2008.2.11(月)
今日はいわゆる観光はなし。ウォーキングともろもろの調べもの、キューバ行きのチケットの手配などで1日が過ぎる。
まずは金欠をなんとかしなくてはならなかったから、店が開く9時に宿を出て、両替屋や銀行を探す。
グアダアラハラでは、泊まっていた宿の周りが両替商街で10軒以上あったため、各店が出しているレートを見比べて両替できたが、メキシコシティでは今のところそのようなところを見ない(後に発見)。
グアナファトでも両替商は1軒しか見なかったので、あまり地元の人が使わないだろう。あるいは、観光地に両替商はふさわしくないと排除したのかもしれない。メキシコシティはグアナファトと同じく両替ができそうなところは銀行ばかり。
しかもグアダアラハラよりも0.2ペソ悪い。今日、見た限りでは一番よくて1ドル=10.6。ただ、ぼくはその銀行を見つける前に10.57で両替してしまった。10.5というのが多かったので、まぁ、そんなものかと数軒見て両替したのだが、ちょっとはやまってしまった。
今回、両替した銀行でもIDの提示を求められたので、パスポートを渡し、その後、領収書みたいなものにサインをする。これで金欠解消。
それから旅行会社を探して歩く。
適当に地図を見ずに適当にある鋳ていたら、完全に迷う。途中、通った政府機関の建物の前では、路上でコピーサービスをしている露店があった。歩道にコピー機を2台置き、客の注文を受け、コピーしている。値段は未確認。
元来た道を戻り、最寄りまで地下鉄で行く(2ペソ=約30円)。
目的の旅行会社(日系)は通りに看板も何もないので、ガイドブックにあった住所で建物を確認する。一つ一つの建物に番号がふられてあるので、建物はわかりやすいのだが、その建物の何階にあるかがわかりにくい。
一旦入ったが、よくわからず、この建物じゃなかったかと、また通りに出てきょろきょろしていると、道ばたで話をしていたおじさんが6階と教えてくれる。
ドアを開けると入って右側にカウンターがあり、日本語で「いらっしゃいませ」と言われる。いずれも20代と見える日本人男性。ぼくの他に客はいない。
キューバとジャマイカ、ドミニカ共和国に行くチケットがいくらか聞く。「ただ今、お調べいたします」とパソコンで調べてくれる。すると「あいにくこの3都市は乗り継ぎが悪く、かなり高額になりますけど」と言われる。値段は確認しなかったが、おそらく1000ドル(約11万)くらいするのだろう。
出発の前に、メキシコにある旅行会社に、キューバ、ジャマイカ、ドミニカ共和国(注:カリブ海にはドミニカ国という国があるが、以下はすべてドミニカ共和国のことをドミニカと略す)、バルバドス、トリニダード・トバゴのカリブ諸国の飛行機のチケットを聞いたら、合計約1900ドル(約21万円)ときた。しかも経路がマイアミなどアメリカを行ったり来たりするルートになっていた。
カリブ諸国をまわるチケットは高いとは聞いていたが、これほど高いとは・・・。カリブ諸国にはフランス領やイギリス領の島もあり、そういう国はヨーロッパから行った方が安いというような話もある。ただし、行っても今のシーズンだとヨーロッパからの観光客がいっぱい、物価もほぼ同じという話だ。
なので、トリニダードなどはヤメにして、主要な3国にしたのだが、それでも相当するらしい。
じゃあ、2カ国はということで、キューバとドミニカ共和国で調べてもらうと、これが700~800ドルするという。事前の情報では2カ国で500ドルくらいと見ていたのだが、予想以上に高い。
しかも、3日後とか4日後に取れると思っていたのに、この旅行会社では1週間後のしかとれないという。それで一旦考えることにして、その会社をでる。
宿近くまで乗り合いバスで戻り(2.5ペソ:10分ほど)、飯を食い、安いネット屋さんでカリブ海を飛んでいる航空会社のサイトや『ロンリープラネット』のカリブ海版に載っていた格安チケットの比較サイトを見る。
空港の名前を入力しなければ、検索できないサイトもあり、面倒くさい。都市名を入れれば候補となる空港名が出てくるが、複数の空港がある場合は候補がいくつも出てくる。都市名を覚えていればいいかと思っていたので、空港の名前を確認するのに時間がかかる。
結局比較サイトはあまり使えず航空会社のサイトで調べる。調べたところ旅行会社の出した値段は適正のようだった。
とりあえずキューバとドミニカだけ行って、ジャマイカにはパナマから行こうかと思い、調べてみたらチケットは片道200ドル以下だったものの、燃料代などもろもろ入れると1000ドルという結果が出た。ドミニカだとまだ安いが似たようなものだ。また悩む。
結局、キューバと2カ国だけにして、現地で自分で飛行機を探し、3つ一緒に回る方法を採ることにする。
また、1週間もここにいるのは退屈なので、今回のメキシコ滞在のもう一つのメインであるチアパス州のサンクリストバル・デ・ラスカサスに行き、カンクンまで移動して、そこからキューバに行くことにする。
旅行会社に再度行き、それができるか聞くと、できると思います、とのこと。
ただ、キューバとジャマイカのチケットをここで買って、ジャマイカ滞在中に一度ドミニカに行くというのは難しいという。
というのも、ジャマイカは入国時に滞在期間中の宿を聞かれるらしく、それを言えなければ場合によっては入国拒否されるというのだ。
これではロシアと一緒だ。2001年に日本からロシアに行ったときは、ビザを申請するのに、滞在中の宿をすべて知らせなければいけなかった。このときは旅行会社にすべて頼んだが、ビザもロシアを出国する予定日プラス5日ぶんくらいしか出なかった。
