2008.2.10(日)午後
テオティワカンの遺跡を昼前に後にする。そのままバスで帰るのもつまらないので、適当に歩く。左に高速道路、右手奥にはサッカーをしているグランドが見える。最初道路沿いを歩いてたが、安全を考え、一段したにある草地を歩く。しばらくするとでかいトラクターの手入れをしているおじさんがいた。Hola!(オラ)=こんちわと声をかけられたので、Hola!と返す。
街にはいり、うまそうなものがあったので、買おうかと思うが、ペソがないことに気づく。テオティワカンがただのつもりでいたので、飯代と往復のバス代ちょうどしかペソは持ってなかった。その飯代が消えたので、帰りのバス代しかペソは残っていない。日曜と言うともあり、また田舎ということもあり、両替屋は開いていない。ATMはあるが、飯代を引 き出すにはレートと手数料を考えるともったいない。
財布にはドルが入っていたから、ドルでなんとかできるかと自分で納得する。
歩いていたら右手前方奥に街が見えたので、そちらの方へ。店が並ぶ道を歩いていくと、小さな広場がある中心街に出た。ここにもメルカド(市場)があったので、進入。お昼時でみんな飯を食っているので、のぞいていると総菜屋のおねえさん(というか子どもというか)が、肉の試食をすすめてくる。沖縄のラフテーのように煮込んだもので、うまい。これは醤油ではないだろうに、ほとんど同じ味だ。
店主のおばさんが何やら言ってくる。それでスペイン語でわからないと言うと、ゆっくり話してくれるがやっぱりわからない。せっかくなので、そこの総菜を買うことにする。ノパレスという食用サボテンの葉を使ったサラダと試食した肉。財布にペソがなかったので、ドルでいいかと聞くと1ドル=10ペソでOKしてくれた。
最初サラダを頼むと200gくらい適当にビニール袋に入って1ドルだった。それだけではと思い、それからちょっと間をおき肉を頼むと300gくらい包んでくれた。細かなドルがなかったので、20ドルわたすとおばさんはお釣りは100ペソ(=10ドル)でいいかという素振りをする。あんた肉料理したやつが10ドル(1100円)なんて、日本でも高いわ。と思いながらも、なんかにこやかな顔でこっちを見てるので、しょうがないボーナスじゃとOKする。予定外の出費に、このあとまた困ることになるのだが。
おばさんはさすがに悪いと思ったのか、OKしたあと、もう一つアボカドで作ったソースを付けてくれた。
広場でこれを食す。やっぱり箸を持ってくるべきだったなと思いながら、しょうがないから手で摘みながら食べる。肉は内蔵(小腸?)も混ぜてくれるよう頼んだので、いくつかの部位が入っていた。けっこう塩気があるので、ご飯かパンかがほしくなる。
サラダの味もちょうどいい。ベトナムやタイのサラダと同じようにパクチー(だと思う)を使っている。アボカドのソースは口にしたら、即舌がしびれるくらい辛い。これはハラペーニョがかなり使われてそう。完食できる量かと思っていたが、肉は塩気が強すぎてだんだん気分が悪くなってくる。できるだけ食べたが、完食できず。残りは残飯に。アーメン。
腹が膨れたので、帰りのバスに乗ることにする。道中、シティ行きのバス乗り場らしきポイントがあったので、そこからバスに乗る。24ペソ。行きよりも7ペソ安い。バスは行きよりもいいのに。会社が違うのか?
来るときとは違うルートをバスは通った。いつの間にか寝る。目が覚めたらシティの地下鉄駅のところだったので、あわてて降りる。
今度は、地下鉄で中心部から10kmほど南にあるトロツキー博物館に行く。
トロツキーは言わずとしれたロシア革命の重要人物。スターリンを批判して、各地を転々とし、晩年をメキシコで過ごし、ここでスターリンが放った刺客に殺された。
ということを、ガイドブックで知った。トロツキーは前から気になっていたけど、何も読んでいなかった。
地下鉄の駅から20分ほど歩いてたどり着く。表には2m四方はあろうかというトロツキーの顔写真の垂れ幕がかかっている。
30ペソ(約350円)で入館。チケットの肖像は野口英世に似ている。
トロツキーの博物館で一番驚いたのは、すべての展示物の解説に英語が併記されていること。メキシコではどの博物館に行っても、テオティワカンをのぞきたいていがスペイン語だけの解説になっていたので、ここもそうだろうと思っていたが、見事に裏切られた。小さな博物館なのに、それだけ外国人を意識しているのか、それとももっと他の力が働いているのか?
