2008年4月14日月曜日

お休みサンホセ、グアダルーペとカルタゴをぶらり

2008.4.6(日)

・見事な休日
・グアダルーペ、トタン家地帯
・信仰のまち、カルタゴ
・大雨にちょびっとやられる
・サンホセで職務質問

小さな扇風機をバカにしていた。こんなもんじゃ屁の突っ張りにもならんですよと思っていたが、朝になったら壁に付いている320cm程度の扇風機の風を冷たく感じた。気温計を取り出すと部屋の温度は24度。昨日までの夜が30度もあったからなおさら涼しく感じる。

明日にはサンホセを出るから今日はくまなくまちを見て回るぞと気合いをいれ、まずは朝飯に宿の向かいの中央市場に行く。

もう8時をすぎていたのだが、市場の建物の入り口は鉄格子の扉が閉じたまま。ここの朝は遅いのかと思いながら、とりあえず歩道にある果物スタンド(基本的に果物だけ売っている)のおばちゃんに何時に開くか聞く。

すると今日は開かないと言われる。ガーン

すっかり曜日の感覚がなくなっていたが、今日は日曜日。明日にならないと開かないと言う。市場が開かないとなると、サンホセに来た意味もいる意味もない。

他の通りを歩いても人通りはけっこうあるのに、店は軒並み閉まっている。やれやれ。これではあまりサンホセの状況はわからないなと思い、とりあえずバスに乗ってどこかに行くことに予定を変更する。

パンやで朝飯代わりのパンを買う。クロワッサンのような生地に野菜などを炒めたものがちょろっとだけ入っている。でかい。普通のキーボードの3分の2くらいある。

サンホセにはパン屋が多い。基本的にはチェーン店のようで、制服を着た人たちがやっている店がほとんど。パンは日本でいうと菓子パン系が多い。本格的なフランスパンなどはあまりないよう。そして一つ一つがでかい。

道を歩いていたらグアダルーペ行きというバスがあったので乗る。バスは日本で走っている日本と同じようなタイプ。均一料金制で先払い。バスのフロントガラスの右下(運転手から見て)あたりに金額が書かれている。

このバスは175コロン(約30円)。終点まで行くことにする。
バスは中心街を抜け、スーパーなど店が続く幹線道路を走る。そのうち住宅街の狭い道に入り、上り坂を上っていく。

バスの窓からは家々の屋根がよく見える。トタンが多い。

30分ほど走ってバスは止まってしまう。終点らしい。まわりには家があるだけ。てっきりどっかの小さなまちにでも行くかと思っていたが、市街から少し山手にいった住宅街が終点だった。

とにかくバスを降りて歩いてみる。店が1軒だけあったので、朝食の足しにそこでチーズを買う。5cm角ほどのかけらで240コロン(約60円)。

周りは家ばかり。通り沿いの家は頑丈な鉄格子をしている家が多い。ちょっと歩くと右に下っていく道があった。そっちに曲がろうかと思ったら、曲がり口に開閉式の鉄格子の扉があり、入り口に銃を持った警備員がいた。その通りの道沿いには一軒家の住宅が見えるが、高級住宅といった感じではない。でも、このあたりでは金持ちなのだろうか。

その先に行くと右手にコーヒー畑が見えた。通り沿いには生け垣となっている木々が立っていて、中がよく見えない。それなので入り口らしいところにいったら、こっちは鉄ごうしではなく鉄板で造られただいぶさびている扉があり、中に入ることはできなかった。ちょっとのぞける20cm四方の穴があったので、そこから中を見たが、1haくらいの面積に整然とアラビカ種のコーヒーの木が植わっている。

通りの左手奥は谷間になっていて、その斜面にはバナナが植わっているのが見える。そっちに降りていこうかとも思ったが、旧勾配でどうも人の家に続いているような道しかなかったので、遠くから眺めるだけにした。

