2008年10月20日月曜日

[diary]5か国ビザの申請をしに

5か国ビザの申請をしに

08/07/28(月)晴れ
[Bamako:Mali]

・ニジェール大使館
・ブルキナファソ大使館を探して

昨晩、寝る前に徹底して蚊を退治し、ベッドに付いている蚊帳を広げて寝ていたので、蚊の被害はなし。よかった。

天井に扇風機が付いているものの設置場所が悪く、あまりうまい具合に風が届かなかった。そのためけっこう寝汗をかく。夜中に目が覚める。

7時過ぎに再度目覚める。カーテンの向こうはどうも晴れているよう。

起きてしばらく日記書き。かなりたまってしまった。ああ。

10時過ぎに今日のメインイベントである近隣国のビザの申請に行く。目標は、ニジェールやベニン、トーゴ、ブルキナファソ、コートジボアールで共通で使える5カ国共通のビザ。ネット等の情報から25000CFA(約6000円)で2ヶ月ほど使え、しかもバマコのブルキナ大使館で取得した人がいるとあったので、それを当てにしていた。これが取れればビザ代が大幅に節約できる(1カ国ずつ取ったらおそらく1万円はかるく越える)。なにより各地での取得手続きに時間がかかる。

街に出ると、さすがに月曜日ということで昨日と違って人手が多い。車の交通量も多いが、なによりバイクの数がなかなか多い。これまでぼくが行った街の中では、ベトナムのサイゴン(ホーチミン)に次いで多い。と言ってもホーチミンと比べればここの台数は5分の1程度もないかもしれない。ホーチミンはすさまじいからな。

ブルキナ大使館はちと遠そうだったので、まずダメ元で歩いて3分ほどのニジェールの領事館に行く。したらこれが閉まっていた。表にはしっかりと看板が出ているのだが、開いていない。

しょうがないのでブルキナ大使館を目指す。ロンプラの途中で切れている地図を頼りにそちらの方面に行けばわかるだろうと気軽に歩いていくが、見あたらない。道ばたの警官や軍人に聞いても知らない。

これはダメだと思い、ロンプラの地図に載っていたツーリストインフォメーションに行って聞くことにする。したら、これがまたわかりにくいところにあった。30分ほどかけて発見。

そこで聞いてみるが、みなフランス語ばかりなので、いまいち位置がわからない。そのうち職員のおじさんが、一人のおじさんを紹介してきて、この人と行った方がベターだと言われる。タクシーで行くか、おじさんのバイクで行くかと聞かれ、値段を聞き返すとタクシーは往復4000CFAくらいかかるだろう。バイクは往復2000CFA(約400円)位という。明らかに嘘。だいたい町外れのバス乗り場から中心部まで1500CFAだったのだから、そんなにかかるわけがない。

が、できれば今日中に申請したいという気持ちが強かったため、バイクを選ぶ。

正直、ここでバイクの後ろには乗りたくなかった。なんと言っても事故が多い。昨日バイク同士の接触事故を1件、今日もすでに自転車とバイクの接触事故を1件見ていた。みんなたいしたスピードではないので、血を流すような怪我にはなっていなかったが、それにしても信頼できない。

バイクで10分ほどでブルキナ大使館に到着。ぼくが歩いて探しに来ていた場所の近くだった。もうがっくり。

しかもブルキナ大使館に聞くと5カ国ビザは出していないという。ブルキナファソのビザは数日のトランジットビザが国境で取れるとあったので、改めてここで取ろうとは思っていなかった。なので、ただ2000CFAの無駄遣いに終わる。帰り道、歩いてブルキナ大使館に向かっているフランス人らしい女3人組を見て、がっくり。さらに午後、宿に戻って部屋を移ったドミトリーの
部屋にあった情報ノートにしっかりブルキナ大使館の位置が書かれていて、またがっくり。

適当なところでバイクを降り、宿に戻る前に薬局でマラリアの治療薬であるCoartemを購入。事前に調べていた商品名を見せるとすぐに出してくれる。箱の中に入っている説明書に英語版があることを確認して購入。24粒入りで4525CFA(約1300円)。これで1回の治療分のよう。

しばらくしてまたニジェール領事館に行くがやはり空いていない。

宿に戻ってきたところ、中庭にいた20代くらいの男が英語でアフリカンティーを飲まないかと聞いてくる。怪しい奴だと思いつつもどうなるかと思い、その話に乗る。

男と二人で宿を出て、近くの道を通り、2本ほど西に(?)ある道ばたにあった屋台に席をとる。値段を聞くと500CFA(約100円)というのでそれくらいならいいかとオッケーする。アフリカンティーとはなんぞやと思っていたら、モロッコでよく飲まれていたミントティーだった。

