チケットを買いに
08/08/13(水)
[Accra:Ghana]
1米ドル=1.01セディ、1ユーロ=1.6セディ
・ATM
・チケット購入
4時頃、目が覚める。ロメの宿とは違ってきちんと回る扇風機のおかげで寝苦しくなく。外は部屋よりも涼しい。
昨日の何かが悪かったのか、腹の調子がおかしい。10日ぶりほど。
9時前に宿を出て、ガイドブックを参考にツーリストインフォメーションとATM、トラベルエージェントを探しに行く。
宿からすぐのKojo Thomson Roadを北に行き、Ring road Centralを右に曲がる。
Ring road Centralは片道2車線の幹線道路で、交通量が多い。通り沿いには銀行や飛行機会社、レストランなどが細々と並んでいる。最初に見つけた銀行でカードを試すが、だめ。また通り沿いに歩き、別の銀行を探す。
歩いていると左手にBusy Internetと書いたちょっとしたオフィスビルのようなところがあった。『ロンプラ』にもネット屋ということで紹介されていたところだったので、そこでアクラのATMについて調べてみようと入る。
入ると右手に100台ほどのパソコンが並んでいた。内装も日本のきれいなオフィスと同じ感じ。こんなきれいなネット屋はこの旅行では初めて。
画面は液晶。本体には触れられないようになっているからUSBは使えない。受付でカネを払って暗証番号をもらい、適当にパソコンを選んで使うような仕組みになっている。さすがというか、値段は普通の2倍ほどで30分で0.9セディ(約90円)、1時間が1.8セディ。(約180円)。
回線も早く日本語も読める。入力はダメ。ネットで調べたところぼくが持っているカードもアクラにあるATMで使えるとの情報をゲット。
30分で店を出て、また銀行を探す。途中、ツーリストインフォメーションのオフィスを発見。地図とはちょっと位置関係が違うように思ったのだが、まあいい。地図をもらえないかと思い、パソコンでゲーム(フリーセル)をしていた受付の女性に聞くと、有料だと言われる。とりあえず見せてもらう。折り畳み式の道路地図ほどの大きさで、アクラの地図は細かく道路名もしっかり書いてあって広い地域をカバーしていたので買おうかと思ったが、値段が7セディ(約700円)もするというのでやめる。なんでそんな高いんだ?
すぐに別の銀行が見つかる。これまでの国では基本的に使えるカードのマークがATM機に書かれてあったのだが、ここにはない。が、試しに使ってみるとちゃんとカネが出てきた。ただ、10セディ札のためかさむ。上限額が400セディでこれではチケットを買うには足りないので、銀行を変えてもう一度おろす。最初にカネを入手した銀行から100mほどで別の銀行が見つかる。こちらにはちゃんとマークが入っていた。
ATMの機械はどこも店舗の外壁(屋外)に設置されていて、誰が並んでいるか通りから丸見え。これがちょっといただけない。オープンなぶん誰からも見えやすくて安全とも言えるが、ただでさえ髪質と肌色が違うということで目立つのに、こんなおおっぴらなところでカネをおろしているのを悪いヤツに見られれば、つけ回される可能性も大いにある。あまり安全ではない。中南米ではショッピングセンター内のAtMは丸見えだったが、銀行のは屋内にあった。
今度の銀行のATMには数人が機械の前に並んでいたので、時間つぶしに隣にあったトラベルエージェントに行く。ここもきれいなオフィスでヨーロッパスタイル。
南アフリカのヨハネスブルグ行きの航空券について聞くと、パソコンで調べてくれ、663米ドルだと教えてくれた。これは昨日まわったエージェントを含めて最安(2ドルぶんだけど)。銀行も近いからここでチケットを買おうかと思い、いったんオフィスを出て、隣の銀行でカネをおろしてからまた来る。
20分ほど待って、ぼくの順番が来る。さっき対応してくれた人とは別の人。ブエノスアイレスでチケットを買ったときは、同じエージェントでも担当者によってチケットの値段が違ったので、今回も同じようにさっきより安いチケットが出てこないか期待するが見事にはずれる。チケット代は663米ドルと同じだったが、それに手数料か何かが加わって結局約690米ドル請求される。てっきりトータル金額が663米ドルと思ったので、キャンセル。昨日行ったエージェントの中にトータル675米ドルというのがあったからそっちの方が20米ドルも安い。
エージェントのオフィスを出て、駐車場を歩いていると日本人かと聞いてくる人がいた。ガーナ人らしい若い男で、彼の横には年輩の白人が一人、ガーナ人女性が一人いた。
日本人だと英語で答えると「コンニチハ」と言ってくる。それからまた英語で日本のどこから来たのかと聞かれたので、東京の近くと言うと、彼は自分は埼玉の飯能の会社で4年働いていたと言う。飯能は森がいっぱいでしょうというと、そうそうと言って、ぼくが知らない固有名詞を出して隣の二人に何か面白いことをしたらしいときの話を披露し、盛り上がる。
これからどこに行くのかというので、別のエージェントだと答え、悪いヤツではなさそうなので、どこか安いエージェントはないかと聞いてみる。するとエミレーツ航空とエジプト航空、ケニア航空がときに安かったりするので、そこをチェックしてはと言われる。エミレーツ航空は道路を挟んで向かいにあったので、早速行ってみると言い、分かれる。
