2008年12月16日火曜日

[本]『コーラン (中)』

08/12/05 in Stockholm

『コーラン (中)』(改版)、井筒俊彦訳

87 蜜蜂
「95[93]アッラーさえその気になり給えば、お前たち全部を一個の宗派にしてしまう(ユダヤ教、キリスト教、回教など分割せずに全部回教徒にしてしまう)こともおできになったはず。だが(実際は)御心のままに或る者は迷いの道に、また御心のままに或る者は正しい道に引き入れ給う。」

98 夜の旅
「35[33]それから、正当な理由なくして人を殺してはならぬ。人殺しはアッラーの御法度。誰か、不当に殺された場合は、その後継ぎの人間に(報復の)権利を認めておいた。と言うて、むやみやたらに殺すことはならぬ(報復にも限度がある)。必ず(神の)御加護がある。」

154 預言者
「21 一体彼ら、(死者を)甦らせるほどの神々を地上で見つけたとでもいうのか。 22 天でも地でも、アッラー以外に神々があるとしたら、天地はその(美しい)秩序を失ってしまうであろう(神々の意見が一致せずに自然界は統一を失う)。」

179 信仰者
「12 我ら(アッラー)人間を創造するには精選した泥を用い、 13 次にその一滴をがっしりした容器の中におさめ、 14 次いでその一滴から凝血を作り、ついでその凝血からぶよぶよの塊を作り、その塊から骨を作り、さらにその骨に肉を着せ、こうしてようやく新しい生き物を産み出した。」

190 光り
「2 姦通を犯した場合は男の方も女の方も各々百回の●[※むち]打ちを科す。」

194
「31 それから女の信仰者にも言っておやり、慎みぶかく目を下げて、陰部は大事に守っておき、外部に出ている部分はしかたがないが、そのほかの美しいところは人に見せぬよう。胸には蔽いをかぶせるよう。自分の夫、親、舅、自分の息子、夫の息子、自分の兄弟、兄弟の息子、姉妹の息子、自分の(身の廻りの)女達、自分の右手の所有にかかるもの(奴隷)、性欲をもたぬ供廻りの男、女の恥部というものについてまだわけのわからぬ幼児、以上の者以外には決して自分の身の飾り(身体そのものは言うまでもない)を見せたりしないよう。」

207 天啓
「39[37] 次にヌーフ(ノア)の一族のことだが、彼らは使徒(ノアを指す)を嘘つき呼ばわりしたので、我らはこれを溺死させ、全人類にたいする見せしめとなした。すべて不義なす者どもには我らは酷い刑罰を用意しておいた。」

271 ギリシア人
「37[38] また親類縁者にやるべきものは(惜しみなく)やるよう。それから貧者や道の子(旅人)にも。アッラーのお顔を拝したいと(御嘉賞を得たいと)願う人々であれば、その方がどれほど身のためになるかわからない。そういう者は必ずいい目を見ることになろう。」

294 部族同盟
「41 これ、お前たち信徒の者、繰り返し繰り返しアッラーの御名を唱え、 [42]朝な夕な、声高らかに讃えまつれ。」

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