2008年12月16日火曜日

[diary]スワジランドへ移動

スワジランドへ移動

08/08/30(土) 晴

[Johannesburg:South Africa→Mbabane:Swaziland]

5:30 ジョハネスバーグ着
7:20 ジョハネスバーグ発(ミニバス:パークステーション裏より)
11:20 国境着、スワジランド入国
12:00 ムババネ到着

バス会社の予定到着時間のとおり、バスは朝の5時半にジョハネスバーグのパークステーションに到着。朝に着くバスは多いようで、バスの停車場にはそこそこ人がいる。また、ターミナル内もバスを待つ人でベンチはほぼすべて埋まっている。

ここからスワジランドに行くバスを探す。てっきり大型バスもあるのだろうと思っていたのだが、ターミナル内にある5社ほどのバス会社すべてに聞いて回ったところ、スワジランド行きの大型バスはないとのこと。ミニバスで行くしかない。

ただ、そのミニバス乗り場が問題で、ヨハネスの宿の情報ノートにはここで物取りにあったとか、後ろから紐だかで首を絞められ、気絶している間に荷物を持って行かれたとか、あまり治安がよろしくないという。加えてガイドブックの地図を見ても、今いちこのターミナルからの行き方がわからない。人に聞きながら行くのも手だが、聞いた人が悪ければどうなるかわからない。

幸いなことにあるバス会社でスワジランド行きのバスについて聞いたときに、そこにいた黒人の男性がミニバス乗り場まで連れていってくれるという。ほっとしてその男性の後をついて歩き始めると、彼はこちらを振り向き、これからミニバス乗り場に連れていくが、いくら払うかと尋ねてくる。これかよ・・・。なので10ランド(約150円)と言うと、彼は50ランド(約800円)払えと言い出す。fifteenと最初は思ったのだが、確認すると彼の要求金額はfifty。レストランでの1食分より高い。

彼に50ランド払うくらいだったら、そのぶんをバス代に使った方がいいので、彼の案内は断り、行き先をスワジランドからモザンビークのマプトに変更。それでまたバス会社にバスを聞いて回るのだが、マプト行きのバスを出している3社のうち2社は満席、1社はビザを持っていないと乗せないと言われダメ。国境で取れるからとまだモザンビークのビザを取っていなかったが、ケープタウンでビザを取っておくんだったなとちと後悔。

鉄道でもマプトに行けるので、鉄道のインフォメーションで今日の電車を聞いたら、今日は便がなく、明日と言う。なんとも面倒なことになった。ジンバブエに行くバスなら乗れそうだが、スワジやモザンビークに行くつもりでランドを用意していたから、それを持ってジンバブエに行くのは得策ではないように思われた。ザンビアやタンザニアでランドが両替できるかわからないし。

そんなわけでしばらくどうするか考える。要はミニバス乗り場がはっきりわかれば、天に運を任せ自力で行ってみるのだが、道がわからないのにターミナルを出るのはちと危うい。

と、そのときターミナル構内をさくさく歩いているポーターの人が目に入る。ポーターの人だったら知っているだろうし、荷物を持ってもらえば仕事としてミニバス乗り場まで連れていってもらえるだろう。そう思い、一人の男性にミニバス乗り場を聞くと、荷物を荷車に乗せろという。値段を聞くと20ランド(約300円)。まぁ、いくらかぼっているかもしれないが、さっきの奴よりはましだし、これがこの人の収入になるならいいやと思い、荷車にリュックを乗せ、その人についていく。

思っていたよりもターミナル構内は広く、コンコースを右に左にと200mほど歩いてやっと外に出た。階段があり、頭上には駐車場が見える。ここがミニバス乗り場らしい。30段ほどの階段だったので、ここで案内は終わりかと思ったら、彼はぼくのリュックを背負い、荷車を畳んで階段を上り始める。

階段を上がってみると、ミニバス乗り場は、汚かった。ワゴンタイプのミニバスが何十台、あるいは100台以上停まっており、路面にはビニールゴミや紙ゴミが散乱している。思っていたよりも広く、また乗り場がいくつもあって、どこからどこ行きのバスが出るのかわかりにくい。これは一人で来たら絶対さまようなと思う。

ポーターのにいちゃんはさくさくと車の間をぬって歩く。そして目的地に到着。すでに人が並んでいて、改めて並んでいたおばちゃんに確認すると確かにスワジランドに行く車だという。

バスは乗客が集まったら発車するというスタイルのよう。幸いなことに行列ができるくらい人がいるから客待ちで時間をロスすることはなさそう。

1台は乗れずに見送り、次の車に乗る。やって来た車は大型のワゴン車だったのだが、荷物を屋根に乗せられるような改造をしていない。はて、どこに荷物を載せるのだろうかと思っていたら、なんとリアカーが現れて、それを車の後ろに接続する。荷物はそこに載せることとなる。リアカーを使うなんてやっぱりリッチだななんて思ってしまう。

