2008年12月30日火曜日

[diary]ハラレのまちをぶらり

ハラレのまちをぶらり

08/09/08(月) 晴れ 日中20℃台後半
[Harare:Zimbabwe]
※レート(ジンバブエドルはZドルと表記)
闇:1米ドル=350新Zドル
銀行:1米ドル=45新Zドル

・宿替えならず
・闇両替
・ルサカ行きバスチケット購入
・ハラレ中心街
・水を探して
・銀行の行列

6時頃起床。小鳥の声が聞こえる。

扇風機も暖房もない部屋だったが、布団をかぶれば気温はちょうどよく、ゆっくり眠れる。

昨日1000ジンバブエドル(約350円)で買った2リットルのペットボトルの水を飲む。やっぱり黴(かび)臭い。高かったのにこれでは念のため買い換えないといけない。

9時くらいまで日記書きをしていて、思い立って宿の人にチェックアウトの時間を聞くと9時半というので、あわてて荷物をまとめチェックアウトする。この宿の左斜め前の宿が、今日はシングルが空くと言っていたからそちらに宿替えするのである。こことそちらとはシングルは同じ値段のため、より施設が整っているそちらの宿に移ろうと思ったのだ。

50mほど歩いてそちらの宿に行き、受付の人にシングルはあるかと聞くと、なんとfullだと言う。昨日は空いていたダブルも同じらしい。受付は昨日とは違う人。昨日シングルが空くと聞いたと伝えても事態が好転するわけがなく、とぼとぼと宿を出る。

しょうがないので、ガイドブックに載っている別の宿に行く。そこも10年前だと10米ドル程度のようだった。300mほど離れたその宿Sable Lodgeに行ってみると、豪邸を改造した宿で水は張られていないけどプール付き。なかなかきれい。受付の女性にシングルはいくらかと尋ねると”Thirty(30)"と言う。これがThirty trillion"なら昨晩泊まった宿と同じ値段。念のため確認してみると単位はなんと"US Dollar"。えっ?と思って再度確認するが、やっぱり30米ドルと言う。んなの泊まれるか!!というわけで、そこもだめ。

近くではもう1軒候補があった。PawPaw Lodgeという宿で一時はアフリカの三大日本人宿と知られ、多くの旅人を沈没させた宿だ。『旅行人』やネット上の情報によれば1泊3米ドル。しかし、ここは泥棒が多く、情報ノートなども昨晩泊まった宿の向かいにあるPalm Rock Villaという宿に移されていた。というわけでセキュリティに不安があるので、ここは直接行くことなく、却下。

結局、元の宿に戻る。受付に行ってもう一晩泊まると言うと"No problem"と言って今朝まで使っていた部屋に通してくれる。だが、この部屋はなんと窓に鍵がなく、鉄格子もないから簡単に侵入できる。今朝これに気づき、これが宿替えの一つの要因でもあったのだが、さすがに気づいてしまうと荷物を置いておくのは不安なので、部屋の変更をお願いする。

最初は、ここしかシングルはないと言っていたが、30秒ほどで33号室に行ってみてと言う。そちらは窓に鉄格子があり、鍵もちゃんとかかる。なので、こちらに荷物を置いてまちに出る。

昨日両替した20米ドルぶんのジンバブエドルは、宿代と水代、ご飯代ですでにほとんどなくなった。よって、両替しなければならない。まちをぶらぶら歩いていれば声をかけられるだろうと思い、とりあえず気になるところを歩いてまわることにする。

まずは宿から近いところにあるFive Ave Shopping Centerへ。ここにはSuperSparというムタレにもあった高級スーパー(カフェを併設)とOKという普通のスーパー、さらに個人商店の八百屋が2軒、酒屋が1軒、中華料理のテイクアウトの店が1軒、さらにブックカフェという文化系イベントをやっている店などがあった。

店のまわりの路上には食パンや生卵、バナナ、テレフォンカード、野菜・果物(トマト、青奈、レモン、リンゴなど)を売っている人たちがいる。

OKスーパーはムタレのそれと同じく、ほとんど商品はなかった。全部合わせても20点ほど。冷蔵庫や冷凍庫はほぼ空っぽ。棚も10本ほどあるうちの1本くらいしか使われていない。一方のSparは、ほとんどの棚に商品がある。これもムタレのそれと同じ。だが、とても買える値段ではない。ペットボトルの水は約4500ジンバブエドルと闇両替のレート(1米ドル=350ジンバブエドル)で換算しても1500円ほどする。アイス1リットルはその2倍ほどの値段。パンなどは500~1000ジンバブエドル。ジンバブエ産のワイン750mlは9万ジンバブエドル。バナナは800Zドル/kg。などなど。日本と同じか物によってははるかに高い。それでもそこそこ客は入っていて、高いペットボトルの水などを買っていく人もいる。が、どの人も買い物かごに入れる商品は10点以下。

