2008年8月22日金曜日

[Buenos Aires:Argentin]らぷらた新報のバックナンバーを読む

08/07/03(木)

[Buenos Aires:Argentin]

・らぷらた新報

今日は、なんだか微熱気味。喉の痛みも続いており、席が止まらない。

そういうわけだし、ここは空気が悪いので午前中はずっと宿で過ごす。

午後になってから、うちなー文化祭で知り合った現地の人に教えてもらった外務省の日本広報センター(だったかな?)に行く。住所を見ると意外に近く、宿から歩いて10分ほどだった。

ビルの1~2階(正確には中2階?)を使っており、自動扉にJAPONの文字あり。中に入ると左手に受付があり、警備員の男性がスペイン語で身分証明書を見せるよう言ってくる。パスポートのコピーを渡すと帰りに返すまで預かるとのこと。




1階のフロアはたいして資料もない閲覧室のようなところで2階が図書室になっている。1階から階段を20段ほど上ると上がったところからずっと四角に本棚が続いており、日本に関するスペイン語、英語、日本語の本が並んでいる。冊数はサンパウロの図書館よりも少ない。3000冊ほどだろうか。日本語の本のタイトルを見ていくと2000年以降に出た本がけっこう並んでいる。日本にいるときに読もうかと思っていた日本の近現代史関係の本が何冊かあり、ここで読みたい気分になるが我慢。マンガも手塚治虫など種類も冊数も少ないがあった。

また、日本人が書いたアルゼンチンについての本も30冊ほどあり。日系移民の人のサクセスストーリーを書いた本や定番の『アルゼンチンを知るための●章』もある。

また、ここではアルゼンチンで発行されている日本語の新聞『らぷらた新報』が読めるとのことだったので、図書館のカウンターで作業をしていた男性に頼んでバックナンバーを出してもらう。最新号はその人が個人的に購読しているものを貸してくれた。対応は穏やかでなんとも日本的。

バックナンバーは今年はじめのものからある。前から適当にパラパラめくりながら見ているとけっこうおもしろい記事がある。

例えば、平成20年(と、『らぷらた新報』は元号を使っていた)2月9日版の記事の”モネーダ不足”についての記事。モネーダとはコインのこと。つまり、ペソの紙幣はあるが、コインが不足しているという話。バスに乗るときの例をあげ、日常生活の中でコインしか使えないことがここでは多々あるらしいのだが、それなのにそのコインの流通量が少なく、その結果コインの闇市場ができているという。お釣りや両替などでコインを必要とする人たちがちょっと高いカネを払ってコインを買っているらしい。

また、新垣興一という人についての記事。この人はペルー生まれの日系の人らしいのだが、この人は自分の祖母に移民当時の話を録画し、その映像をYou Tubeにアップしたらしい。これはいつか見てみねばならない。

それからカストロが引退を表明した時期には、社説のようなコーナーで2回にわたりキューバのことを取り上げ、カストロをねぎらいながら、二人の専門家の近著を紹介している。紹介されていた専門家は1人はサンパウロ大学のルイス・モニス・バンディラトという学者で、彼は最近「マルティからフィデルに、キューバ革命とラテンアメリカ」という論文を発表し、その中でキューバのベトナム化の危険を指摘しているらしい。要はアメリカがキューバに介入することが考えられ、そうなるとそれに対する反米闘争あるいは戦争が起こるだろうということらしい。

紹介されているもう一人は、アルゼンチンの学者ホアン・ガブリエル・トカティアンという人で、この人はわりと安定した形でキューバは資本主義を採用して行くであろうというようなことを言っているらしい。

その他、ゲバラ生誕80周年に関連してはゲバラについての記事もあり。CIA秘密メモランダム第2333号は要チェック。

その他、4月15日の「様変わりしたアルゼンチン農村 上」ではトラクター1台、播種機1台で1日に50ヘクタールの種まきが可能になっているという驚愕の事実が書かれてあった。

まだすべて読み終わっていなかったが、閉館時間の17時が来てしまい、後ろ髪をひかれる思いで退館。

あとは宿にいるのでした。




Fin

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