2008年12月30日火曜日

[diary]ハラレの市場をぶらり、ルサカへ

ハラレの市場をぶらり、ルサカへ

08/09/09(火) 晴れ 日中20℃台後半
[Harare:Zimbabwe→Lusaka:Zambia]
※レート(ジンバブエドルはZドルと表記。)
闇:1米ドル=350新Zドル
銀行:1米ドル=45新Zドル

朝は昨日と同じく涼しかった。半袖でちょうどいいくらい。蚊がいないのも助かる。

起床後しばらく日記書き。

チェックアウト時間の9時半前に荷物を整理して、受付にリュックなどを持っていき、夕方まで預かってもらうよう頼む。

それから町中のムバレバスターミナルに向かうバスが出ている乗り場に向かう。ムバレバスターミナルは、ガイドブックによれば中心部から歩いて1時間以上かかる郊外にある。そこからジンバブエ国内各地へのバスが出ており、またターミナル周辺には市場があるとのことだった。目的はその市場を見ること。

トヨタのハイエースなどを改造した大型ワゴンのミニバスを探す。道を歩いていると車の中から「ムバレ、ムバレ」と叫ぶ声がする。ここのミニバスも運転手と客引き兼集金係の2人体制のよう。あるバスに乗る。例のごとく、客席が埋まるまで発車しようとしない。9割方は埋まっているから出てもいいようなものなのだが、運転手よりも客引き係のにいちゃんが車を出させない。

やっと走り出したかと思えば、また止まり後ろから同じようなバスに次々と追い越される。席は1人ぶんくらいしか空いていないし、歩道にバス待ちをしている人もいない。

あまりに進まないのに怒った客が2~3人文句を言いながら降りようと腰を上げる。が、客引きはそれを制止して車を発車させる。しばらく車内で口喧嘩。まぁ、当たり前だ。他に選べる車はいくらでもある。車の持ち主の勝手につきあう必要はない。

線路の下をくぐって向こう側へ出る。しばらくすると左手にでかい空き地が見え、そこを横切って歩く人たちがいた。どうもまちなかからターミナルへと歩いている人たちのよう。空き地の奥には古いコンクリート造りのアパート街が見える。中心部と違って、ごみがあちこちに落ちている。

そこから5分ほどで目的地のムバレバスターミナルに到着。意外に早かった。

運賃は200新ジンバブエドル(約70円)。一緒の車に乗っていた女性2人組は、二人ぶんの運賃を30枚くらいのお札と50枚はありそうなコインで払おうとして拒否されていた。大きい金額の新札で払えと車の人は言っているようだが、彼女らが持っていた新札は1ジンバブエドルの束。帯がされているから銀行ででもおろしたのだろう。1束おそらく100ジンバブエドルの束を3つ持っていたが、それじゃ足りない。最後までやりとりを見ていなかったので、どうなったかはわからない。なおコインはほとんど見ないので、すでに価値がほとんどなくなったのだろう。

ムバレバスターミナルは屋外型のターミナルで、広い駐車場にそれぞれ行き先の買いた看板が立てられているだけだった。物売りの人たちがバスの周りに集まり商売している。ここならまちなかよりもちょっとは飲み物が安いかと思って、300mlのコーラなどを売っている女性に値段を聞いたところ答えは600新ジンバブエドル(約180円)。まちなかと変わらない。高い!

ターミナル横にはジンバブエでよく見るOKスーパーがあった。ここも他の店舗と同じく物がほとんどない。ただムタレでは店頭で見ることがなかった砂糖が売られていた。2kg700ジンバブエドル(約200円)。ちなみに塩はその半額程度。

スーパー以外にもまわりには商店があったので、安い水を探してまわってみる。個人商店にはそこそこ物はあるが、やっぱり高い。750mlの水が700ジンバブエドル(約200円)で売っていたので、思い切って買う。まちなかでは900くらいしたので、ちょっとは安い。

それから近くの市場に行く。コンクリートブロックの塀に囲われた市場は碁盤上に店が並んでいた。どの店も木材で簡単に作っただけのところが多い。買い物客と野菜などを搬入する人でごったがえしている。50m×50mほどの敷地の中に野菜や果物屋、洋服屋、食器屋などが集まっていて、物は十分にある。おそらく平常時と変わらないくらい。

野菜で言うと大きなキャベツがあふれており、トラックの荷台からどんどん店に運ばれてる。トマト、オレンジ、グリーンピース、ジャガイモ、バナナもふんだんにある。ぐるっと一回りして、レモンが安かった店でレモンを買う。6個入りで100ジンバブエドル。まちなかでは1個50ジンバブエドルだったので格安。これでまたレモンジュースを作って飲むのである。

食堂も数軒あって、やはりまちなかよりも安い。サザ&シチューという具に肉が入っているものはまちなかでは700ジンバブエドル以上したが、ここでは400ジンバブエドルで食べられるところがあった。ただ今夜は長距離バスなので食事はせず。

