2008年8月25日月曜日

[Buenos Aires:Argentin]いざスペインへ

08/07/07(月)
[Buenos Aires:Argentin]

徹夜でたまっている日記を書くつもりが4時頃眠くなり、リビングのソファでしばし寝てしまう。結局、大してはかどらず。

今日も夜明けは7時半過ぎ。
8時すぎに寝ている管理人をおこし、宿を出る。歩いて近くの空港バスが出ているターミナルに行く。シェラトンホテルの近くにそれはあるのだが、ただのオフィスのような建物なのであやうく通り越すところだった。

9時のバスがあったのでそれに乗る。運賃は30ペソ(約1100円)。高い。市内バス(1ペソ)でも行けるらしいが、時間が2時間以上かかるというので、こちらにしたがやっぱり高いなぁ。

9時過ぎにバスが入ってくる。荷台にリュックを預けて乗り込む。

今日もブエノスは曇り。冴えない空の下、バスは中心街を抜け、一路空港へ。

国際空港であるEZEIZAには40分ほどで到着。意外と小さかった。バスを降りて自分が乗る航空会社の名前air cometが書かれてある入り口から中に入る。チェックインカウンターにはすでに列ができていた。

蛇行している列の最後尾に並ぶ。いよいよ問題のチェックイン。緊張する。基本的にユーロ圏は往復チケットがないと入れず、搭乗拒否にも遭うことがあるらしい。同じ宿に泊まっていた人は逆ルート(マドリッドーブエノス)で、あやうく乗れなくなるところだったとのことだった。その人も片道のチケットしか持たずに、空港でチェックインしようとしたらアルゼンチンから出るチケットの提示を求められ、いったんは搭乗拒否に遭ったらしい。カウンターを変えたりして(要は担当者次第)30分ほど粘ってやっとのことで乗れたと言っていた。

同じようなことが我が身にも起こるかもしれず、そのためいくつかのシミュレーションをして、ああ言えば、こう言う作戦を立ててはいたが、なんせ外国語でのやりとりだから、うまくいくかは未知数だった。

20分ほど並んでようやくぼくの番になる。カウンターは4つほどあって、男性が担当しているのが1つで、ほかは女性。女性でもメガネをかけたやや年輩の人が一人で、残り二人は20代くらいだった。

こうしたことは結局担当者次第。前の客の対応を見ながらどの担当者がいいかなと見る。一部には長引いているカウンターもあり。狙うべくはあっさりとしてそうな若い女性の窓口と思っていたところ、ビンゴ!でその人のところが空く。

"Adelante(アデランテ)"と言われて、カウンターの前に立つ。エージェントからもらったE-チケットの紙を渡す。彼女はそれにちらっと目をやり、すぐに手続きを始める。

特に帰りのチケットをチェックしている様子はなかったから、この調子であればすんなり終わりそうだ。そんなことを思いながら、リュックを計りの上に置いたりして待つ。

するとそこで彼女はこちらを見て口を開いた。スペイン語で帰りのチケットは持っているか、という質問だった。一瞬、ドキッとしたが、その様子は見せないようにして、泰然として"No"と答える。すると彼女は帰りのチケットが必要だと言い始める。

おおっと、これはちとやばいかな、と思いつつ、そんなこと知らなかったとばかりに、なぜ必要なのかと聞くと、彼女はそれに答えず、ちょっと待っててと上司らしき人の所へ相談し行く。

戻ってきて今度は、どこに住んでいるのかと聞いてくる。日本だと答えると、じゃあ日本までのチケットが必要だと言い始める。

最悪のパターン。日本までのチケットってあんた、いくらすると思ってんの(実際はアフリカ行くのと変わらない。約1500ドル)。などと思いつつ、どう切り替えそうかと頭をぐるぐる回す。

とりあえず自分はスペインに行ったらすぐに船でモロッコに行くのだと英語で伝える。するとマドリッドにはどれくらいいるつもりだと聞いてくる。なので3~4時間いて、セビージャにすぐ移動し、セビージャからジブラルタルに行って、そこからフェリーに乗ってモロッコに行くと伝える。が、フェリーという言葉が伝わっていない模様。彼女は、じゃあモロッコ行きのチケットを見せてという。なので、何度か”By ferry”などと言うがいまいち伝わっていない。

彼女がモロッコから日本に行くのかと聞いてくるので、モロッコからモーリタニアに行ってマリに行って、ガーナに行って、中東に行って、中央アジアに行って、中国に行って、そこから日本に帰ると英語で説明すると、彼女はさっき相談していた上司らしき男性に大きな声でなにやら伝えると、男性は顎をクイっと動かす。どうやらゴーサインが出たよう。彼女はOKと言ってチケットを発券する手続きに入った。

ハハハ、ラッキーなんて思いつつも、気が変わらないうちにさっさとこの場を離れようとチケットをもらったらグラシアスと言ってさっさとカウンターを離れる。

2階の空港税を払う窓口で55ペソ(約2000円)の空港税を払い、まだ出していなかったハガキをターミナル内のポストに投函し、出国手続きに入る。

ポケットに金属の鍵を入れたまま通ったため、セキュリティチェックでひっかかり身体検査。荷物を受け取り、出国手続きへ。メガネをかけたおばさんの窓口がちょうどまわってきたが、一言も言葉を交わすことなく、出国スタンプを押しただけで終了。

待合いのターミナル内にある店は化粧品などばかりでいい店はなし。残っていたペソをドルとユーロに変え、あとはベンチで待つ。

12時半頃から搭乗開始。飛行機に乗り込むとホッとしたのだろうあっという間に眠ってしまい、気づいたらすでに飛行機は雲の上だった。

14時頃、食事が出る。春巻きのような形をしたものがメイン。なんだかいまいち。食後、また寝る。

目が覚めて窓の外を見てみると、大地が見え、家が集まっている集落も見える。

18時頃、シートベルトを締めるよう促すアナウンスが流れ、着陸態勢に入る。眼下にはわりと大きなまちが見える。スペインはこんなに近かったけな、と不思議に思いながら真面目にシートベルトをする。高度が下がるごとに左耳が痛む。

無事、着陸。ちょうど日が落ちようとしているときだった。着陸はしたものの、機体は飛行場の端の方に止まったまま動かない。客も降りる準備などしていない。不思議に思い、乗務員に聞くとブラジルのナタール(?)というところらしい。どうも着陸の目的は燃料の補給のよう。

1時間後に再離陸。

外はもう真っ暗。窓の外を眺めることもできないので、おとなしくフランス語のお勉強。これがなかなか頭に入らない。20時頃には晩飯が出るのかと期待していたが、出ず。

隣の席のおじさんはいつの間にか別の席に移動していたので、二人分の席を使って就寝。飛行機はさすがに狭い。

Fin

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