エミレーツ航空のオフィスもまたきれいだった。入って番号札を取る。ゆったりと座れる椅子に腰をかけ、順番を待つ。待っていると”70番の方、3番デスクにどうぞ”といった具合の館内放送が英語で流れる。
20分ほど待った後、自分の番号が呼ばれ、窓口に行き、南アフリカ行きのチケットの値段を知りたいと言うと、当社には南アフリカ行きの飛行機はないから南アフリカ航空に行くように言われる。さっき聞いた航空会社はどれもネットでの検索ではひっかかってこなかった航空会社なので、これは堀出し物に巡り会えるかとちょっと期待したのだが、やはり当てにならなかった。
場所がわかる『ロンプラ』に載っているエージェントにもういくつか行ってみようと宿方面に戻る。
途中、食堂で昼飯。Banku with Okura soupというのを食べる。Bankuはここのローカルフードらしいので何かわからず頼んでみたのだが、見慣れたこねて団子上になったものが出てきた。食べてみると酸っぱい。ベナンやトーゴの屋台で食べたあの正体不明の酸っぱい主食がBANKUだった。
オクラスープはオクラでドロッとしたカレー味のスープで、これも今まで食べてきたものと変わらない。店内の人は手でつかんで食べていたが、ぼくは腹の具合もあるし、手を突っ込む気にもならなかったのでスプーンをもらい食べる。
ガーナに来て変わったのは、テーブルの上に食後の手荒い用の石鹸(固形や液体)が置かれていること。そんなもん使うならスプーンで食べた方が、手も汚れず余計な物を消費せずに済むのになぜ手で食べるかと不思議に思う。やはりそちらの方が食べやすいのだろうか?
食事後、またエージェントを探して歩く。適当に歩いていたのだが、エージェントはそこそこあって、途中4軒ほど見かける。うち2軒で聞いたらどちらも660米ドル代。うち1軒はトータルで663米ドルとのことだった。ここが今のところの最安値。
そこの人がそのチケットの航空会社は南アフリカ航空だと教えてくれたので、もしや南アフリカ航空に行けばエージェントがとる手数料ぶんの10~20ドルほど安く買えるかもしれないと思い、『ロンプラ』を見て南アフリカ航空のオフィスに向かう。地図によるとOSUという外国料理のレストランや高いホテルが集まっている地区にあるようだったので、そこに向かう。
歩くと1時間くらいかかりそうなところだったため、また腹の雲行きが怪しくなったため乗り合いタクシーに乗る。途中、どでかい政府関係の建物の近くやこアフリカで見た中では一番立派なサッカースタディアムの前を通っていくこと15分ほどで、OSU地区に到着。運賃0.5セディ(約50円)。安い!あとは歩いて探す。
『旅行人』にはこの地区は東京で言えば六本木なんて書かれてあったが、町並み自体はどこか町外れのような感じで統一観もないし、建物の高さも千差万別。高層ビルはない。意味のわからない漢字を彫った人が載っている入れ墨屋の看板やアクセサリー屋、ファーストフード店風のカフェなどがごたごたと並んでいる。
さて、目的の南アフリカ航空だが、これが見つからなかった。がっかり。エージェントがここにもいくつかあったので、ここで安ければここで買おうと3軒ほど回るとどこも760米ドル前後という。しかも同じ南アフリカ航空で。なんじゃこれはと思い、もしやこの1時間ほどで値上がりしたのかと不安になる。ブエノスアイレスでチケットを買ったときはチケットの値段を聞いてから4時間ほど後に、チケットを買いに行ったら燃料税がこの数時間の間に上がったと40米ドルほども最初に聞いていた値段から上がっていたことがあった。
ただ、それにしても100米ドルも上がるというのは考えにくく、金持ちが多そうな地区だから手数料をかなり取っていることも推測される。しかし、いくらかでも値段があがることはあり得るので、さっきの最安値だったエージェントに急いで戻ることにする。
乗り合いタクシーはルートが決まっているようなのだが、どの車にも行き先が書かれていないからどれに載っていいかわからない。さっき乗った乗り合いタクシーは運転手が「OSU、OSU、OSU」と大声で行き先を告げながら走ってきたのでわかったのだが、こうして待っているとそういう人はいない。
しょうがないので適当にタクシーを止める。2人客が乗っていたのだが、しばらくして2人とも降りる。運賃を聞くと40という。1セディ=100ペソ(名前未確認)だったかだったので、てっきりさっきと同じように0.4セディかと思う。
運転手は地図を見せても現在地と目的地の位置関係がわからないようで、途中、違う方向に行こうとするので、右だ左だとぼくが指示する。
無事、目的地に着き、1セディ札を出すと4セディだと言い出す。あんた40と言っただろうがと文句言うが、40000(forty thousand=4セディ)だと言う。そして、だから客を2人降ろし、その後誰も乗せなかったと言う。そんなこと頼んでもないし、だいたい外国人相手にデノミ前の単位を使うなボケとつっぱねようかと思うが、400円のために言い合いしている間に航空運賃が上がるのも嫌だったためさっさと4セディ払う。まったく!
