2008年12月16日火曜日

[本]『コーラン (上)』

08/12/04 in Stockholm

『コーラン (上)』(改版)、井筒俊彦訳

115 女
「38[34]あっラーはもともと男と(女)との間には優劣をおつけになったのだし、また(生活に必要な)金は男が出すのだから、この点で男の方が女の上に立つべきもの。だから貞淑な女は(男にたいして)ひたすら従順に、またアッラーが大切に守って下さる(夫婦間の)秘めごとを他人に知られぬようそっと守ることが肝要(この一文は色々な解釈の可能性がある)。

反抗的になりそうな心配のある女はよく諭し、(それでも駄目なら)寝床に追いやって(こらしめ、それも効がない場合は、打●[※ちょうちゃく]を加えるもよい。だが、それで言うことをきくようなら、それ以上のことをしようとしてはならぬ。」

116
「40[36]アッラーに仕えまつれ。他の何者をもともに崇めてはならぬぞ。
両親にはやさしくしてやれよ。それから近い親戚や孤児や貧民にも、また縁つづきのものや血縁の遠い被保護者、(僅かな期間でも)一緒に暮した友、道の子(旅人)、自分の右手の所有にかかるもの(奴隷たち)にも。威張りかえった高慢な人はアッラーは好み給わぬぞ。」

133
「128[129]大勢の妻に対して全部に公平にしようというのは、いかにそのつもりになったとてできることではない。しかしそれとて、あまり公平を欠きすぎて、誰か一人をまるで宙づりのように放っておいてはいけない。」

134
「130[131]天にあるものも、地にあるものも、すべては挙げてアッラーに属す。汝らより先に聖典を頂戴した者ども(ユダヤ教徒およびキリスト教徒)にも、それからまた汝ら自身にも、我ら(アッラー自称)は「アッラーを懼れよ」との厳命を下しておいたはず。」

135
「135[136]これ汝ら、信徒の者よ、アッラーと使徒(マホメット)と、使徒に下された聖典と、それ以前に下された聖典とを信仰せよ。アッラーとその諸天使と、聖典と使徒たちと、最後の日を信ぜぬ者は、取り返しのつかぬほど遠く迷いの道に踏みこんでしまった者。」

243 戦利品
「40[39]反逆行為がなくなるまで、そして宗教がすべてアッラーに帰一するまで、彼らと戦い続けよ。もし向こうが(反抗を)やめるなら、アッラーが彼らの行動を監視していて下さるぞ。」

「42[41]汝らによく心得てもらいたいのはどんな戦利品を獲ても、その五分の一だけは、アッラーのもの、そして使徒(マホメット)のもの、それから近親者、孤児、貧民、旅人のものであるということ、もし汝ら、アッラーを信じ、また我ら(アッラー)が、あの救済の日(バドルの合戦の日を指す)すなわち両軍がぶうかったあの日に、我らの僕(マホメット)に啓示したことを信じているならば。」

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