2008年12月30日火曜日

[diary]マプトをぶらり

マプトをぶらり

08/09/01(月)
[Maputo:Mozanbique]

・中国系ビルディング
・革命博物館
・路上の物売り
・ジュンタ
・郵便局、両替

テントの中、寝床がコンクリートの上ということで、体が痛くて何度か目が覚める。よく眠れず。

昨日はバス降り場から宿まで行く間で暗くなってしまい、まったくと言っていいほどまちを見る時間がなかったので、今日はそれがメイン。それから明日移動するため、そのバス乗り場とバス代、発車の時刻のチェックも。

8時頃、宿を出る。歩いてメインストリートを目指す。歩道も車道も舗装されているが、歩道はがたがた。敷かれていたタイルが斜めになっていたりなんたり。

マプトで面白いのは、通りの名前。マルクスにはじまり、エンゲルス、レーニン、さすがにスターリンはないようだけど、ホーチミン、毛沢東、アジェンデといった人(チトーもあったかな)など、錚々(そうそう)たる名前が今も変わらず通り名として使われている。

大きな通り沿いに出ると、朝の通勤や通学でバス待ちしている人たちや、道ばたでカシューナッツやバナナ、ビスケットなどのお菓子を売る人たちの姿を見る。

その通りを渡ってさらに西側(?)の海の方へ向かって下る。歩いていると左手に中国語が書かれた建物を発見。最近建てられたもののようで、まだ外観は新品。1階は中国食品の店で2階は中華レストランのようだったが、まだ開店していなかった。

そこからちょっと歩いたところがメインストリート。片道一車線の大きな通り沿いに銀行や郵便局、公設市場などがある。

モザンビークの通貨がなかったので、通りにあった両替所で両替する。入り口にはもちろん銃を持った警備員がいた。両替のレートは1米ドル=25メティカシュ。

郵便局は外観は立派なものの中は電気がついていないため薄暗く、客がいないことも手伝って、入った瞬間は閉まっているのかと思えるくらいだった。ここでハガキと切手を購入。

市場に行こうかとその通りを引き続き歩いていたら、歩道に時計屋のおじさんがいたので、そこに立ち寄る。アルゼンチンのコルドバで一度取り替えた時計のガラスが、またガーナで割れてしまったので、それを取り替えてもらおうと思いついたのだった。

おじさんに片言ポルトガル語で時計を見せながら修理してほしいというと、すぐに受けてくれる。値段は100メティカシュ(400円)だったかな。高いなと思ったが、ガラスを買わないといけないと言うので、まぁいいかとそれで手を打つ。

おじさんは歩道に小さな机と椅子を置いて、机の上に中古の時計や各種部品を並べていた。ぼくの時計を受け取ると割れた部分にピンセットを差し込み、割れずに残っていたガラスをすべて外す。そして、立ち上がり、ここで待ってろというような仕草をしてとことこと歩いて行った。おじさんは右足を引きづり気味に歩く。どうもガラスを買いに行ったよう。

しばらくすると一人のおじさんがやってきて、時計屋のおじさんはどこにいるのか、というようなことを聞いてくる。おじさんの歩いていった方を指さし、仕草で答える。

それから10分ほどでおじさんはひょこひょこと戻ってきた。手にガラスが入っているらしい小さな箱を持っている。一緒に待っていたおじさんは、時計屋のおじさんになにやら言う。すると時計屋のおじさんは、ごそごそとポケットをまさぐって車のキーを取り出し、それをおじさんに渡す。キーを受け取ったおじさんは、そのキーですぐ近くに止めていた車のロックを開け、車に乗り込みどこかに行ってしまった。なぜ時計屋のおじさんに鍵を預けていたのか、不思議だ。

さて、ガラスを調達してきたおじさんは、ぼくの時計にそれをはめ込もうとするが、わずかにガラスの方が大きく、すんなりとははまらない。そこで、おじさんは紙ヤスリを取り出し、ガラスの縁を磨き始める。少し磨いてははめてみて、を繰り返す。

