2008年12月16日火曜日

[本]『東アフリカ・色と模様の世界』

08/09/30
福井勝義『NHK人間講座 東アフリカ・色と模様の世界 無文字社会の豊かな想像力』

舞台:エチオピアの牧畜民ボディ

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ボディの子どもたちは石ころ(黒曜石など)を集めてきて色・模様に基づいて分類する遊びをしている。

「彼らがもっとも依存しているウシは、実に多様な毛色を基盤に個体識別され、名付けられる。その毛色の色・模様の認識を共有できなければ、みんなのわだいについていくことは、とてもできない。」

「色・模様を基盤にしたボディの世界観やそれにともなうさまざまな儀礼は、ほとんどすべて色・模様がかかわっているのである」

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「ボディの子どもたちは、ビーズ以外でそうした人工的な色彩にほとんどふれることなくまさに無限にひろがる自然の色から色彩の認識を習得していくのである。」

ローレンツ『文明化した人間の八つの大罪』思索社から
「合理的に理解できることだけが、あるいは科学的に証明できることだけが、人類の確実な知的財産であるという迷信は、有害である」

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