2008年7月29日火曜日

移民博物館、日系資料館、図書館

08/06/19(木)

今朝も7時すぎに起きてリビングでニッケイ新聞とサンパウロ新聞を読む。昨日の慰霊祭やサントス港であった式典についての記事が大きい。

10時すぎに宿を出てこの間道を間違えて行けなかったブラジルの移民博物館に行く。

地下鉄を乗り継ぎ、最寄りの駅に行き、この間とは反対方向に行く。

線路にまたがる陸橋の階段を上る。この階段が汚く小便くさい。

反対側に降りると道に線路があった。もう使われていない道に埋もれつつある線路。右手には目的の博物館があった。

入り口で入場券を買って、回転バーを押して入る。正面にはレンガ色の建物があった。

それが博物館の本館だった。促されて二階あがる。上がってすぐの踊り場には、幼稚園の演劇にでも出てきそうな布地で作られた人形が数十体あった。思わずビクっとする。どうもこれらの人形はブラジルに移民としてやってきた各国の人を表しているらしい。

廊下の椅子に座っていた女性が、右の部屋から見るよう促す。そこにはブラジル移民に関する総論的な展示がされていた。

奥に進むと特別展をやっていた。テーマは日本人移民100周年。当時のパスポートや持参品、乗船名簿などが展示されている。これ以外も含め展示の説明はすべてポルトガル語だったため、内容はよくわからず。ぼくとしては日本人移民については別に立派な資料館があるため、それ以外の移民について知りたかったのだが、来た時期が悪かった。

一階にも展示あり。移民してきたばかりの人たちを各国別に撮った集団写真があり、それぞれがそれぞれの地域で一般的だった服を着ているのを見て、この100年で本当に世界は大きく変わったんだなと大袈裟にも思ってしまう。今やどこに行ったって、たいがいみな同じような服を着ている。

そうでない人たちの服は民族服や民族衣装、伝統的な“衣装”と呼ばれ、ただ“服”と言ったときに想像する範囲外のものとして扱われる(ように思える)。日本語では洋服と和服という言葉があるが、他の国々の言葉ではどのような表現がされているのか、気になるところ。

などとくだらないことを思いながら、展示を見ていくと、壁にタッチパネルが埋め込まれたコーナーに出る。それはこれまで移民として渡ってきた人たちの名前とブラジルに来た年、そのときの船の名前など検索できるコンピューターだった。

使い方がいまいちわからないので、隣で検索していた日系らしいおじいさんに日本語で聞いてみるが、日本語が通じず、自力で適当にいじってみる。

名簿的なことの他に、各国別に数人の人へのインタビューを見ることができるようになっていた。言葉がわかればなかなか面白そうなのに、残念ながらひとつもわからん。

1時間ほどいて出る。まだ見ていなかった日系人の資料館を見るため歩いてリベルダージに戻る。

1時間ほど歩いて宿近くの資料館に到着。同じ建物の中には集会所や図書館などもあり。

先に図書館に行く。日本の小さなまちの図書室並の図書館で、専門分野別の棚が所狭しと並んでいる。ほんの冊数自体はなかなか充実しているようだったが、本自体はけっこう古いものが多い。

図書館内をみまわしてみると、週刊少年マガジンとジャンプを発見。1年分くらいがずらっと並んでいる。なんとすばらしいと思いながら近寄ってみると、それぞれ2007年の1年分でさすがに2008年のものはなかった。読書用の机ではマガジンを10冊ほど重ねて読みふけっているおじさんがいた。

古くなった本やあまり読まれない本は、入り口近くの本棚に並べられ、格安で販売されている。眺めてみたが、買いたいと思うまでの本はなし。

その後、同じビルの7階だかにある資料館を見学。入場料は意外と高かった。資料館を維持するために日本からの旅行者は一律同じ料金を払ってくれるよう、お願い文が書かれてある。展示は2つのフロア(階)にまたがって展示されている。

展示物は日系人がブラジルに定着させたさまざまな農産物(30種類近くあった)についてや移民当時の暮らしの様子を再現したものなどかなり充実している。さっき行ったブラジル全体の移民博物館の特別展示よりもはるかに詳しい。ま、当たり前だけど。目を引いたのが動物の剥製。アマゾン地帯に入植した人たちは、入植当時、森に住む生き物たちとときに対決しないといけなかったらしい。

ここのフリーペーパー『ピンドラーマ』を読んだときに、日本語-ポーランド語の辞典を作った大武なにがしという人のことを書いた冊子がここで配布されているとあったので、それについてスタッフの人に聞くと、有料だった。が、記念に購入。

あとは宿で本を読んだりなんたり。

Fin

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

移民博物館、行ったんですね!分かりにくい場所にありますよね。私はタクシーで行きましたが、タクシーの運転手は知らなかったですよ。「地球の歩き方」の場所の記述は間違ってるし・・・・
各国移民の人形は面白いですよね。「日本」が何か変な顔してましたが。。。私は気に入っちゃって、2時間くらい居た気がします。
それにしても健脚ですね。そこからリベルダージまで歩いたんですか。

ぶらぷらびと さんのコメント...

あの人形は、ちょっとぎょっとしましたが、よく見ると味がありますね。リベルダージまではけっこう近かったですよ。1時間もかからなかった気がします。