2008年4月20日日曜日

キトの平日、旧市街と新市街を少し

2008.4.14(月)

・アビアンカでチケットキャンセル
・ネットのマンダリン
・交差点でジャグリング(再)
・きれいな中央市場

昨日は週末のキトをちらりと見たので、今日は平日のキトを見てみることにする。

なので、朝はのんびり。と言っても、やはりやや冷えたこともあり、6時過ぎに起きる。外は曇り空。今日も雨が降りそう。

10時頃まで宿にいて、外に出る。まずはアビアンカ航空にパナマへの戻りのチケットのキャンセルをしに行く。往復チケットで買ったので、あまり期待できないが、もしかしたらたまたま勘違いで払い戻しもあるかもしれないとわずかな希望を抱いて。

アビアンカ航空のオフィスの場所がわからなかったので、まずは宿が面している広場近くにあるツーリストインフォメーションで聞く。スペイン語で聞いたらスペイン語であれこれと言われ、わからずにいると、英語に切り替え説明してくれる。

どうもはっきりと住所を知っているわけではなく、新市街のトラベルエージェントが集まっているある通りに行けば見つかるだろうということだった。それを信じ、適当にその通りに行きそうなバスに乗る。

通りすぎる通りの名前を確認しながら、コロン(コロンブス)通りに来たところで降りる。目的の通りはAv. Amazonas。つまりアマゾン通り。バスから降りて10分ほどでその通りに入る。確かにトラベルエージェントがたくさんある。エクアドルのアマゾンに行く人はここらでツアーを申し込んでいくよう。

通りを歩いてもそれらしきオフィスが見あたらない。しょうがないので、トラベルエージェントの人に聞く。親切にも電話帳で調べてくれ、もっと向こうの方だと教えてくれる。

教えてもらった方向に歩いていく。途中、病院の前を通る。病院の周りには、例のゆでた豆やトウキビなど売っている人たちがいる。

さっき教えてもらった通りにぶつかる。右に行こうか左に行こうか迷い、まずは右に行く。だが、それらしき建物はない。歩道で話し込んでいた警官に聞いても、ここらにはないという。

来た道を戻って、さっきの交差点を今度は左に行く。探すよりも聞いた方が早いかと思い、国内線のオフィスがあったので、そこで聞く。するともっと先を左だという。たぶんのその人は丁寧に教えてくれているのだが、こちらのスペイン語が不十分なので、全体のたぶん2割くらいの情報しかつかめていない。

なので、また迷うことになる。左というのは聞き取れたから、ここを左かと思って曲がってみるが見つからない。そこでまた警官がいたので、その人に聞くと、さっき歩いていた通りを横断して向こうだと言っているよう。

また、来た道に戻り、警官が指さしていた方向に大通りを渡り、細い道に入って左手にあったブティックショップの人に聞く。店の入り口横のガラスを拭いていたおばさんは、よくわからないと言って、あっちのセニョーラは何でも知ってるから、あの人に聞いてと、路上で路駐の整理をしていたおばさんを指さす。

そのおばさんの方に言って聞くと、ちょうどコーヒータイムをしていたようで、紙コップでコーヒーをすすりながら、あの建物とすぐ正面に見えていたガラスばり20階建てほどビルを指さす。

なんか住所の通りと違うんだけどなぁ、と思いつつ、あのビルなら入ってそうだしと思い、ビルに続く坂道を上る。50mほど歩いたところで、何度も後ろからピーっという口笛が聞こえてくるので、振り返る。すると、さっきのおばさんがこっちを向いて、こっちに来いと手招きする。

何だろうと思って駆け降りていくと、あそこはなんとかだったと言って、こっちと言ってさっき歩いていた大通り沿いに出る。どうもおばさんは勘違いしていたようだ。大通りに出て、先の方を指さす。ぼくにはアビアンカの目印である赤い看板が見えないが、おばさんはあそこにある、わかるでしょ、って感じでさかんに言う。

方向はわかったので、とりあえず指さしてた方向に歩く。しかし、看板が見えないので、今度はクリーニング屋のおばさんに聞く。パンを食べているところ悪いなと思いつつ聞くと、さっきぼくが左に曲がったところを曲がらずにまっすぐ行くように言われる。

