2008年4月2日水曜日

リビングストンにお出かけ

08/03/27(木)

・ガリフナ/アフリカ系のまち
・観光地
・共同洗濯場
・Tapada

1米ドル=7.5ケツァール
曇り時々晴れ。

夜中に大雨。バタバタという音に扇風機が壊れたかと思って起きたが、トタン屋根を打つ雨音だった。

9時頃、外に出てみると道路に水たまり。天気も良くない。中央市場の近くに出ていた屋台でパパスフリート(フライドポテト)を朝食代わりに買う。5ケツァール(約80円)。

11時まで宿で過ごす。もろもろの整理や本読み。

11時過ぎに船着き場に行く。着くなり港の人に”リビングストン?”と聞かれ、うなづくとここで待っててとプラスチックの椅子を進められる。人が集まるのを待っていたようで、5人そろえば50ケツァール(約1000円)、一人でチャーターしてすぐに行くなら片道300ケツァール(約5000円)と言われる。まさか一人チャーターできるほどカネはないので、しばらく待つことにする。

港には白髪交じりのマヤ系のおばあちゃんがマンゴーを売りに来ていた。小粒のマンゴーを皮を剥いた状態でビニール袋に詰め売っている。2個入りで3ケツァール。例のごとく袋の中には、リモンと茶色っぽい粉が別の小さな袋に入れられて入っている。

それらは使わずにマンゴーをかじる。硬い。売れていない柿のような歯ごたえ。熟れたマンゴーに比べると甘みも少ない。

船着き場で待つこと20分超。ようやく客が集まり、舟が出る。舟は昨日と同じエンジンが2つ付いているモーターボート。結局、客は8人集まる。

向かって左手の海岸沿いをボートは走る。ペリカンのような鳥やカモメのような海鳥が海上に浮かんでいる。そこへボートが近づくと一斉に飛び立つ。

左の海岸沿いにも桟橋が何本もあって、そのうちの1カ所の桟橋の脇では、3人くらいの男の人が、海の中に腰までつかり、漁で使うような網の手入れのようなことをしている。

海岸沿いには観光施設なのか椰子の葉葺きの建物が何軒も見える。海岸沿いに満ちはなく、車が走っている様子はない。昨日、プエルトバリオスに向かう舟の中で、車かと思った白い色は、沿岸を走っていたモーターボートだったようだ。

昨日よりは波はあるものの、特にはねることもなく、30分ほどでリビングストンに到着。船着き場はRio Dulce(ドゥルセ川)の河口でもあり、左手にジャングルが見える。また、船着き場のまわりには観光客のものと思えるヨットが10艇ほどとまっている。


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船着き場を降りるとすぐにツーリストインフォメーションがあり、通りにもまちの地図が書かれた看板がある。プエルトバリオスに比べると観光に力を入れていることが一目瞭然。

船着き場を降りると登り坂の一本道があり、その左手すぐに広場がある。広場の奥には事務所かなんかが入っている2階建ての建物が見える。広場にはバスケットコートが整備されているが、ここも雨がずいぶん降ったようで水たまりがあちこちにできている。

坂道の一本道を上っていく。上った先の方から太鼓とマラカスの音が聞こえてくる。アフリカの音楽に特徴的な速いリズム。

坂を上っていくと浮き輪やTシャツなどを売っている店や英語混じりのレストランが両脇に並んでいた。音楽はレストランから聞こえてくる。前を通るとハバナと同じくレストランにいる観光客向けに演奏していた。店は壁もなく、外から中が見えるから、地元の子どもも店の入り口にたって音楽を聴いている。

その店を過ぎて数m下った左手には、共同の洗濯場があった。パイプから水が流れてきていて、石を加工して作られた洗い場が6カ所くらいある。

一本道の突き当たりには海が見え、小さな子どもが海の中に入って遊んでいるのが見える。その海辺に向かってあるいていく。海岸にでる手前右手にレストランがあった。メニューを見ていると中から店主らしいおばさんが出てきて、英語を話せるか聞いてくる。そして、どこから来たのかを聞く。日本だと言うと、おばさんは日本語で「コンニチハ。ワタシハマリアンです。メキシコデウマレマシタ。ココはヤスイデス。」と言う。

いやいやこっちは地元の人が作ったものを食べたいんだから、わざわざメキシコ出身と名乗ることはないだろうと思うが、まぁ、よい。ってなわけで、この店は素通り。

海辺に出る。波は小さい。そして砂浜も狭いし、ゴミが多い。海の家のように、砂浜沿いにはレストランがあるが、この天気ということもあってか、人気がまったくない。店の人はいるようだが、ちょっと入る気にはなれない雰囲気。

砂浜沿いを歩くとまた舗装された道に出る。その道を歩いて中心部方面に戻る。沿道の家は、コンクリート造りの家が多い。ホテルも何軒か見える。

地元の子らは自転車に乗っている子もいれば、裸足で歩いている子もいる。

アフリカ系の人はたしかに多いが、ベリーズシティほどではない。マヤ系の人の方が多いように感じる。基本はスペイン語のようだが、アフリカ系の若者同士が英語で話しているのも聞く。一緒に歩いてる人は同じ肌色の人同士というのが多い。

