2008年2月8日金曜日

アメリカからメキシコへー陸路での国境越えー

(2008.2.1)
7時過ぎに起きて、8時前にチェックアウトする。

道路を挟んで宿の反対側にある地下鉄のHollywood Highland駅から電車に乗る。チケットを買おうと日本と同じ感覚で小銭を次々と入れたら、なぜか反応せず銭っこを飲み込んだままキャンセルのボタンを押しても出てこない。1ドルちょっとがパー。再度、1枚ずつコインを入れ、切符をゲット。

朝の通勤電車は椅子こそすべて埋まっているものの、それほど混んではいない。ぼくの左隣の席では、メキシコ系の人がスペイン語でしゃべりあい、ぼくの右手前に立っている人は、中国語の本を読んでいる。そして、その後ろにいる日本人らしき若い女性はうとうと寝かけている。

目的地は終点Union Station駅。 約30分で目的の駅に到着(8:25)。

ここで、Amtrakという日本でいえばJRみたいな電車に乗り換え。チケットカウンターに行き、この電車で行けるメキシコ国境に一番近いまち、サンディエゴまでのチケットを頼む。そしたら、窓口のおじさんはクレジットカードなど何かIDを見せろと言う。電車の切符を買うのにIDなんて、ここまでアメリカはひどいのかと驚く。それでパスポートを渡すと、おじさんはぼくの名前の欄を見ながらパソコンに入力し、チケットを発券した。チケットにはちゃんとぼくの名前が入っている。値段は29ドル。

電車の時間は調べておらず、これくらいの時間に行けば、国境を昼過ぎには超えられるだろうと思っていたが、サンディエゴに行く電車は1時間に一本しかなく、しかも、ついさっき8時半に出たばかりだった。次の電車は9時40分発で12:25サンディエゴ到着予定。 そのため1時間ほど駅構内で時間をつぶすことに。

まだ朝食も食べていなかったので、構内の待合室にあったベーグル屋で、ベーグルのサンドを注文する。野菜ジュース(缶)とベーグルのサンドを頼んだら7.5ドルと言われ、5ドルお札で払い、残りはコインでと手元のコインを1枚1枚どれがいくらなのか確認していたら、5ドル札だけ店員は取り、後ろに並んでいた客に注文を聞いた。ラッキーと言っていいのか、とろとろしているのをあきれられた(のでしょう)ことを恥ずべきなのか。そんなことを思いながらベーグルができるのを待つ。ここでは注文を受けてからベーグルを焼いて、切って、中にサンドするものを詰め込むので、けっこう時間がかかる。10分近く待った頃に、でかいベーグルサンドが登場(写真参照)。これだけで腹がいっぱいになる。


そんなことをしているとあっという間に電車の発車時刻になった。
チケットカウンターのおじさんは、出発近くになったらGATE "E"に行けと言っていたのだが、ホームの案内版は番号になっており、どこに行けばいいかわからない。それで構内をふらふらしていたら、人の列ができているところがあり、列の先頭の方を見るとGATE "E"とある。でも、そこにはゲートと聞いて想像する扉などは何もなく、ただ建物の柱の間に看板を置いているだけだ。しかも、客をそこに並ばせるのだが、時間が来たら、電車が入線するホームの番号を知らせるだけで、並んだ順に乗車するとかチケットを確認するとかはしない。はっきり言って、わけがわからない。ホームには、その柱の間を通らなくても入れるし、ホームの番号は電光掲示板にも出ている。何がやりたいんだか、理由を知っている人には教えてもらいたいものだ。

さて、電車に乗り込む。電車は2階建て。てっきり指定席方式になっているかと思って、乗務員に聞いたらどこに座ってもいいと言われる。 座り心地はなかなかいい。やっぱりアメリカ人の体型に合わせてつくっているから、日本の電車と比べれば座席の空間に余裕がある。また、2階の座席に座れば視線は3mほどの高さになるので、遠くまでよく見渡せる。



電車は予定よりやや遅れて9:45にロサンゼルスを出発。同じ車両には乗客は半分ほど。途中、ほとんど埋まるくらい乗ってきたが、サンディエゴに着く頃には、最初と同じくらいになった。 電車の中では寝たり、外を眺めたり。10時過ぎにはOCEANSIDEという駅に止まる。名前の通りこの駅の前後の区間は、太平洋沿いを走るので、窓からはきれいな波とサーフィンをしている人たちの姿が見える。あいにく空が曇っていたので、絶景というわけではなかったが、晴れた日にこの区間を通るとなかなか気持ちがよさそうなところだった。

時刻表より30分遅れて13:00 に終点のサンディエゴはサンタフェ駅に到着。駅で入手した時刻表にはサンタフェなんて乗っていないから不安になるが、やはりここでいいようだった。

電車から降りると、すぐとなりのホームに国境の町San Yshidroへ行く路面電車が入ってくる。ガイドブックにブルーラインに乗れとあったので、ちょうど来た電車に乗った。料金は2.25ドル。しかし、電車に乗ってから、電車の車体が赤であることが気になり、もしや別のラインに乗ってしまったかと思い、4駅ほどで降りる。降りて確認すると、やっぱり乗っていた電車で良かったよう。10分ほど待って、次に来たやつに乗る。



ここまで来るといわゆる白人の人よりもメキシコ系やアフリカ系の人を見る方が多い。言葉もスペイン語が車内のあちこちから聞こえてくる。もっともそういう人たちの方が公共交通機関をよく使うということなんだろうけど。