透明のビニール袋に入ったミントをぼくに見せてから、彼は1人用のやかんに湯を沸かす。どうやって淹れるのかのかと思って見ていたら、彼は小さなおちょこのようなウィスキー(あるいはウォッカでもいい)グラスに2本ほどのミントを押し込み、その上から大量の砂糖を入れる。50ml程度の小さなグラスの下半分はミントの緑色で、上半分は砂糖の白。

そしてそれを沸いたやかんの中に投入する。しばらくしてからからそのやかんをカウンターに持ってきて、さっきミントと砂糖を詰めていたグラスに30cmほど離れた高い位置から注ぎ込む。その作業を10回ほどくり返し、味見をする。

そして、またさらに砂糖を加える。砂糖が入っているビニール袋には1匹の蠅が一緒に入っており、じたばたしているが、まったく気にすることなく、袋から蠅を出すこともなく、砂糖を加える。

そうして納得した味になると、さっきから何度も注がれている小さなガラスコップに8分目ほどまで注いでぼくに渡す。

コップの中にはミントの葉は入っていない。わずかに底に切れ端のような砂のようなものがうっすらと沈殿している。色は緑茶を放置していたら茶色になったときの色に似ている。

当然、甘い。が、ミントのきつさといい具合にマッチしていると言えば、そうも言える。

甘ったるいミントティーを飲みながらぼくは路上に目をやる。さっきからぼくの後ろ1mほどのところでは1人の母親が落花生を煎っており、その周りで5人ほどの子どもがじゃれあっている。みな10歳以下。一番小さいのは2歳くらいだろう。

その母親の向こうでは直径1mほどあるたらいを使って洗濯をしている女性が3人ほど。みんな立ったまま腰を曲げて、ギザギザのついたプラスチック製の洗濯板を使ってゴシゴシとやっていた。たらいは全部で10ほど用意されており、一通り洗濯物を磨くとそれをすすぐたらいに移し、最後にもっときれいな水が入っているたらいですすぐ。だが、何枚もの洗濯物を一つのたらいですすぐから最後は水も灰色っぽくなっている。

ぼくがここに来てから彼女らはずっと洗濯をしており、ぼくがそこにいた20~30分ほどの間もずっと洗濯していた。

ここにぼくを連れてきた男はもう一人店にいた男とこの店を共同経営しているらしい。ぼくの他に客はいない。彼はお茶を勧めた後に、何か食べるかと聞いてくる。メニューを見るとどれも1000CFA(約200円)程度で、屋台で200CFA(約40円)で食べられることを知ったぼくにとってはとても高い。食べ物のすすめは断り、お茶だけ飲んで店を離れる。モロッコのクスクスの元まで見せてくれたから、おそらく彼はここで飯を食わせたかったのだろう。

洗濯を続けているおばさんたちを見ながら、宿に彼と二人で戻る。

ぼくは彼が宿のスタッフかと思っていたのだが、宿に戻ると宿のスタッフがドミトリーが空いたから移れる旨を伝えに来る。どうも旅行中はみなが同じ顔に見えてダメだ。悪い奴ではなかったが、やはりこの男は宿の人ではなかった。

10000CFA(約2000円)ほどもしたシングルから4000CFA(約1000円)のドミトリーに荷物を移す。中には3人分くらいの荷物があった。ベッドは1つ空いていたので、そこにスペースを取る。

その部屋にはここに泊まっていった日本人旅行者が書き残した各地の情報が載っているノートがあった。そのノート以外にもあれこれあったので、それをしばらく読む。

17時くらいになって近くのネット屋に行く。ここでニジェールビザが取れなかった場合、国境で入手できるのかを知りたかったのだが、曖昧な情報が1件出てきただけで確信できるものがなかった。

今日は朝からバナナを数本しか食っていない。急ぐ用事があったし、昨日の食事のせいかいまいち空腹感がなかった。しかし、夜にはマラリアの薬を飲まねばならないので、ネット屋の向かいにある路上の果物屋でバナナを1kg買う。450CFA(約100円)。セネガルと比べて数倍やすい。

宿に戻ってしばし情報ノートやガイドブックとにらめっこ。予定のニジェールルートを辞めた場合、どう回るか考える。それに、そろそろ西アフリカから飛ぶ飛行機を調べたりしないといけない。

結論はでず、とりあえずバナナを数本食って薬を飲む。それからたまっている日記書きに移る。

明日またニジェールビザ再挑戦だ。開いてくれればいいが・・・。

Fin

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