ガラスを磨きはじめてから20分ほどして、ようやくきれいにはまり、修理終了。カネを払おうとしたら、最初に聞いた値段よりもあがっている。アフリカではこういう後出しじゃんけんみたいなことがよくある。なので、もとの言い値を確認して、その額を払っておじさんと別れる。

古いが10階建てほどのビルが並ぶ通りを歩き、市場に向かう。10分ほど歩くと右手に市場の入り口が見える。公設市場のようできちんとした建物の中に、八百屋や魚屋、肉屋、魚屋、日用品店など小さな店が並んでいた。規模は予想していたよりもずっと小さい。全体の面積は50メートル四方程度くらい。ちらちらっと見ておしまい。

そこから歩いて革命博物館を目指す。途中、ゆで卵を売り歩いている少年がいたので、彼からゆで卵を2個買う。値段は1個5メティカシュ(約20円)。茹で方がうまいようで、するっと殻が剥ける。

大きな通り沿いにあるので、すぐわかりそうなものだが、それらしい建物がなかなか見つからない。地図で位置を確認しながら、ようやく建物を特定できたものの、工事中らしく見学できず。残念。

なので、明日乗るバス乗り場を確認しに行く。バス待ちしている人たちの中に加わり、バスを待つ。Juntaというのが、バスターミナルの名前らしいので、そこに行くバスを探す。バスには番号が振られ、行き先もフロントに書かれてある。バスと言ってもほとんどが大型のワゴン車かマイクロバス。

バス待ちしている人が集まるところには、物売りの人が数人いて、ある人はカシューナッツを殻から取り出す作業を黙々としている。煎ったのだろうか、殻は真っ黒くなっており、ぎんなんのように殻を割っては中のナッツを取り出す。

バスが来たので乗り込む。バス代は1回の乗車につき5メディカシュ(約20円)。

中心部から走ること20分ほどでJuntaに到着。どんなところかと思っていたら、道ばたの駐車場がそれだった。バス乗り場となっているところと道を挟んで向かいには見た目には自然発生的な市場ができていて、これが面白そうな雰囲気を醸し出している。

まずはバスが何台も停まっているところに行く。バスのフロントに行き先が書かれており、どのバスがどこにいくかはわかりやすい。その乗り場に着く前から、ぼくを発見した人たち等がこちらを見て、声をかけてくる。声をかけてきたのはバスの主たちのようで、口々にどこに行くんだと聞いてくる。それでぼくが「シモイオ」と言うと、その中の一人がバスまで案内してくれる。シモイオまで行くバスはあるにはあるが、出発時刻が6時らしい。そのバスの人は、前日に来てバスの中で寝てもいいと言ってくれるが、すでに今晩の分の宿代を払っているので、それはできない。朝5時に起きたとしてもバスが動いているのかどうか不明だし、どうしたものか•••。

バス乗り場にはバス関係以外にもタオルやハンカチ売りのおばさんやパンのおばさん、ジュース売りの少年たちががやがやと行き交う。何人かに商品を買わないかと声をかけられるが、物は買わず。

とにかく、ここからバスが出ていることが確認できたので、とりあえずはそれでよしとする。昼も過ぎたので、向かいの市場に移動し、飯が食えるところを探す。

バス乗り場の向かいのスペースには、服や靴、鞄、化粧品、果物、ジュース、お菓子など、それぞれ専門の露店が立っている。店の数は全部合わせれば100店舗ほどになるだろうか。

露店の裏側には食堂が並んでいて、こちらは屋根付き調理場付き。調理場と言っても水道などがあるわけではなく、食器の洗浄はバケツにためた水でやったりしている。すでに料理はできあがって鍋に入っている状態で、それを盛りつけすればすぐ食べられるようになっている。

いくつもある食堂の中から適当に店を選び、まずは入る。Sopa(スープ)があるというので、それを頼む。これがなんだか懐かしい味。西アフリカ、マリなどでよく食べたような味だ。具はほとんど入っていない。お値段12メティカシュ(約50円)。