通りには20代くらいの若者が何人かずつでたむろしており、こちらを見ている。楽しそうにおしゃべりをしているふうでもなく、あまり良い雰囲気ではない。

右手前方には建物の壁にもたれてしゃがみこんでいる若い男が二人いて、こちらをしばらく見てから何か言ってくる。聞き返していると”シエン”という単語が聞こえる。彼は右手をクイクイとさせながら100コロンくれと言っているようだった。きっと睨むような目をしているので、ちょっっとよろしくないおにいちゃんたちかなと思うも、首を振り断る。

彼らの前を通り過ぎたら右手にはトタンを張り合わせて造った家が固まっている地帯が現れた。キングストンのダウンタウンで見た家々と似たような感じ。

あるいていると左手奥に果物屋さんを発見。そこでパイナップルを買って、さっさとここを出ることにする。ちょうどサンホセにいくバスが来たので、それに乗ってサンホセに戻る。帰りのバスはまんぱいでみんなサンホセに行くよう。

サンホセに戻り、シモンボリバールの像がある公園を回って、また適当にバスに乗る。今度はカルタゴという名に引かれてカルタゴ行きのバスに乗る。料金は325コロン(約70円)。さっきの倍近いから今度はけっこう遠くまで行くだろうと期待する。

バスはさっき通ったバスとは違う道を通る。小規模のコーヒー農園が車窓から見える。また、道端にはバナナやマンゴーなど果物を売っている露店もある。

こちらは40分ほど走ったところで、違うまちに着いた。碁盤状に道が整備され、古くにたてられたらしい教会も見える。行き交う車も多く、路上駐車している車がかなりある。イベントか何かで人が集まってきているまちのよう。

ぼくは同じバスに乗っていたおばちゃんの後をついていく。すると、歩いている通りの先には路上駐車で混雑している様子が見え、その左手には真っ白な大きな教会があった。車から降りた人たちはみなそれを目指して歩いている。あとからあとから車がひきもきらない。

これは、適当にのったわりにはあたりだなと思い、教会の方にいく。ソフトボール場がとれそうな教会前の広場では、数珠のような物を売っている人たちが20~30人いて、その中には親子でやっているのか、子どもの姿もある。

ぼくが建物の写真を撮っていると、物売りをしていたおじさんがぼくに気づき、ポーズを撮る。おじさんも写真におさまったが、建物全体を撮っていたのでかなり小さい。その写真を見せると、近くにいた同じ仕事をしている人、子どもが5~6人わっと集まってくる。

それでもう一枚と言うことで、その人・子等も入れて写真撮影。

教会内部ではミサが行われていた。すでに椅子は埋まっていて、入り口付近まで立ち客(というか信者)でいっぱい。

ぼくは中に入ることなく、まわりをふらふらする。教会の裏手にはキリスト教ショップがあり、キリストが血を流して張り付けにされているフィギア(と言っていいのか?)などが売られている。

他にもこの手の店が5軒近くまわりにあった。

ぼくは昼飯を食べに食堂に入る。サンホセと違ってここは安く600コロン(約150円)で牛肉のスープと豆ゴハンが食えた。

それからしばらくまちをふらつくと壊れた教会跡と広場あり、さらに市場も見つかった。市場はすでに店じまいの準備をしている。

歩いていると通りの奥(東の方)にスタジアムが見え、そっちの方から大勢の人がこちらに向かってあるいてくる。サッカーのアルゼンチン代表チームのユニフォームに似たユニフォームを着ている人が多いことから、どうもサッカー観戦の帰りのよう。

盛り上がった10人ほどの若者はRV系のトラックの荷台にみんなで乗り込み、太鼓をたたきながらチームのテーマソングか何かを歌いながら通りをすぎていく。それを見ていた小さい女の子は頭を指さし、指をくるくるまわす。