個人商店の方が野菜や果物の種類や在庫が多く、値段もちょっと安い。食パン1斤が500ジンバブエドル(約170円)。だが、ペットボトル入りの水は500mlリットルが900ジンバブエドル(約300円)。2リットルは2500ジンバブエドル(約800円)など、飲み物は高い。1泊の宿代と水2リットルがほとんど同じ値段なのに驚く。

それからつらつらと道を歩き、中心部に向かう。車道の両脇に植えられている木々は、わさわさと生い茂っていて、陽にあたると緑がなかなか美しい。あと紫色の花を咲かせている木もあって、これもなかなか美しい。

さすがに首都だけあって、スーツ姿の人が男女とも多い。

一昨日買った新聞にハラレで国際映画祭が開催されているとあったので、その詳しい情報をもらいにインフォメーションに行ってみるが、窓口の人は知らず。

のどが渇いてきたので、町中を歩きながら安い水を探すが、どこも値段はさっきと同じようなもの。水よりもオレンジジュースの方が若干安く2リットルで1700ジンバブエドルというところがあった。

歩いていても場所が悪いのか、両替屋の声がかからないので、これでは宿で両替してもらった方が早いなと思い宿に戻る。途中、昨日水を買ったガソリンスタンド併設の店に行くと、昨日は10本ほどあった2リットルの水はきれいになくなっていた。売れたのかそれとも廃棄されたのか。

その店を出たときにガソリンスタンドのスタッフの男が、両替をもちかけてくる。レートを聞くと1米ドル=250ジンバブエドル。話にならないので断る。

宿に戻って受付で両替をお願いする。昨日と同じように窓口の女性は1人のおじさんを呼び、その人に両替を頼む。今日も昨日と同じように"How much your rate?"と聞かれる。昨日は1米ドル=300ジンバブエドルだったのだが、ムタレの宿の人の話では月曜になるとレートが上がると言っていた。しかも今回は50米ドルぶん両替するので、400と行きたかったがさすがにそれは無理そうだったので350でお願いする。おじさんはすぐ戻ってくるからと宿を出ていく。

宿の前で瓶入りのジュース300mlを売っていたので買う。1本600ジンバブエドルのところを500ジンバブエドルにしてもらう。それでも200円近く。ガーナでは同じ物が30円くらいだったのに。

20分ほどでおじさんが戻ってくる。受付のおばさんにおじさんはお金を渡し、受付のおばさんが確認した後にぼくに回ってくる。札を数えてみると言い値で両替できていた。

やっとお金が手元に入ったので、まずはバスのチケットを買いに行く。宿の横のFifth streetをまっすぐ歩いてRoad portという国際バスの発着ターミナルに行く。この周りで数人両替を誘って来る人あり。しかし、警官も数人あり。

ザンビアの首都ルサカに行くバスのチケットを買う。昨日、聞いたときは午後2時発で5000ジンバブエドルと言っていたのに、今日聞くと夜の8時発で8000ジンバブエドルという。おかしいなと思いつつも見る限り、ルサカに行くバスを出しているのは1社しかないので、8000ジンバブエドル(約2300円)を払う。このとき最初に明日ルサカに行くと言っているのに、今日の乗客名簿にぼくの名前を書くので、わざわざそれを指摘し、明日の名簿を新しく用意してもらい、そこに書き込むのを確認。今日でも空きがあったようなので、宿代を払う前だったら今日出発でも良かったのだが、タイミングが悪かった。

それからまた市街地に行く。さすがに一時はその経済的な成功がアフリカの模範とされた国の首都だけあって、市街地はよく整備されている。内戦があったとはいえモザンビークとは比較にならないくらい。ガーナのアクラよりも都市的。

East Gateという珍しい様式のごついショッピングセンターがあり、その中のファストフード店にはそこそこ客が入っている。一番安くてサザ料理が1500ジンバブエドルほど。

