2008年2月6日水曜日

わかりにくいLAXー宿までの移動の巻(2008.1.30 その3)

LAXというのが、ロサンゼルスの空港の略称だとは、今回初めて知った。
『地球の歩き方』のロサンゼルス編を事前に軽く見ていたが、まぁ、アメリカだから行けば、成田のように案内係の人がいて、どこに行くにはどの交通機関を使えばいいと、必要な情報も控えずに教えてくれるだろうと高をくくっていた。

これが結局高くつくことになる。

荷物を背負って、案内所のようなものがないかと探すがまったくみあたらない。
空港を出ると、すぐそこはシャトルバス(というかシャトルカー)の乗り場になっていて、黄色や緑のワゴン車がどんどん客を乗せて走り去っていく。歩き方を読んだときには、安く済ます方法としては、バスや地下鉄があるとあったが、公共のバス乗り場は見あたらないし、その辺にいた警官に最寄りの地下鉄駅までの行き方を聞いても知らないと言う。

荷物が重いし、眠いしで、いきなり妥協し、そのシャトルカーに乗る。車によってどっち方面かは決まっていて、フロントガラスの上にその方面が書かれている。たとえばダウンタウンだったり、ハリウッドだったり。

ぼくが泊まるのはなんと言ってもハリウッドなので、その方面の車に乗る。
ホテルの名前や住所を言えばその前まで行ってくれるので、乗ってしまえば楽だ。ただ料金がハリウッドまでだと25ドル、ダウンタウンまでだと15ドルかかる。これがバスや地下鉄を使えば5ドルもかからず行けるから、ちょっとした出費ではある。

予想外だったのは、この出費だけではなく、運転手の反応だった。ホテルの名前を聞かれたので、泊まる予定だったHollywood hostelと答えると、また聞いてくるからもう一度答える。んで、またなんかぶつぶう言ってしばらくして、また聞いてくるので、ぼくは自分の名前を聞かれているのかと思い、名前を答えると首を横に振る始末。

このオヤジ! と思いながら、そういえば宿の地図をプリントアウトしてきていたことを思い出し、それを、これを見やがれ、という勢いでかるく手渡す。

するとしばらくオヤジは地図を縦にしたり横にしたりしながら見ている。おいおい!
ようやくわかったようで、その紙が戻ってきた。

同じ車にはビジネスマンの40代と見える男性が一人と、キャリアウーマンっぽい女性二人組のみ。ぼくの後ろに座ったビジネスマンは車に乗ってからずっと携帯電話で話していて何度も何度も「I'm sorry. That my mistake. I apologize」と電話の向こうの人に言い続けている。

隣に座ったキャリアウーマンにも電話がかかってきたが、その着信音が電子音の音楽なので、なんだか懐かしい気分になる。

この日、ロサンゼルスは澄み切った青空で気温も友達にもらった気温計によると20度程度。湿度も感じることなく非常に気持ちのいい天気だった。

そんな天気につられて、ぼくはいつの間にか寝てしまい、運転手に「Sir」(と言われたように思う)と言われて目が覚めた。そこはもう宿のちょっと手前で、ぼくは25ドルを払い、宿に向かった。

ハリウッドというからどんなうるさいところかと思っていたが、人通りも少なく、立ち並んでいる店も目を見張るようなものはさらっと見渡した限りはなかった。あまり危なそうでもないし、こんなもんなのか、というのが、最初の印象だった。

宿の入り口にはカタカナで「ユースホステル」と書かれた看板がかかっていて、ドアを開けると斜め30度程度のきつい階段があり、20段ほど上ると受付のある2階になる。階段のすぐ左が受け付けの部屋で20代くらいに見える北欧系の顔立ちの男の人がいた。「I have resevaton」と伝えると名前を聞かれ、パスポートの提示を求められ、前金で2泊分36ドルを払い、部屋の鍵とシーツを渡され、部屋を案内された。これがぼくにとっては2度目の1月30日の12時半ごろだった。

部屋は6人部屋。2段ベッドが9畳ほどの広さの中に3つ並べられており、すでに4人ぶんは使われていた。誰もいないうちにと、眠いのを我慢しながら貴重品の整理をする。終わったところで寝ようかと思っていたが、まだ時間は昼の13時。青空を見ていると、寝たらもったいないお化けが出ると思い、出かけるとにした。

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