7時半頃、車は発車。もちろんぼく以外はみな黒人ばかり。発車してすぐにヨハネス市内のガソリンスタンドで給油&トイレ休憩。

車内では英語ではない聞き馴れない言葉が飛び交う。おしゃべり好きのおじさんがいて、ずっと誰か彼かと話しているのだが、その声は車内の人全部に聞こえており、かつそれは笑える話ばかりらしく、ぼくの隣のおばちゃんはそれを聞きながらくすくすと笑っていた。男の人は声をあげて笑っているのに、女性陣は笑うのをこらえるようにして笑っているから、どうも女性にとってはおおっぴらに笑えるような話題ではないらしい。

車は20分足らずで郊外の幹線道路に出る。その途中、中国語の看板や中国人学校のような建物が見える。その後すぐに、この間泊まっていたイーストゲートのショッピングセンター街に出たので、どうもさっきの一帯がぼくが行こうとしていた中国人街だったよう。

片道3車線程度の幹線道路に出るとあとはすいすい走る。沿道から大きな建物が消え、閑散とした風景の中を走る。

信号もほとんどないため、止まることなく車は走り続ける。相変わらず車内はにぎやか。

ヨハネスを出てから約4時間後の11時半前、国境に到着。南アフリカ出国もスワジランド入国もスムーズ。イミグレでスタンプを押してもらって終わり。

車は高地を走っているようで、ときおり眺めのいいところに出る。まわりに見える山は一応緑で覆われているものの鬱蒼とした森というほどではない。

スワジランドに入るとムババネはもうすぐそこ。スワジランドに入ってからも道の整備は通った範囲では行き届いていて、車の走りはなかなか快調。

国境を越えてから1時間足らずで首都のムババネに到着。中心街の中にあるバスターミナルで降ろされる。バスターミナルには建物はなく、何台ものバスやワゴン車が行き先別に止まっているだけ。ターミナルの縁には歩道が敷かれていて、そこでバス待ちをしている人たちがいる。

ターミナルの周辺にはショッピングセンターがあって、また、歩道などには果物やパンを売る人たちの姿がある。こうして歩道で物売りをしている人たちをたくさん見るのは久しぶり。南アフリカではまず見なかったからガーナ以来だ。

リュックを背負ってガイドブックの地図を頼りに宿に向かう。まずはポリスステーションの方に向かう。ムババネは小さな盆地にあるようなところで、起伏が多い。まずは200mほど登り、また下る。警察署の看板が見えるのでそこを左に行き、あとはまっすぐ。

予定していたとおり教会がやっているらしい宿に行く。近くの教会からは歌声が聞こえてくる。受付のおじさんに泊まりたい胸を伝えると、ちょっと待っておけと別の部屋に案内される。リュックを降ろし、ソファに腰をおろして一息ついたら今朝はバス泊だったこともあり、眠くなってしまう。

ちょっと昼寝したりして1時間程度待っていたが、まったく呼びにこない。なので、もう一度受付に行く。こうしてやっと部屋にありつく。部屋は受付などとは別の棟。こちらも最近建てたのかと思うくらいきれい。

荷物を置いたらさっそくまちに出る。来た道を戻り、バスターミナル近くまで行き、その周辺をふらつく。

道ばたでりんごやバナナなど果物を売る人はいるが、飯を食べさせる屋台はない。ネット屋は2軒ほどあり。

マーケットと看板に書かれてある場所に行ってみると、野菜などを売っている人たちや工芸品などを売っている人たちがいる。またある建物の中は食堂街になっていて、通路の両脇にそれぞれ5~6軒ほどの小さな食堂が並んでいた。それぞれの食堂は5人も座れないくらい小さい。お昼時だが客は他にいない。どの店も女性がやっているようで、見回す限りこの建物内にいるのは女性ばかり。

店頭にフライドチキンなどを並べていたので、1軒ずつみて回ってみる。それぞれの店の前で、ここで食べていけと店の人に勧められるが、どこも置いているのはフライドチキンばかり。それを食べる気がせず、それ以外のものをということで、結局鶏モツをゆでたようなものをおいている店で昼食にする。白いご飯にレタスにモツといった感じ。量は十分。味はまぁまぁ。

それから商店などを見て回る。食料雑貨店や服屋などが多い。

バスターミナル隣のショッピングセンターに行ってみると、土曜ということで各店舗はお休み。その隣のミニショッピングモールのようなところに行ってみると、ここにはスーパーマーケットがあって、お客もぎょうさん来ていた。スーパーで買った総菜をベンチに座って食べている家族もいる。スーパーの品ぞろえは南アフリカと変わらない。

小さい町なので2時間もあれば中心街は一通り見終えてしまう。そういうわけで夕方には宿に戻って、宿で過ごす。2泊ぐらいするかと当初は思っていたが、宿代が高かったことに加え、街も歩ける範囲では見てしまったため明日には出ることにする。

同じ棟には宿泊客がほとんどいないため、とても静かだった。なお、部屋もトイレもシャワーもとてもきれいで申し分なし。あともう少し宿賃が安ければ、文句ないんだけど。

Fin

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