市場のまわりの路上も物売りの人が並び、ビニール袋や砂糖などを売っている。

市場の近くにあったゴミ捨て場には、まだ食べられそうな野菜のかけらを探して、ゴミを漁っている人が2~3人ほどいた。

1時間ほどぶらついて後に歩いてまちなかに戻ることにする。街までの道にもバナナ売りや食器売り、ドーナツ売りの人たちがいる。その中にアイス売りの人もいたので買ってみる。棒アイスではなく、コーンに1リットルサイズのでかいアイスからスプーンで盛るスタイル。意外に買っている人は多い。道ばたで売っているので、冷凍庫や保冷庫を持っているわけではないから、アイスはだいぶとろとろに溶けている。

結局まちなかまでは1時間もかからず到着。ベンチがあって休めるイーストゲートのショッピングセンターに行って一時休憩。

途中、新聞を買おうかと思ったらこの間買ったときには250ジンバブエドルだった同じ新聞が500ジンバブエドルになっていた。週末版ということでこの間買ったのが安かったのか、それとも値上がりしたのかはわからない。ジンバブエドルが少なくなってきていたので、結局新聞は買わず。一面に南アフリカのムベキ大統領とムガベ大統領が話し合いを始めるというような記事があったので気になったのだが。

それから同じくここまでの途中で通ったスーパーにはビールを買う人でごったがえしていたスーパーがあった。瓶ビールを一人何本も持って買い占めている人が数十人。いくらするのかとスーパーをのぞいたがすでに商品はなかった。

それにしても新聞が500ジンバブエドル(約150円)、パンが500ジンバブエドルなんて高すぎる。みんなどうやって生活しているのか不思議だ。いくら金持ちの人でもこのハイパーインフレはここ数年続いているのだから超大金持ち(外貨持ち)でもなければ、そんなに余裕はないはず。もしかしてぼくの両替レートは外国人向けでジンバブエ人同士では1米ドル=500ジンバブエドルくらいでやりとりしているんじゃないかとも推測してしまう。

一方で市場にはきちんと商品がある。地方では飢餓に陥る危険性もあるという報道があったが、市場を見ただけではそんなことが起こっているとは思えないくらい野菜などは豊富だった。

14時前に宿に戻り、宿の庭のベンチでしばらくすごす。なんだか無性に喉が乾いてきて、手持ちの飲み物では足りなくなった。ジンバブエドルもあと少ししかなかったから我慢するつもりだったが、どうしても喉が乾くので近くのショッピングセンターに行く。スパーには瓶入りのサイダー水が売られていて、それは1リットル480ジンバブエドル(約180円)と安かった。炭酸嫌いだし、炭酸水はまずいから普段は飲まないのだが、この際、手持ちのジンバブエドルで買えるのはこれしかないので、炭酸水を購入。店の人に代わりの瓶を置いて行けと言われるが、すぐにペットボトルに入れ替えて持ってくると伝える。

店の近くで炭酸水を飲む。飲んだ後、瓶を見ると水の中にセロハンテープのかけらのようなものが入っていることに気づく。せっかくカネを出して買ったのに水の中にゴミみたいなのが浮いているなんて、ろくでもないな。取り替えようにも一度開けてしまったからどうせ無理だろう。まぁ、炭酸水だし、これで腹を壊すことはなかろうと飲む。

あっと言う間に半分以上飲み干すと、なんだか体が楽になったような感じがした。

残りはペットボトルに詰め替え、瓶を店に返し、宿に戻る。

暗くなる前にと16時過ぎに宿から荷物を受け取り、歩いてロードポートという国際バスのターミナルに向かう。宿から1本道を500mほど歩くだけ。以前は治安が悪かったというこの通りだが、警官や軍人がたまにいるので、少し安心。

無事、ロードポートに着き、あとはベンチに座って出発の時間を待つ。さすがに国際バスのターミナルということで立派な建物があってベンチも屋内。だが、建物の外にもいっぱい人がいた。

ケープタウンで同じ宿だった日本人と交換でもらった馳星周の『虚の王』を読む。現代の渋谷に生きる若者がテーマ。まぁまぁ。

ターミナル内には電光掲示板も案内放送もないので、自分で自分が乗るバスを確認しないといけない。乗り場は1カ所しかないので、確認は楽。19時半頃、そろそろバスの準備ができただろうと思い、乗り場に行ってバスを探すとあった。すでに乗り込んでいる客もいる。

さっそくぼくもリュックを背負って乗り込む。

20時出発予定だったが、20時半頃バスは発車。その後、途中で客を乗せながら行く。

室内の電気が消えるとすぐに眠くなり、眠る。隣には誰も座っていないが、リュックを中に持ち込むよう言われ、それを隣に置いてあるから横にはなれなかった。暖房もなにもついていないが、寒くはない。

Fin

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