2008年10月20日月曜日

[diary]ダカール:セネガルからバマコ:マリへ(3日目) バマコ到着

08/07/27(日)
[Bamako:Mali]

・バマコに1時着
・マットレスに寝る人々
・蚊帳を初投入
・使えない気のいいタクシー運転手

バスが止まったのを感じ、目を覚ます。バスはエンジンも止まる。乗客が降りていくので隣の人に聞くとバマコに着いたらしい。外は例のごとく真っ暗。

だいぶ寝込んでいたので朝の4時くらいかと思って時計で確認したら針は1時を指していた。なんでこうなるかなぁ~。出発に3時間も使わなければ日が変わる前に到着できるのに。聞いてはいたが、西アフリカは本当に疲れる。

高級ホテルならともかく安宿がこの時間に空いているわけがないので、ターミナルで待つことにする。ターミナルには照明もあり、そこそこ明るい。長いベンチがあったからそこで待つこともできる。

ベンチの近くでは地面にマットレスを敷いて寝ている人たちが20人ほど。シーツを頭から足先まですっぽりかぶって寝ている人もいれば、不用心に足などを出したまま寝ている人もいる。

ぼくがベンチで横になっていると、ターミナルの職員らしき若い男が声をかけてきて、マットレスが必要かと聞いてきたので一つ頼む。マットレスはターミナルで提供している模様。

1枚のマットレスをもらい、ベンチの横を寝床にする。蚊取り線香を炊き、蚊に刺されないために朝まで起きているつもりだったが、ベンチを挟んで向こう側のおじさんが、ベンチの支柱と自分の荷物を使って蚊帳を張り、その中で寝ていたので、ぼくもそれをまねすることにする。

日本から持ってきた蚊帳をリュックの奥から取り出す。この旅では初使用だ。おじさんと同じ要領でベンチの柱などを使って蚊帳を張る。そしてその中に寝る。しばらくは中に蚊がいないかチェックするため起きていたが、いないことがわかるといつの間にか寝てしまった。

人が足早に歩く音とバスのエンジンをかける音で目が覚める。あたりはまだ薄暗い。時計を見ると6時過ぎ。完全に目が覚めてしまったが、宿に行くにはまだ早いのでしばらくごろごろする。蚊帳のおかげで蚊の被害はない。

蚊帳を撤収し、マットレスを返却して宿に向かう。持っている地図を見ると地図外の位置にいるらしい。

タクシーをつかまえる。1台目、料金を聞くと3000CFA(約700円)。そんなするわけがないと値段を聞いた瞬間に歩き出す。

車が行き交う通りに出て、タクシーをつかまえる。今度のタクシーは1500CFA(約300円)と言うので
それで決定。気のよさそうなおじさん。ニジェール川にかかる橋を渡り、中心部に行く。

そしてタクシーが止まり、ここがインディペンデンス広場だという。確かにそれらしいモニュメントがあったので、その言葉を信じて車を降りる。釣りがないと言って結局1600CFAを払う。地図で位置を確認し、宿の方角に歩いていくと、地図上には乗っていない線路が出てくる。おかしい。

インディペンデンス広場以外にここに似た所を地図上で探すと1カ所それらしいところが見つかる。地図にある博物館がすぐ近くにあり、目的地ではないことが確定。まったくせっかく人がわかりやすいところと思って場所を指定したのに、そこすらも間違えるとは使えないタクシーだ。

幸いなことにここから宿まではそう遠くなかった。歩いて宿を目指す。ダカールのあのクソ運転手といい、今回のといいどうしてこうダメな奴に当たるかなぁ。

汗をかきかき宿に到着。一泊4000CFA(約1000円)のドミに泊まろうと思っていたのにフランス人旅行者の先客ですでにいっぱい。1泊だけ10000CFA(約2500円)の部屋に泊まることに。またもや予算オーバー。
やれやれ。

シャワーを浴びると頭から煉瓦色の水が流れ落ちてきた。セネガルからの車中で浴びた風に土がけっこう混じっていたよう。

それからまちに出る。日曜ということもあってか、わりと閑散としている。

近くにネット屋があったのでそこでネット。ダカールの宿のネットとは違ってここのはADSL並に早い。日本語も読めるし、一部は日本語での入力もできる。すばらしい。1時間500CFA(約120円)。

それから近くに路上市があったので見に行く。小さくてごついオクラや拳ほどの大きさしかないキャベツ、人参、黄色いトマトみたいなもの、マンゴー、緑色のみかん、リンゴ、バナナ、干し魚、落花生などいろいろある。セネガルよりも種類は豊富そう。リンゴはどっかからの輸入っぽい。

道ばたに屋台があったのでそこでぶっかけご飯を食べる。白飯に牛らしい肉がドカッと入っただけのカレー味に近いスープをかけただけ。具は肉しかない。その肉が拳ほどの大きさで、煮立っていたから熱い。細かくしようと肉にスプーンを突き立て、力を入れた瞬間、ポキッと明るい音がしてスプーンが折れた。スプーンはアルマイトのような素材でできていて、いかにも粗悪品という感じ。両手を使えば子どもでも簡単に折れるようなスプーンだった。

それを見ていた店の人が別のスプーンをくれる。さらに小さなボールに水を汲んで、これで手を洗うというような仕草をする。どうもスプーンでは肉の方が強くて細かくできないようなので、肉は手づかみで食べ、食べた後そのボールで指先を洗う。このご飯の料金は200CFA(約50円)。安い。

それからしばらく散策。さすがに首都だけあって、それなりに店がある。目立つのがスクーターなどバイクに乗った人が多いこと。男も女も乗っている。スクータータイプのバイクはどれも同じメーカーのものでKTMと車体にあった。韓国かどこかの企業か?

バイクのおかげで沿道の空気は悪い。歩いているとだんだんと喉が痛くなる。

歩いた範囲内ではダカールよりも落ち着いていてシヌワー(中国人)などと言ってくるのもあまりいない。子どもで物乞いしている子も少ない。しかし、歩いた範囲でも年寄りの男女や車いすに乗った人、足が動かない人などが物乞いをしているのを見る。全部で30人ほどか。

ほとんど寝てもいないので昼過ぎには宿に戻って休憩。昼寝及び読書。宿は日本人がオーナーのため、日本語の本が何冊か廊下の本棚にあった。その中から恩田陸の『ネバーランド』と村上春樹の『インサイドダーク(?忘れた)』、村上龍の『69』を選び、読む。なぜだか小説を読みたい気分になった。

夜、たいして腹は減ってなかったが、マラリアの予防薬を飲むために屋台に飯を食いにいく。暗くてよくわからなかったのだが、適当の頼んだものは豆の煮物のようだった。

夜は扇風機を回していたものの暑かった。バスターミナルの方がよほど寝心地はいい。マラリアさえなければ、外で寝るのもいいのだが。

Fin

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

意外と緑が多いとのことですが、サヘル地帯は夏が雨期(地中海沿岸は夏が乾期)なので、緑が一番多い季節だったんだと思います。
写真も拝見しました。bamacoの8枚目の米飯みたいなのはウガリ(とうもろこし)ですか?