市場も閉じようとしているところだったので、サンホセに帰ることにする。夜はけっこう眠れたと思っていたが、バスの中でうとうと。

しばらく走ると雨がポツポツ窓をたたき始め、あっと言う間に土砂降りになった。バス停でバスを待っている人は、靴が濡れないようにするためか、設置されているベンチの上に立って雨宿りしている。

傘はそもそも持っていなかったのおで、いやいやまいったなと。空を見てもしばらくは降り続きそうな感じ。しかもバスが終点と言って止まったところが、サンホセのどこなのかがわからない。

幸いバス停を降りてすぐにバーがあったので、他の人たちと一緒にその店の入り口で雨宿り。日本の感覚で言えば、商売の邪魔だと言われそうだが、店の人も何も言わないし、みんなも特に店に断ることなく、雨をしのいでいる。

サンホセフライヤーを持っていたので、そこで通りの名前を見て位置を確認。確かに中心街に近いが宿までは歩いて20分ほどかかるような位置にいた。

20分近くその店で雨が止むのを待っていたが、一向に弱まらない。どうせ雨宿りするなら本屋で雨宿りしようとメインストリートまで移動することにする。

そこまでだったら10分もかからずに行けそう。雨をよけながら移動している地元の人の後について移動。さすが地元の人らしく、建物のわずかなひさしなどで雨を避けながら進む道を知っている。

ただ、靴はあっと言う間に滲みる。もう1本大きな通りをこえればというところまで来たとき、大きな銀行の入り口のところで20人くらいの人が雨宿りしていたので、ぼくもそこで一休みする。

入り口横にはATMがあり、男性と女性の警官がその前でしゃべっていた。

ぼくはサンホセフライヤーを取り出し、また位置の確認。フライヤーから目を離して、ふとあたりを見回したときにそこにいた警察と目が合う。すると警官二人はすたすたとこちらに歩いてきて、ぼくに質問してくる。ここに住んでいるのかとか、滞在の目的な何かとか、仕事は何かとか。そしてパスポートを見せろというので、見せると、トランシーバーを取り出し、相手に僕の名前とパスポート番号を伝えている。

おいおい、コスタリカまで来て職務質問かよ。しかも今、市内の地図をおおっぴらに見てたんだから、観光客ってことぐらいわかるだろ。と思いながら、しばし待つ。

トランシーバーでなにやらやりとりしたら、パスポートをそっけなく返してくれる。愛想笑いも何もない。

雨が小降りになったところで、本屋に避難。その頃にはもう雨はほとんど降っていなかったが、本屋で本だな見学。

学校で使っているらしい教科書や文学本、英語のコスタリカのガイドブック、コスタリカ版スペイン語の会話帳、それからマンガもある。セイント聖矢とキャプテン翼の品ぞろえが充実している。

社会の教科書をちらちらと見る。これまでも他の国で社会の教科書があると見ていたが、ここで気づいたのが、自国のことだけでなく、中米やカリブ海にある国々のことをかなりのページ数を割いて説明していること。細かく見たわけではないので断言はできないが、こういう点は日本よりも意識的であるように思う。それは、コスタリカが中米の中立国としてやっていくための必要最低限の知識として、近隣諸国のことを詳しく子どもたちに教えているのかもしれないし、そうではないかもしれない。この辺のことも調べたら面白そう。

本屋を出てから国立博物館に行ったが、すでに閉館前(16時半閉館)で見られず。

市場や屋台がないとなると、飯を食いに行く気にもならないので、宿に戻り、明日の宿の準備などをしてすごす。

08/04/13 キトよりアップ

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

確か、コスタリカは軍隊を持たない国でしたね。コスタリカの社会の教科書は面白そうですね。

ぶらぷらびと さんのコメント...

アンネのバラ友 さま

そのとおり、コスタリカは軍隊を持たない国です。そのポリシーをどういうふうに教育の中で伝えているか興味がありますね。ほんとにスペイン語が分かればな、と思うこのごろです。