また高層ビルが10棟以上立ち並び、ヨーロッパ風の古い建築もきれいに残され、現在も使われている。

通りにはスーパーが何軒もあり、ファストフード店も目に付く。First Streetは歩行者天国になっており、そこに化粧品店や洋服屋、デパートなどが集まっている。ファーストストリートを中心に半径200~300mほどが中心市街で、そこにギュッと店が集まっている。

スーパーはいわゆるチェーン店には物がない。が、個人商店にはそこそこある。ケンタッキーもあったが、中は厨房もふくめがらがら。ほとんど開店休業状態。食事ができる露店はない。道を歩きながら物を売っている人は多い。売っているのは飴玉、ジュース、新聞、バナナなど。

銀行のATMには行列ができており、ところによっては100人以上が並んでいるところもある。

ストリートチルドレンが10人ほど、ホームレスの男性が3~5人。経済危機下の首都としては少ないように感じる。

絵はがきを探してまわるが、7軒ほどの本屋をまわってあったのが2軒だけでどちらもあまりよくないものばかり。が、選択肢がないので適当に購入。1枚100ジンバブエドル(約30円)。郵便局で買った日本までの切手はなんとはがき代の7倍の700ジンバブエドル(約200円)だった。銀行のレートで言えば1500円ほどもする。

飲み物を探して歩くがなかなか昨日の水のように2リットル1000ジンバブエドルというのがない。すでに3時間ほど歩いていたので、オレンジジュース2リットル1500ジンバブエドル(約450円)を見つけたときにそれを購入。

また、昼も過ぎたので朝飯と兼ねて食事をする。いわゆるファストフード店では1000ジンバブエドルを下ることはないが、個人商店的ファストフード店だとサザ料理が500~800ジンバブエドルほどだった。具によって値段が違っており、肉が入るのはたいて700ジンバブエドル以上。サザ&ビーンズやサザ&ベジタブルが500ジンバブエドル程度。

ぼくは500ジンバブエドルのサザ&ビーンズを食べる。例のごとくみな手づかみで食べるのだが、これまた例のごとくサザは手でつかむには熱すぎる。みな平気な顔をして手でつかんでいるのだが、ぼくにはとても握れない。店の人にフォークを頼むが、ないと一掃され、しょうがないので冷ましながら手づかみで食べることに。

前の人がちょっとだけ食べ残したのを発見したストリートチルドレンの男の子が店の中に入ってきて、その残りを手でつかみ、口に放り込む。レジの女性がオッォオーと注意するが、あまり咎めるような口調ではない。その男の子は数分後、水をもらいに店に来て、水を飲んで行ったからすでになじみの"客”なのだろう。

食事後、またぶらぶら見て回る。首都だけあって人通りは多く、みなの服装もきれい。白人やアジア系、アラブ系の人は道を歩く人の中にはほとんどみない。アラブ系やインド系の人は商店を持っていて、そこに行くといたりする。

中国系の人がけっこう住んでいると聞いていたのだが、中国語の看板は見なかった。

ネット屋は10分150ジンバブエドルというところが多い。20分で100円なんて日本並だ。しかし、不思議なことにこれがけっこう繁盛していて、席はだいたい埋まっている。

16時近くまで歩き、その後、宿に戻る。もう一度ファイブアヴェニューのショッピングセンターに行き、水の値段を確認。やっぱり買える値段ではなかった。道ばたで野菜を売っていたおばちゃんからレモンを買う。レモンが1個50ジンバブエドル(約15円)。トマトを売っていたので、それを買おうかとも迷ったが、ちょっと熟しすぎているようだったので敬遠した。

宿に戻って買ってきたレモン4個を絞ってレモンジュースを作る。これに蜂蜜があれば完璧なのだけどなぁ、と昨日ハラレに来る途中の道で売っていた蜂蜜を思い出す。

新しく移った部屋は黴臭くもなくてなかなかいいのだが、なんとコンセントがあるのに使えなかった。がっくり。廊下でしばらく充電。

その後、部屋で今後のルートについて考える。ザンビアから鉄道に乗って一気にタンザニアに行くか、ザンビアからクロコダイルのステーキやカバを食べにマラウイに行ってからタンザニアに行くか迷う。マラウイはビザ代がかからないのが魅力なのだが、『ロンプラ』を見ていると国境越えがけっこう乗り継ぎをしないとだめでめんどくさそう。そのぶんカネもかかりそう。迷う。

明日は長距離夜行バスに乗ることもあり、夜食はなし。

寝る。

Fin

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