2008年2月20日水曜日

カンクン到着とその 第1印象

2008.2.18(月) カンクン1日目

けつが痛くなる度に目が覚めた。幸いなことに、通路を挟んだ反対側の椅子が空いたからそっちに移り、2席分座っていたが、夜中隣に乗ってきた。でも、最初のおじさんよりかはまし。車内ではだれかいびきが聞こえる。

夜が明けてきた頃、目が覚める。
すっかり低地に下りてきたようで、景色が平べったい。

中央分離帯には実をつけた椰子の木が立ち並んでいる。ときおり、観光用かと思える椰子の葉で屋根を葺いた建物が見える。建物の中を見ると、レストランだったり、表にホテルの名前が書いてあったりする。

いよいよリゾート地に入るんだな、と思ってたら、車内に案内が流れ、Tulumというバスターミナルに着くという。ガイドブックを見ると、カンクンとは違って静かにのんびりしたい人に最近人気が出ている地域で、ここの海も絶品らしい。

それから3時間。道ばたの標識にCancunの文字が見え始め、10時半にはカンクンのバスターミナルに着く。ここもメキシコシティ並みに大きいのかと思っていたが、たいしたことはなく10台ほどしか一緒には入れないくらいのターミナルだった。

バスから降りると、これまでになかったムンとした熱気に包み込まれる。暑い!

ありがたいことに、ここのターミナルは町中にあり、宿までは歩いて数分で行ける。グアダラハラで一緒の宿だった人に教えてもらった安宿に向かう。
地図を見ながらうろちょろしていたら、突然、白人の男性が英語はできますかと話しかけてくる。何かと思ったら、ここを探しているんじゃないですか、とユースホステルのビラを見せてくる。

いやいや、行きたいところがあると、その宿の名前を言うと、「Oh,Japanese hostel」と言われ、これから向かおうとしている宿が日本人宿ということをはじめて知る。

バス停から10分足らず歩いたところで、宿発見。たしかに入り口に日の丸とカタカナでホステルと書いている。

予約なしでも空きがあり、無事チェックイン完了。
いつもなら早々に出ていくのだが、あまりに暑いので、睡眠不足もあってか体がだるい。

キューバの宿を予約したサイトからの返事がまだだったので、それを確認がてらネットをする。

その他、本棚にあった情報ノートなどを見る。

1時間ほどしてようやく出られそうになったので、外に出る。とりあえず海の方に行こうとバスに乗り、ホテルゾーンと呼ばれている地域に向かう。

次々と大型のホテルが現れ、その隙間から海が見える。

海の色はほんとにエメラルドグリーン(?)。今まで見た海の色とは違う。

それに比べてケバいのが、その街並み。ヒルトンなどの有名どころがぼかぼか巨大なホテルを建て、ゴルフ場もあるわ、ブランド品のショッピングセンターはあるわ。そんなもん自分の国で買えや、と言いたくなるような店ぞろい。

しかもバスで走っていて、建物が邪魔で海が見えない!

20分ほどしたら一般に解放しているらしいビーチが見えたので、そこで降りる。

いやいや海の色といい、波の具合といい、たしかにいいところですなあ。(リンク欄のfotosの写真参照)

浜辺をずっと歩いて戻ろうかと来た方向に歩いていくと、浜辺から海にかけてロープが張っているではないか。向こうにはヒルトンホテルの客らしき人々が、パラソルの下でのんびりしていらっしゃる。見張り役みたいな人もちゃんといて、こっちを見てるので、素直に引き返し、バスに乗って帰る。

あまりに暑く、のどが渇いたので、ショッピングモールで下車し、水を買う。

店を見て回るとドル表示が基本のよう。聞こえてくる言葉も英語ばかり。

手元の温度計を見ると気温は36度で、湿度が60%。これまでのまちは湿度が40%程度だったし、気温もせぜい28度くらいだったから過ごしやすかったのに、さすがにこれでは長袖ではきつい。

日差しも強い。真っ白な浜辺では目を開けるのにすら苦労するくらい。

水を飲んで、体を冷やす。

宿がある中心街に戻り、飯でも食おうかと思ったら、なんということか屋台がない。首都のメキシコシティでもあれだけ狭い歩道に所狭しと並んでいた屋台が、ここでは10人が横に並んで歩けるくらいの歩道にもない。

ちょっと歩いてもあるのは果物屋さんの屋台が2軒ほどでタコスなどまったくない!

これはどういうことだ? 観光客受けするようにアメリカの路上のようになるように、もともとはあった屋台を排除したのか。それとも、ここの人たちには屋台を使う習慣がなかったのか。それとも、別の地区には屋台がたくさんあるのか。これまで行ったまちはいずれも植民地時代に都市計画がなされ、ひとが まちを歩けるような設計がなされていたが、ここはそういうこともなく、車が優先。そもそも人があるいていないからそのようなことが起きているのか。

それから、ここでは屋台もさることながら、サンクリストバルにはうじゃうじゃいた犬もいない。

体がなんだか火照った感じになってきたので、適当な店で飯を食い、メルカドによる。

メルカド(市場)は、野菜などは売っておらず、完全に観光客向けの土産品ばかりと何軒かの食堂があるだけだった。よせばいいのに、ここでまた食事。

これで宿に帰る。

結局、カンクン1日目は、海以外はがっかりするばかりで、大変つまらないまちだなというのが、第1印象だったのでした。

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