あるホテルは名前にアフリカを掲げていて、また別のバーらしき店は表にガリフナと書いていたりする。

タクシーも通るメインストリートから脇に入る。たいていのわき道も白いコンクリートで舗装されているが、すぐに民家で行き止まりになる。民家のまわりは舗装されてない。

木造の平屋建ての家も多く、そうした屋根はトタン屋根が多い。屋外に炊事場がある家もあるし、井戸から水を組んでいる人も見る。

メインストリートに戻り、地元の人が3人ほど食事していたレストランに入る。なかなかでかいレストランで、壁にはメニューの写真が貼られ、座席数は100席くらいありそう。

ぼくはここの名物料理だというTapada(タパーダ)という料理を頼む。値段を聞くと75ケツァール(約1200円)と言う。値段の高さに、やめようかと一瞬思ったが、まあ、記念にと思い、食べることにする。

料理はなかなか出てこなかった。30~40分ほど待っただろうか。ようやく料理が運ばれてくる。スープ料理で、広めのお椀には中型のカニがまるごとと鯛のような魚が一尾、また車エビくらいの大きさのエビが数匹(?)入っている。中をすくってみるとイカを小さく切ったらしい切り身も入っている。

スープはポタージュのような黄色い色。どんな味かと一口飲んでみると、タイ料理のグリーンカレーの辛みがない味だった。けっこうバターのような味(ココナッツミルクか)が強く、後半は飽きてくる。しかし、こんな味のスープを作っているとは、なかなか面白い。唐辛子が利いていない点がまったく違うが、タイとグアテマラの端っこと同じような味に仕立てられているのが、興味深い。

食後に道ばたでパパイヤを買う。2ケツァール。

腹がいっぱいになったので、船着き場の方に戻り、まだ歩いていなかった通りに入る。その通り沿いにはライブハウスがあり、夜にはガリフナの音楽を聞けるよう。その他、食堂やアイスクリーム屋、お菓子や飲み物を売っている食料品店が並んでいる。

ずっと行けるところまで歩いて行こうと思ったが、向かっていた先で犬同士が喧嘩を始めた。片方が片方の首ねっこに食いつき、食いつかれた方が甲高い声を上げている。近くにいたおじさんは勇敢にも堅い草の茎を持って、食いついている方の犬をベシベシと叩く。

食いついている方の犬は、叩かれるのにもかまわずそのまま食いついていたが、そのうちおじさんの仲裁が稔って外れるが、まだお互いにとっくみあおうとしている。が、そこへまたおじさんが茎を持って仲裁。そうすると喧嘩は収まった。

いやぁ、おじさんすごい。この島にはこれでもかというくらい野良犬がいたが、どれもおとなしかった。だが、この光景を見て、咬まれるのが嫌なので、荒々しい犬には近づくまいと引き返す。

道は海沿いを通っており、10~20mほど先はもう海。歩いていたら右手に建物が切れているところがあり、奥で魚を干しているのが見えた。

勝手に側まで行き、見てていいか聞く。ついでに写真も撮っていいか聞くとメスティソ系のおじさんはうんうんとうなづいて許してくれる。

ついでに一緒に作業していたアフリカ系のおばあさんに近いおばさんに写真を撮るらしいから一緒に写ったらといい、おばさんは魚と一緒にカメラに収まる。

魚の名前を聞くと”シエラ”と”ロバーチョ”と言う(そのように聞こえる)。

そこへイングランドから来たという若い男も来る。おばさんにどれくらい干すのかと聞きたくて、適当にスペイン語を並べるか通じていない。それを見てたイングランド人の彼が、何を言いたいのかと英語で聞いてきて、それを伝えると通訳してくれる。2日間干すらしい。

魚の大きさはまちまち。ほっけよりも大きいものもあれば、サンマくらいのものあり。

船着き場に戻る。戻ると、行きに乗ったボートの運転手がアミーゴと言って握手で迎えてくれる。"Rapido,Rapido(ラピド、ラピド=早く早く)"と言うので、すぐにでもボートが出るかと思いきや、しばらく待たされる。早かったな、と彼は言ってたのだろう。

チケット売場でチケットを買う。今度は30ケツァール。今回は客が十分いるようだ。

ボートを待っている間、港を眺めていたら、ヨットの持ち主らしき白人の年輩夫婦が桟橋から自分用の小型ビニールボート(エンジン付き)に乗り、ヨットの方に行く様子が見える。ボートの後部にはカナダとかといった国名が書かれていたから、そっちの方から来たのだろう。

30分ほど港で待って、ボートに乗る。今回は満席で16人ほど乗る。

来た時よりも波はなくなっていた。帰りもすんなり30分ほどで着く。

宿に戻って、中央市場にカバンを見に行く。手荷物用のやすい手提げカバンを持ってきていたが、底が擦れて破れてしまいそうな状態になっていた。

カバン屋で上から釣り下がっていたリュックを見せてもらう。メイドインチャイナ。値段を聞くと85ケツァール(約1500円)と言う。明日のバス代100ケツァールを除くと、手持ちでは59ケツァールと小銭が少ししかなかった。

バス代が足りないと困るので、明日バスのチケットを買った後で買いに来ようと思い、何時から開いているか聞いて、出直そうとしたとき、対応していた店のおじさんは苦々しい顔をして59ケツァールでいいや、と言う。ちょっと投げやり的だったので、悪いなという思いが強かったが、お言葉に甘えて100ケツァールを除いた持ち金を全部渡して宿に戻る。

そんなことで今晩は夕食は抜き。例のスープでまだまだ腹がふくれていたこともあったが。

宿に戻り、明日グアテマラシティに行く準備をして寝る。

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