そうしてやっとこさアビアンカを発見。大通りに面してちゃんと赤い看板にAviancaとあった。オフィスに入り、開いていた右端の窓口でキャンセルの旨を伝える。最初はスペイン語で、それから英語で。相手は乗る日を変えるのだと思ったようで、50ドルの手数料がかかるがいいかと聞いてくる。違う違う、ちがう、そうじゃないと言って、乗らないのだと伝えると、何度も確認され、ようやくキャンセルの手続きをしてくれる。

窓口の女性は手続きをして、これで終わりと言うのだが、狙っていた返金がない。念のため、返金はないのかと聞くと、苦笑いしながらないと言われる。

100ドルでも返ってきたらという甘い期待は、予想通り裏切られ、オフィスを出た後、道端でさっき交差点で車相手にお菓子を売っていた人から買った洋菓子を食べながら、しばらく黄昏る。

それから旧市街に戻るかと歩き出す。ここでも交差点は商売の場となっていて、赤信号で止まった車を物売りの人たちが歩いてまわる。これまでもこうした光景は幾度となく見てきたが、ここで初めて目にした売り物があった。

それはネットに入ったみかん。これまで柑橘類というと夏みかんのように大きいものか、小さいものでもポンカンのようなものばかりだった。だが、ここの路上で売っていたのは、日本でよく売られているようにあのオレンジ色のネットに縦にきれいに詰められて売っている。大きさも日本でいっぱんにみかんと呼んでいるものとほぼ同じかやや小さい。

民族服を着たおじさんが交差点で売っていたので、声をかける。”マンダリン”と言って、ネットに入ったみかんを見せてくれる。買ってみたところ、10個(玉?)入って1米ドル。安くはない。ついでに別の民族服を着たおばちゃんからも1袋(網?)買う。こちらも1米ドル。それを見て、若いにいちゃんが袋に5個入りのリンゴを売りに来たが、リンゴはパス。

近くにトロリーバスの乗り場があったので、それに乗って旧市街に戻ることにする。トロリーバスの乗り場は路面電車の駅のように通りの真ん中にあって、さらに入り口と出口があり、どこからでも入れるという構造にはなっていない。

ぼくは近かったこともあり、バー式の回転扉のところから入ろうとする。普通に歩くスピードのままでその回転扉を押して入ろうとしたら、扉が動かずくちゃっとなる。あれっと思ったら反対側からこの扉に入ろうとしていたおじさんが、ここは出口だと教えてくれる。

どうも片一方からしか入れない構造になっていたようで、しょうがないのでわざわざ反対側まで歩く。まったく面倒くさい。そちらの入り口には係員がいて、1米ドル出すと両替してくれて、25センターボを機械に入れると回転バーがまわるようになっていた。これは効率がいいのか悪いのか。

バスはずっと満員状態。鮨詰め状態まではいかないが、一目見ただけでは乗る隙間がないというくらい。乗って外を
見ていたら、ある交差点で止まったとき、隣の車線で止まっている車の前で、さっき買ったようなみかんを3つ使ってジャグリングしている男の子がいる。見たところ体格からすると12歳前後。

その後ろでは別の少年が、左手に水(もしかしたら洗剤も)が入ったボトル、右手にお手製のワイパーのような道具を持って、止まっている車のフロントガラスを掃除している。交差点で信号待ちをしている車のフロントガラスを掃除する人はメキシコで初めて見て以降、エルサルバドルなどところどころの国でも見た。それぞれの国で誰かが思いついてこの商売を始めたのか、それともそういうことをしている人がいるということを聞いて始めたのか、国を隔てて同じ路上の仕事をしている人がいるというのも興味深い。

旧市街に戻り、お昼を過ぎていたので、メルカド(市場)に行くことにする。バスを降りたところで、博物館のような建物の警備をしていた人に行き方を教えてもらう。

メルカドの入り口ではマンゴーや豆などを売ってる人が5人ほどいた。

建物は一見立体駐車場かと思えるようなコンクリートの四角い建物で、わりと新しく見える。中に入ると3~4人は並んで歩けるような広い通路があり、整然と各店がしきりに隔てられて並んでいる。通路が広い点と建物が2階立てになっている点は、コスタリカのサンホセと違うが、そのきれいさと整然としている様は同じ感じだ。

