2008.4.3(木)
朝の日差しで目覚める。時計は6時前。暑い。度身とリーの部屋から出て、吹き抜けの中庭に面している通路にあるハンモックでゆれる。部屋よりも外の方が気持ちいい。
朝食はついていないが、コーヒーとお茶は自由に飲めるので、朝の一杯をすする。お茶はリプトンの紅茶とどっかのカモミール。お茶なんて久方ぶりだ。
7時前にパソコンがセットされ、使えるようになる。みんなが起きてこないうちに、写真のアップと転送の続きをする。
9時頃、宿を出て近くにある中央市場に行く。市場は一見教会のような建物。その建物の周りの道には露店が建ち並んでいる。
適当に宿から行ったら市場の東側(湖側)に着いた。そこは3m幅くらいの路上に露店が凝縮して並んでいた。無計画に建て増ししていったのではないかと思われるような並び方で、木製の柱にトタンの屋根は皆共通だが、形はそれぞれゆがんでおり、整然とはしていない。
露店は道に向かい合って2列(つまり真ん中は背中合わせ)にならんでいる。向かい同士の屋根はほとんどくっついている。だから、通路もせまくすれ違うには半身にならないといけない。
野菜や果物、チーズ屋、食堂などがこの通りはメイン。食堂で食事している人がいたので、ぼくも朝飯がてらここで食事。黒豆ゴハンに鶏肉。
食事後、一通り市場を見て回る。感じたのは、チーズ屋が多いこと。正確に数えたわけではないが30軒くらいある。みんな机にどかっと50cm四方くらいの白い色のチーズを置いて、量り売りで売っている。種類は1種類か2種類かという程度のよう。
どんな味がするのか気になって、1軒のチーズ屋さんでチーズを購入。車も通る道端に机を出して売っていた店で、アフリカ系の女性が一人でやっていた。100gくださいと言ったところ、どうも秤の最小の印が200gらしく計ることができないというようなことを言う(身振りより)。それから続けて、ホニャララと通常売っている量か何かでいいかと聞いてくる。よくわからないが、それでいいと伝える。
そしたらおばさんはチーズを切り始め、これと指さす。20センチ四方近くあるでかい固まりだったので、これはちょっとなんぼ頑張っても食えないと思い、さらに小さくしてくれるように頼む。おばさんは切ってくれ、ぼくがちょうどいいかなと思った大きさを指さし、これをくれというと、こんな小さいの!とちょっと予想外だというような表情をする。
料金は5コルドバ。さっそく味見してみると、パラパラと
崩れそうな堅さで、味は日本の一般的なチーズと比べると酸味が強くてさっぱりしている。
市場をひととおり見てから、ニカラグア湖の船着き場に行く。中心の広場からまっすぐな道が湖に向けて延びており、これを10分ほど歩くと船着き場に着く。
船着き場は完全に人の出入りをコントロールしたいらしく、チケットの窓口がある以外は、2mほどの壁に遮られ、舟の近くまで行くことすらできない。
チケットの窓口にはすでに何人かの人が並んでいて、チケットを買っている。旅行者らしいヨーロッパ系の人も並んでいる。そのチケット売場の前には小さなブヨ(?)みたいな虫が集団で飛んでいて、近寄りがたい。が、自分の番になるとそこに飛び込まなければならない。
自分の番になり、窓口の女性にコスタリカの国境に近いサンカルロスに行きたいと言うと、今日かと聞かれ、今日ではないというと、次は月曜日だと言われる。
ガイドブックの情報でもサンカルロスまでは週に2回、月曜と木曜にだけ船が出ているとあったが、それは変わっていないらしい。うんよく明後日の土曜あたりに変更になっていればと都合のいい期待をしていたが、見事に外れた。
ここに4泊もして月曜を待つ気はないので、結局ニカラグア北部を通って船でコスタリカとの国境を越える予定は変更。グラナダから直接サンホセまでバスで行くことにする。
船着き場を見た後、グラナダのまちを徘徊。店などが集まっている地域は非常に小さく。2時間もあれば細かく見て回れるくらい。店は電化製品店やカジノ、レストランなどが目に付く。
歩道にはカタいマンゴーの切り身を売っている人や宝くじらしいカードを売っている人、飲み物やお菓子を売っている人など、いろいろいる。
また、路上生活をしてるらしい人もよく見かける。すれ違っただけでも10人はいる。
こうしてまちを歩いていて気づくのは、グアテマラはおろかエルサルバドルと比較してもアフリカ系の人の割合が多いということ。見てきた中で言うと、メキシコシティとドミニカの間くらい。つまり、大ざっぱにわけて、白人系のメスティソとマヤ系の人、ムラートの人、アフリカ系の人がいて、ムラートの人とメスティソが同じくらいの割合でいるように思える。
ちなみにジャマイカのようにドレッドヘアにしている人はほとんど見かけない。
おそらくバナナプランテーションの関係で、こういうふうになったのであろうが、中米と言っても、それぞれの地域で人種構成がさまざまであることが感じられる。
カンクンで会った日本人旅行者は、中米はどこも同じだと聞いたから、中米はグアテマラだけ行って、グアテマラからコロンビアに行くと言っていたが、”どこも同じ”とはまったく思えない。
確かにまちのつくりや規模などは似通っているが、やはりそれぞれで違うという印象が強い。
まちについては、1周するともういいかな、と思えるくらいあまり引かれるものがなく、午前中には飽きてしまう。さらに暑さもここはなかなか強烈で、計っていないがたぶん30度台半ばはある。さらに湿度がやや高く、光が強い。なので、歩いているだけでけっこう体力を消耗する。
グラナダに飽きたこともあり、首都マナグアとの間にあるマサヤというまちに行ってみることにする。ここの市場は面白いらしい。
バスに乗って30分ほど。バスはマサヤのターミナルに到着。ここのターミナルは運動場みたいなターミナルでだだっ広いところに次々とバスが適当に(としか見えない)止まる。バスが通る度に砂埃が舞う。
バスターミナルとつながるような形で、ここの市場は作られており、ここもグラナダ同様、市場の建物の周りにぐちゃぐちゃっと露店が並んでいる。
グラナダと違うのは、まず靴屋がたくさんいること。たぶん数えれば30軒ほどだが、自前で靴職人が革靴を作ったり、修理したりしている。みんな手は真っ黒。ぶっとい針を使い、各パーツを縫い合わせている。
あとは土産物用なのかハンモックを売っている店が多少多い。服屋は服がくさるんじゃないかと思うくらいたくさんある。
暑さもあり、ここも1時間ほどで切り上げる。またバスに乗ってグラナダに戻り、あとは飯を食いに昨日の屋台に行っただけで、宿で写真のデータの整理。
暑さのせいか、どうもこの日は足が重かった。
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