あまり腹が膨れなかったので、続いて適当に店探し。店の外壁は竹で編んだようなもの。見るからに涼しそうだが、吹けば飛びそうでもある。

歩いていたら一軒の食堂の中から声をかけられたので、そこに行ってみる。6畳ほどの広さに3人掛け程度の席が3つほど。入って奥が調理場のようになっている。屋根あり。壁あり。

声をかけてきた若い男は客のようで、彼は英語は多少できた。ここの料理はグッドだからと言うので、何があるか聞くとチキンとポテトだと言う。正直、チキンは中米以後、食べたいと思わないもの第一位になっていたので、ゲッと思ったのだが、店にも入ったし、久しぶりに食うかと観念してそれを注文する。

けっこうなサイズのチキンとさめたフライドポテト、キャベツとトマトのサラダがセットでお値段50メティカシュ(約200円)。ちょっと高いね。まぁ、鶏がでかいからね。

とりたてて新しい発見のない食事のため、黙々と食して終了。腹は膨れる。

またバスに乗って中心部に戻る。そしてまだ歩いていない通りをてくてく歩く。

道ばたで瓶ジュースを売っているおにいさんがいたので、買ってみる。かなり久しぶりに飲むファンタ。1本15メティカシュ(約60円)。ガーナなどでは同じ物が30円程度だったから、やっぱりこっちの方が高い。ご飯も西アフリカでは100円も出せば食べられたから、他も含めてすべて高いのだけれど。

てくてく歩いていたらショッピングセンターを発見。外観から判断するとこちらもかなり新品。敷地に入ると左手にファーストフード店が4軒ほど並んでいた。イタリアンやアイスクリーム屋など。建物の中に入ってみる。電化製品店や服屋があり、エスカレーターであがっていった3階には鮨屋もあった。ネット屋もあったが30分で25メティカシュ(約100円)と高い。

また1階には食品スーパーがあり、何から何までそろっている。虫よけスプレーがなくなっていたので、それを一本と1.5リットルのペットボトルの水を2本買う。水は1本20メディカシュ(約80円)。

買い物を終えて敷地を出ると、その出たところ、つまりはショッピングセンターの入り口あたりにパイナップルを売っているおばさんがいた。このおばさんがパイナップルを買わないかと勧めてくるので値段を聞く。一玉30メティカシュ(約120円)。あんまり売れてなさそうだからいいかなと思い、1つ丸ごと買う。丸ごとといってもちょっと小ぶりなので、一人で食べるにはちょうどいいくらい。

それから朝方前を通った中国商品を扱っている店に行く。置いてあるものすべてが中国からのもので、春雨や醤油に似たもの、煎餅のようなものなど食品、菓子から食器などの日用品の類も置いてある。客はいない。店内はとてもきれい。いろいろ値段を見ていくと、やっぱり市場で買うよりも高い物が多いように感じる。

夕方近くになってきたので、宿に向かう。宿近くに来て、バス代分のメティカシュが足りないように思えたので、近くで両替屋を探し両替。

宿の近くを歩いてみると、どの通りも舗装されていて、高級そうな家もときどき見る。

両替屋からの帰り、宿の近くの路上で果物を売っていたおばちゃんからレモンとパパイヤ一玉を買う。レモン3個で10メティカシュ(約40円)、パパイヤ中型1つ30メティカシュ(約120円)。

というわけで、今晩の夕食はレモンを搾った100%のレモンジュースとパパイヤ、パイナップル1玉ずつ。西アフリカから比べれば果物が高いが、それでも日本人からすればわりと安い値段でたっぷり食べられるのがうれしい。だいたい日本では新鮮なこれらの果物はそうは食べられないからなおさら、今ここにいるうちに、なんて思ってしまう。

宿には相変わらずアメリカ人を中心とした大集団がいて、瓶や食事で使った皿をその辺の床に放っておいたりして大迷惑。昨日のような大騒ぎがないだけましだが、居心地は悪い。やれやれ。

この日の晩もあまりよく眠れず。やっぱテントはいまいちだね。

Fin

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