するとあらばここから砲撃することになっていたよう。要塞は今は博物館となっていて入場料を払わないと中を見ることはできない。なぜか表の看板にある開館時間を過ぎているのに門は開いておらず、そのため中をみることはできず外から外壁を眺めただけで、そこを去る。

家に帰る途中、バスのチケットを売っている代理店でブエノスアイレス行きのチケットを購入。パスポートの提示を求められ、さらに独身かどうかも聞かれる。バスに乗るのになぜそんな質問が必要なのか謎だ。

バス代は156ヘアル(約11000円)。10時15分発でだいたい27時間の移動らしい。

帰りに魚屋に寄る。牡蠣とボラの砂肝(?)を購入。

家に戻ってお昼ご飯。フェジョン(黒豆と豚肉?の煮込み)は、マンジオカ(キャッサバ)の粉をお湯で溶いたもの(できたてのカライモ餅のようにやわい。葛湯のような感じ)にかけて食べる。なかなかうまい。フェジョンは塩味。牡蠣は生でリモンを絞っていただく。日本で食べる牡蠣よりもなんだか甘みが濃いように感じる。これも美味。

ボラの砂肝は串刺しにして炭火で焼く(ぼくは見ているだけ)。いい具合に焼けたものを食ってみたが、かなり生くさい。歯ごたえは鶏の砂肝に似ていてシャクシャクしている。においを消せればもっといい。夕方に冷えたものを食ったがこっちの方がうまかった。薫製にするといいように思う。

午後は昼寝などでのんびり。

夜は鶏肉のお粥。これもまた美味なり。昼に焼いたボラの砂肝は冷えて一段とよし。食後、南米のサッカークラブのナンバーワンを決める試合を見る。ブラジルのチームは前半で4点も取られまったくだめ。全部みることなく寝る。

Fin

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