ジャマイカにはアメリカ人観光客などがけっこう行っているようなので、その点はらくちんかと思っていたが、そうではないらしい。
それならと、キューバとドミニカのチケットを頼む。ドミニカに2週間滞在することにして、うまくチケットが取れれば、その間にジャマイカに行くという算段。
クバーナ航空を使うチケットで、すべて込みで合計529ドル(約5万9千円)。これなら、予想金額の範囲内。これでOKする。
ただ、キューバに入るにはツーリストカードというのが必要なのでそれを事前に購入しなければいけないことと、かつ入国審査時には宿泊先を聞かれるので、事前に予約していくよう言われる。
ツーリストカードについては、キューバに行った証拠が残らないようにするためのものらしい。
例えば、アルメニアとアゼルバイジャンなども紛争を抱えているので、アルメニアのビザがパスポートにあると、アゼルバイジャンに入れなかったりする。その逆もしかり。
キューバの場合は、ツーリストカードを出すことで、旅行者がキューバに行った後に、キューバと国交のない国に行っても不都合がないようにしつつ(こうすることで、旅行者がキューバに来やすくしている)、キューバ政府は入国者を把握する、ということなのだろう。
このツーリストカードはキューバの空港でも取れるので(2008年2月11日付メキシカン航空で確認した人の情報)、空港で取る方法もあったが、こういう手続きは面倒で嫌いなので、ここで一括して頼む。
ぼくの場合、キューバからドミニカに一度出国して、またキューバを経由してメキシコに戻るので、ツーリストカードが2枚必要になる。1枚25ドルで合計50ドル。
結局、もろもろ込みで579ドル。支払いはドルでもペソの現金でもできたが、トラベラーズチェックでもOKとのことなので、トラベラーズチェックで支払う。さすがに2枚のIDは不要。
ただ、問題がもう一つ出てくる。メキシコに再度入国する際に、空港で日本に帰る航空券の提示を求められるというのだ。当然、そんなものは持っていない。第3国でもいいらしいが、比較的安い隣国のグアテマラでも片道が400ドルする。しかもキャンセルの払い戻しは不可。
日本行きのチケットで払い戻しがきくチケットとなると、いわゆる格安航空券ではなく、正規料金のチケットとなるので2500ドル(約28万円)すると言う。ちょっとあんた28万円って・・・。
航空会社でこれを買って払い戻しをすれば、ちょっとした手数料以外はほぼ全額戻ってくるらしい。このチケットをここの旅行会社で買い、払い戻しの手続きもしてもらうことはできるが、その場合150ドルくらいの手数料がかかるという。
これにはどうしようかと迷い、とりあえず他に情報を集めないとわからないと思い、キューバなどに行くチケットのみ買い、帰る。
すでにこの時点で17時を過ぎていた。行きたかった地図専門店や観光どころはすでに閉まる時間。
しょうがないので、宿の近くをふらつく。例の鶏の足を売っていた屋台を探すが見つからず。うまそうな汁物を出している屋台があったので、そこに入る。
メニューについてきくと、ケースに入った鶏の部位を見せながら、これはこの部位を使ったものとスペイン語と素振りで教えてくれる。見た目20代後半から30代くらいのおにいさん。ほんとに丁寧だ。
それで、ぼくはRabadilla(ラバディージャ:29ペソ)を注文。注文したら1分後くらいにどんぶりが出てくる。それもそのはず、調理は必要なく、既にゆがいていた鶏の部位をどんぶりに入れ、そこにスープをそそぐだけだ。
スープは澄んでいて、塩加減もいい。香辛料などは使っていないよう。
食事台にあるボールに入ったタマネギ(みじん切りになっているもの)とハラペーニョと葉物を混ぜたもの(めちゃくちゃからい)、リモ(すだちに近い)を好みで入れて食べる。
他にトルティージャとパンが選べて、ぼくはトルティージャを注文。
鶏が丸ごと入っているようなものなのだが、隣のおばちゃんは手で鶏をつかみ、肉を取っている。靴のひもを結びなおしたりしたぼくの手ではちょっとそれはまねできないなと思い、ぼくはスプーンで肉をこそぎ、骨が出てきたところで、骨をつかみかぶりつく。
隣のおばちゃんとおじちゃんはスープが3分の1くらいになるとスープを加えてもらっている。店主はぼくにもスープを足すか聞いてくる。それからなくなっていたトルティージャも足すかと聞いてくる。ぼくの腹はだいぶ膨れていたので、もういいと手を振る仕草をして、断る。
ぼくが食べ終わった頃には、年輩の夫婦連れが来たので、そこそこお客さんがついているようだった。
腹がいっぱいになったところで、甘い物が食べたくなったので、路上で売っていたケーキを買う。プリンのようで、味も日本で売っている濃厚プリンをもっと濃くして、もったりさせた感じ。まぁまぁうまいが、もう一度食べたいと思うほどではない。
それから、ネット屋に行って、キューバ情報やカンクンのユースホステルなどを調べ、21時頃宿に着。
メキシコシティ3日目はいわゆる観光をすることなく、終わった。
2008.2.13.
メキシコシティからアップ
2 件のコメント:
プリンはレチェ・フランというものだと思います。スペインのお菓子で、フィリピンにも同じものがあるんだよ。
april さま
そうなんだスペインのお菓子なんだ。
たしかに名前聞いたとき、そんな名前を聞いたような。
ほかにもチーズケーキのように見えるプリンケーキとかあってね、なかなかいいよ。
この間、食べたチョコレートケーキはいまいちだったけど。
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