それから予想外だったのが、1人や2人という単位ではあるが、来館者が次々と来ること。それも地元の学生くらいの年代や中学生くらいの子もいる。メキシコも革命を経た国なので、そのお国柄なのだろうか。
1時間ほど見てまわって、次にここから歩いて3分ほどのところにある画家フリーダ・カーロの博物館に行く。ここも45ペソ(約500円)。
フリーダ・カーロという名前は前に聞いたことがあったが、この人がメキシコ女性の画家とはしなかった。そして、共産主義思想の持ち主で、トロツキーとも親交があったことも。
もっともぼくが彼女の博物館に行きたいと思った大きな理由は、あの眉毛だったのだが。右と左の眉が切れ目なく続いている彼女の肖像画や写真を見て、おお同志よ!と思ったのです。これは行かねばならぬと思い、入館料の高さにちょっと戸惑ったけど見て良かった。
彼女はメキシコを代表する画家ディエゴ・リベラと暮らしていたのが、そのリベラの絵もある。
博物館を出て歩いていくとまたメルカド(市場)に出会う。ここはCoyoacanという地区だが、この地区のメルカドがある。また進入して歩いてたらうまそうなものがある。しかし、またもやペソ切れ。あのとき100ペソでOKなんかしないで、適正価格まで落としてもらえば良かった、なんて思っても後の祭り。
しょうがないから、食事をしたい店の人に事前にドル払いでいいか聞いてchevichesという料理を頼む。
トマトソースの中に、ゆでたエビとスライスしたタマネギ、アボカドを入れた料理で、食べた感じはトマトジュース。でも、うまい。
それで4ドルを渡すと店の人は困った顔をして、上司を呼んで相談している。どうも先に話したことが通じてなかったよう。でも、すんなりOKが出て、アディオス。
市場の先には教会と広場があって、広場には露店がたちならび、大道芸が行われていた。芸人は観客の子どもを巻き込んで芸をする。子どもが芸人に促されてする滑稽な動きに周りは爆笑。
広場の別のところでは、先住民の儀式みたいなものが行われていた。
帰りはメトロバスという乗り物に乗るが、チケットの買い方がわからず苦戦。見張りのおじさんが教えてくれた買うことはできたが、なんだかICカード式になっているようで、ガイドブックに乗っていた金額の4倍のカネがかかった。未だにどういうことになっているのかわからず。
宿に20時頃帰り、近くのネット屋さんで1時間(10ペソ)ネットをして、帰着。
おしまい。
P.S.
写真をアップするのに時間がめちゃくちゃかかるので、また明日にでもアップします。
6 件のコメント:
お惣菜屋のおばさんとのかけひき?
など楽しく読ませてもらいました。
フリーダの映画はDVDで見たけど
トロツキーと不倫していた。
夫も相当な浮気者だったらしいけど。
ちなみにフリーダ役のサマル・ハイヤックは
メキシコの有名な俳優で、綺麗な人だよ。
写真の公開にこちらのサイトを利用するのはいかが?http://www.geocities.jp/flickr_jp/index.html
おいもアボガドの料理食いてえのし。
おみゃー、ちゃんと勉強して乗り物やらメシやら食わにゃならねえんだれや。
次はキューバだの。
気ぃつけんだれや。
↑加奈子さま、て書くの忘れた。
aprilさま
DVDになってたんだ。知らなかったわ。
フリッカーについては研究します。
加奈子さまさま
こっちでは料理にふんだんにアボガドを使うからいくらでも食えるよ。ちゃんと勉強してスペイン語がわかるようにしますわ。
↑この人の開いちゃダメだよ。winの人はウイルスにやられます。(私はMacなので平気でしたが)
ええと、ぷらぷら人さん、相変わらず買い物がダメダメですな。現地通貨を必要最低限しか持たずに出かけたのは、ちょっと危険。ドルを使う羽目になり、しかも高額ドル札で買い物してるところを色んな人に見られると、悪い人に狙われますよ。まじで。経験者は語るですから!
kaw-kawさま
怪しいコメントは削除しました。
買い物の件はご指摘のとおりで、ドル札を見たとたん、目の色が変わるのがわかりましたよ。
経験者のお言葉、肝に銘じます。
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