2008年12月16日火曜日

[diary]喜望峰へ

喜望峰へ

08/08/28(木) 雨、曇り、ときどき晴れ間

[Cape Town:South Africa]

・衝撃のニュース
・スレイブロッジ
・ツアーで喜望峰へ
・ブドウ畑、ぺんぎん、喜望峰

今朝も7時頃起床。やや冷える。しばらく書き物。

晴れていれば朝から喜望峰に行くつもりだったが、あいにく雨がぱらついている。明日にはここを出るつもりだったが、一日延長するか、それとも喜望峰はなしにするか、それともツアーで行くか、などと考える。

結局、ツアーで行っても電車とレンタル自転車で行ってもたいして金額的には変わらないし、天候もまったくよめないのでツアーで行くことを決意。宿のフロントに行き、ツアーの手配を頼む。午後1時過ぎ出発のツアーで値段は330ランド(約4500円)。喜望峰だけでなく、ブドウ農園地帯をまわり、ペンギンがいる海岸などにも行くというので、まぁいいかと。

午前中は空くので、ちょっと外に行く。ネット屋でネット。1時間5ランド(約80円)。

このときにネット上のニュースでペシャワール会の人がアフガニスタンで殺害されたことを知る。殺された人が同世代だったこともあり、このニュースにはかなりショックを受ける。ペシャワール会のことは2001年頃から知っていた。きっかけはアメリカによるアフガニスタン攻撃。アフガニスタン現地で井戸掘りなどの活動をしているというこの会の活動を知り、代表の中村哲氏の話(講演会)を聞きに行ったこともあるし、彼の書いた本も1冊だけ読んでいた。それらの情報から地元に根付いた活動をきちんとしていて、かなり信頼できるNGOだと思っていた。だから現地が不安定な情勢になっても、彼らが地元の武装グループのターゲットになることはおそらくないだろうと思っていたのだが。中村哲氏のコメントが印象に残る。

ややぼーっとしたような状態でネット屋を出る。宿に戻る途中、Slave Lodgeと表に書かれた白亜の厳かな建物の前を通りがかる。ここはまだ見ていなかったと思い、立ち寄る。入場料15ランド(約200円)。

中学生くらいの子たちが見学に来ていた。展示は奴隷貿易の歴史やその実体について。ベニン(ベナン)やガーナ、セネガルなどでも奴隷貿易にかかわる施設や博物館を見てきたが、そちらでは見られなかったこととしてここではアジアからの奴隷の運搬などについてもここでは紹介している。今のインドネシアやフィリピン、日本あたりからアフリカに奴隷として連れてこられた人々がいたらしい。

ツアー開始の時間が迫っていたのでじっくり見ることができず、1時間足らずで引き上げる。

13時20分、宿の前にツアー会社の迎えのワゴンが到着。車内にはすでに2人の先客あり。年輩の男性2人でデンマーク人と言う。その後、別のホテルでまた客を拾う。今度の人はオーストラリアから。若いバックパッカー系の人はいない。高いもんなぁ。

運転手兼ガイドのおじさんは、白人系の南アフリカ人。ヘッドマイクを頭に装着し、運転しながらあれこれと話す。せっかく高い金を払ったのに、ぼくはすぐに眠くなり、寝てしまう。気がつくと車は強い雨の中、高原地帯を走っていた。そのうちぶどう畑が見え、ワイナリーの前を通る。

それから大西洋側の海岸沿いに出て、駐車場で停車。ここらがペンギンが住んでいる地帯らしい。ごつごつした岩ばかりの岸辺にペンギンがうろちょろしていて、見えた範囲では20頭ほどいた。人間馴れしているのか、ペンギンとはそういうものなのか、人が近づいていってもほとんど逃げることがない。背丈は1m足らず程度と小さい。強い風が吹き付ける中、5分ほどペンギンを眺める。あとはあたりをふらふら。

20分ほどそこにいて、また車に乗り込む。喜望峰へ。

くねくねした登り坂を車はあがっていく。一帯は火山の噴火跡のような様相を呈していて、樹木や草もたいして生えていない。

しばらく坂をのぼってやっと喜望峰がある国立公園だかの入り口に到着。車でそのまま入っていき、そこからさらに10分ほどまた坂道を上る。右手には大西洋がちらちらと見える。

16時。喜望峰の灯台下のところにある駐車場に車は停車。ガイドのおじさんは他に人に20分後、ここに集合するように言ってから、改めてぼくだけ呼びつけ同じことを言う。ぼくの英語がダメだということを悟ったようで、最初からこのおじさんはこの調子だ。

灯台まではケーブルカーまたは徒歩で行ける。直線距離で200mもないくらいか。ケーブルカーは高いので却下。歩道を歩く。ただ歩道はくねくね曲がっているから意外と時間がかかる。早足で坂道を上り、灯台から海を眺める。ただでさえ狭いところなのに、他にも観光客が10人ほど来ており、写真をパシャパシャ撮っているから邪魔でしょうがない。もっと端っこに寄りなさいよ。フェンスなどには落書き多数。

時間に追われていてはマゼランなどに思いを馳せている余裕もなく、5分程度でその場を去る。戻りの下り坂は駆け足で降りる。それにしてもメインの喜望峰がたった20分なんてダメじゃんと思うのだが、また雨もぱらつき始めたので滞在時間が長かったとしてもこの天気では結局は同じことになったかもしれない。

帰りはインド洋側を通って帰る。途中、通り過ぎたなんとかという町は町並みがきれいだった。

17時にもなると暗くなり始める。

ケープタウンは帰宅の車のためか、渋滞。17時半頃、ケープタウンの中心部に戻ってくる。

スーパーの近くで下車し、ケープタウンでの最後の晩餐用にとダチョウ肉のソーセージを買って帰る。500gで600円程度。

晩飯は宿でソーセージスープを作る。やっぱり500gもあるとけっこうきつい。ソーセージだけならともかくスープも飲むから水腹になってすぐに腹が膨れる。なので、食堂にいた他の日本人旅行者たちにちょっと手伝ってもらう。

食後は重たい腹を抱えて荷造りなど、部屋で過ごす。

Fin

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