路面電車に乗ること約1時間半。14:30に終点のSan Yshidroに到着。

遠くにはメキシコの国旗が風になびいているのが見える。 電車は降りたものの、どこからメキシコに入るかが分からない。進行方向右側にコンクリートの駐輪場みたいなのがあって、そこの周りをうろうろして、警備員に聞くとこの駐輪場みたいな建物がメキシコへ続く道だという。



日本でいえば立体駐車場に近い建物で螺旋状のスロープを上っていくと、陸橋に出た。眼下は、片道6車線くらいの道路。大量の車が国境を行き来している。 その道路の上に架かっている陸橋を渡り、またらせん状のスロープを降りると国境が目の前に現れた。



回転式の扉を押して入るとそこはメキシコとアメリカの間。もう一つの回転扉を出れば、そこがメキシコだ。



通常の(?)国境ならみんなが出入国の手続きをするのだが、ここでは40時間内(だったような)であれば行き来に手続きは必要ない。でも、ぼくのような旅行者は通常の入国の手続きをしないとあとからやっかいなことになる。 国境を通る人のほとんどはそういう人だからみんなさっさとメキシコ側に行ってしまう。だから、手続きする場所がいまいち分からなくて、ぼくは制服を着た人に、自分は旅行者なんだけどと伝える。そしたら、あっちに行けというので、扉を入ってすぐ左に並んでいる事務所の1番手前のところに入った。

そこで、入国カードを記入するよう言われる。記入したら別の窓口でツーリストカード代を払って来いと言われる。それがどこかがまたわからず2つほど 窓口を間違えた末にたどり着く。窓口の人に入国カードを見せるとすぐに´トゥウェンティトゥー、フィフティーン"と言う。は? 2215ドル? なんて思って聞き返すと22ドル15セントのことだった。ドルでその代金を支払うと、その窓口の人は"さよなら"とにこにこしながら日本語で言う。

それを持ってまた最初に行った事務所に戻り、支払いのスタンプの紙を見せると、入国を証明するカードをくれ、それでようやく手続きが終わった。荷物のチェックは金属反応を調べるような機械にみリュックをぽんと載せておしまい。

メキシコ側の扉を出ると、そこはティファナ(Tijuana)というまち。

背丈も顔も多少似てるので、居慣れた空間に感じなんだかほっとする.ロサンゼルスでは見なかった屋台が道路のわきに並んでいる。

メキシコ側に入り、バスターミナルに向かう。歩いているとひとりのおじさんが英語と日本語まじりで話しかけてきた。まずは街の中心部に行く行き方を教えてくれ、その説明が終わったあと、サングラスがあるから見ていけと自分の店に誘う。ぼくは行かないと手を振りながらまた歩き出す。

メキシコ側に入ってすぐのところは広場のようになっていて、その敷地内にいろんな店がある。地べたでも商売をしているが、そういう人はほとんどがというか、ぼくが見た人はすべて先住民系。顔がアジア人と似ているというだけで、ぼくは勝手に親近感を抱いてしまうのだが、そのぶんなんだかつらくなる。

なかにはまだ5歳にもなっていないであろう子どもに指示をして、通る大人の前に立たせ、お菓子を売らせている人も入る。ぼくは試しにチョコレートを1つ買おうとしたが、子どもは値段を知らず、脇から母親が"1ドル"と言ってくる。1ドルを払うと、それとは別にプラスチックのコップをこっちに差し出し、スペイン語でなにやら言う。その様子からお金を乞うていることはすぐにわかる。もう使わないこともあってポケットに入っていたアメリカのコインを渡す。

ちなみにここの両替屋のレートでは1ドルが10.645ペソ。10ペソあると、タコスなど大人1人ぶんの食事ができる(屋台など安いところなら)。野菜などの食材であれば10 ペソあれば、5食分ほどはまかなえそうな金額だ(何を買うかによるが)。

そんなことをしながら中心部に向かっていたが、念のため近くにいた警官に行きたいバスターミナルの場所を確認するとすでに行き過ぎていたことが判明。引き返す。

ようやっとバスターミナルにたどりつき 、TNS社のバスのチケットを購入。値段は86.44ドル。バス会社の人は、自分で両替してきた方が少しは安くなるといわれたが、たいした金額にならないし面倒なのでドルで払う。

目的地のグアダラハラに行くバスは17:30発。バスで2泊して3日目の朝5時くらいに着くという。

出発まで3時間ほどあったのであたりをふらふら。露店で売っているものはタコスやチュロス、ゆでたトウモロコシ、すいかやマンゴーなど各種フルーツの盛り合わせなどの食べ物からがい骨の置物やアクセサリー、キリスト教にまつわる絵や装飾品、プロレスラーの写真やフィギュアなどいろいろ。 一角のある店の中をのぞくとおじさんたちが同じ方向をじっと見ているので、何をしているのだろうと入ってみると、おじさんたちの視線の先にあったのは競馬を中継しているテレビ。馬券らしきものが床に散乱している。この店の中にはパソコンが数台あって、それでスロットをなどをしている人も入る。はは、おもしろい。

朝のベーグル以外に物を口にしていないので、あれこれ食べたかったが、これからバスの長旅なので我慢する。バスにトイレは着いているものの、体がおかしくなったらつらい。水(1.5lのペットボトル2ペソ?)って持ち込むことにする。

そんなこんなでようやく夕方になり、バスが登場。フロントガラスにひびが入っている。乗車率は70% ほどで当然のことながら白人系の人はいない。また、外国人旅行者もぼくだけのよう。隣の席はあいていたので、二人分の席を使えたのはラッキーだった。

バスは予定通りたいして遅れることなく出発した。

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