エージェントのオフィスに入り、さっき対応してくれた女性にチケットを買う旨伝える。すると彼女は、ゲームでもしていたのだろうパソコンのマウスから手を離し、準備を領収書などの手続きを始める。オフィスのテレビではアメリカのドラマ「ホワイトハウス」が流れていた。
ぼくはATMでおろした札を数える。すべて10セディ札で800枚あるから数えるのも一苦労。100セディ札があるんだからATMに入れとけよな。
そんで彼女にカネを渡すと、彼女はバッグを用意して、戻ってくるから待っていてと行って、オフィスを出ていった。
喉が乾いていたので、オフィスに備え付けられていた冷水機(20リットルほどのでかく分厚いペットボトルがひっくり返って付けられているタイプ。外国ではよく見る)でコップ2杯の水を飲む。
オフィスには2人の女性スタッフがそれぞれの机に座り、パソコンの画面を眺めている。客は一人も入ってこない。きっと毎日こうなのだろう。これで給料がもらえるなら、なんともラクな仕事だ。
40分ほどして彼女が戻ってきた。そして買ってきたらしいチケットをぼくに見せ、名前と日付を確認する。チケットを見るとチケット代そのものは片道225米ドル(セディで払ったが、すべて米ドル表記)で往復450米ドルしかしない。なのに各種税金で200米ドル以上も上がり、結局663米ドルになっている。
とりあえずは、アクラでの一大事が終わり、宿に戻る。
宿でパイナップルを1個頬張り、それから今後のスケジュールについて考える。するとまたセディが足りなくなりそうだったため近くの銀行に行くことにする。バークレイという銀行で試したが、やはりこの近辺のATMではおろせず。
銀行の向かいの中学校のグランドでは、若い男たちがサッカーの試合をしており、それを見にやはり男たちがグランドの周りに集まっている。グランドはぼこぼこ、サッカーボールも皮ではなくゴムのように見えた。ゴールも木材で四角くかたどってあるだけ。端から端までは100mもないので試合展開が早い。一本蹴りあげればゴール前になる。南米ではこうしたサッカーの風景は見なかったが、アフリカではあちこちで見る。観客も熱心に見ている。
サッカーをちらりと見て、ほかに銀行がないか探すが見あたらず。結局、この日はあきらめることにする。
宿に戻る途中、ガソリンスタンドに併設されている店でガーナ産のチョコレートを買う。普通の80g程度のサイズのものと30g程度のサイズのものとがあり、赤いパッケージと青のパッケージの2種類があった。パッケージにはちゃんとmade in Ghanaとある。
ガーナのチョコレートはおいしくないと『旅行人』にあったので、用心して小さい方のを2種類買う。早速食べてみると、両方とも日本の普通のチョコレートとは違う味(でも、他国ではたまにある味)で、青のパッケージの方がまずい。もう1度食べたいとは思えない味。赤はまだ食べられるが、なんか余計なモノが混ざっている感じがして、甘さが口に合わない。
宿に戻ると、OSU地区に行ったときに飲んだビニール袋入りのカカオ飲料のせいか腹の調子がおかしくなる。あのとき飲んだカカオ飲料(つまりはココア)は、明らかに水がおかしいだろ!というような味だった。
よって、この日は晩飯を食えず。その後は宿で過ごす。
Fin
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