野菜屋や肉屋の数よりも食堂の方が多い。野菜などの買い物客はほとんどいないが、食堂では多くの人が食事をしている。座席は各店共用のようで、ショッピングセンターのフードコーナーのように、店は調理場のみで、客は適当に空いている席に座って食べている。

肉を使った料理屋が多い中で、魚料理屋があったので、そこのを食べることにする。Cevicheという生のエビや貝などを使った酢の物(マリネ)を頼む。カマロン(エビ)か??(何かわからず)にするか聞かれ、わからない方を頼む。

テーブルに座ってまず出てきたのは、バナナチップとポップコーンが入った小さなカップだった。メキシコのトルティージャののような位置づけのよう。

15分も待たずにCeviche登場。何やら茶色い。中にはシジミのような貝が入っている。なぜ茶色いのか原因不明。海草のようにも見えるが、そうでないようにも見える。その後、すぐに白米が皿に盛られて出てきたので、それと一緒に食べる。塩気と酸っぱみは、まさしく酢の物という感じだが、醤油は使ってないだろうから、どういうふうに味付けをしているのか気になるところだ。

周りの人は、スープを飲んでいる人や焼いた鶏肉のプレートなどを食べている人が多い。

2階に上がると、穀類屋さんがあって、ショーケースには白いトウキビや黄色いトウキビ、マカロニなどが入っている。果物屋もあり、細長いスイカやマンゴー、メロン、クランベリー、ぶどう、青・赤りんご、パパイヤなどが売られている。目に付いたのはライチのような外見がトゲトゲしたものを売っていたこと。中身は未確認なので、何かはわからない。

2階にも食堂があり、初めて見る料理があったので、さっき食べたばかりなのに、その料理を頼む。料理の名前はPapas con Cuero。そのまま日本語にすると”ジャガイモと皮”という料理だ。出てきたのはシチューのような感じのもので、4つ切りの大きなジャガイモの上にゼラチン状のものが2枚とその上にマヨネーズのような色をしたタレがかけられている。

辛くはなく、味はやっぱりシチューに似ている。ゼラチン状のものは豚か何かの皮のようで、トロトロしていて、最初は珍しくて食えるが、後半はその感触がだんだんどぎつく感じるようになり、きびしくなる。

食べていると後ろにジュース屋があることに気づく。そちらを見ると、店の女の子が来て、何か飲むかと聞いてくる。何があるか聞くと、ナランハ(でかいみかん)とか聞いたことのある名前の中にMora(モーラ)という名前を言う。なんかすごそうな名前だなと思い、それを頼む。

すると、また何か聞いてくるが、何を聞かれているのかわからない。女の子はもう~っと言った感じで、何かを連呼する。その中で”バッソ”というのは聞き覚えがあったので、なんだっけと思いだし、コップであることを思い出す。

"Si, Vaso"と伝える。コップと何て言ってんだろうと首をかしげつつ、食事の続き。出てきたのは300mlは入りそうなコップに赤白い飲み物。Batido(シェイク)のようで、牛乳と混ぜられているよう。飲んでみるとなんか飲んだことあるような味。あとでわかったが、モーラはブラックベリーだった。

それからバッソと何かと言っていたのもわかった。どうも300mlほどのコップ入りと、花瓶のようなコップ(もはやコップではないが)入りの2種類があるようで、小さいコップは0.5ドルで、でかい方は1ドルとのことだった。周りを見ると、そのジョッキのような形をしているわけでもない花瓶のようなコップからストローで飲んでいる人もいるし、家族で分けて飲んでいる人もいた。見たところ1リットル近く入っている。なかなかやるなぁ。

腹も膨れたので、ぼつぼつ歩きながら帰る。平日とあって、昨日は閉まっていた店がことごとく開いている。居並ぶ店を見ていると、まさしくここはこの国の大都会で大商業地なのだなと実感する。面白い店と言えば、宿が面している広場の角にはペット屋のような店があって、そこではひよこが売られていた。将来の食用なのかどうかはわからない。

宿に戻り、終わっていない日記等の整理。

Fin

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